[ディズニー・ポストへようこそ!]
    
    .

◆ウォルト・ディズニー・ワールドレポート

第10回「EPCOT」

〜未来・・・都市?


 さて、テーマパークとしては最後のEPCOTです。まあ今までのを見ていただいている方はおわかりですが、都合3回も立ち寄っているのだ。しかし、ほとんど通り過ぎただけで詳しく見ていないこのEPCOT、最終日にやっとしっかり見られることができました。
 まずEPCOTは第一回に書いたように、ウォルトが目指した未来都市で、本当に都市として機能させるつもりだった、という経緯があり、WDW内でもっともウォルト色が濃い(それなので最初にあのモニュメントが見えたときは震えた)パーク。ものすごく思い入れがありました。その辺を頭に入れていただけると意図が伝わるかも。

■まずびっくりな噴水ショー
 パークに入って、シンボルのスペースシップ・アース館(レポートは第3回を参照)を超えるとちょっとした噴水があるのですが、これがちょっとどころではなかった。やたら水量がおおいこの噴水、数十分おきにショーが始まるのです。これがまたアメリカ的にでかい。恐ろしく高くまで水柱があがり、煙がもうもうと上がる。なかなか見応えがありますので、イノベンションズ館近くのテラスででかいコーラでも飲みながら鑑賞するとよいでしょう。

■意外なところに!「ザ・ランド館」
 基本的にEPCOT(の、フューチャーワールド)は一つの建物に複数のアトラクションが集まった形態をとっていて、ここは全体的に地球環境をテーマとしたパビリオン。目玉はListen to the landというライド。またティモン&プンバァの出演するサークル・オブ・ライフという映画もある。さらにフード・ロックスという、野菜たちが歌い踊るというショーもあるが、実はすべて見逃した(笑)。
 で、ここではキャラクターブレックファーストが行われており、農夫姿のミッキー&ミニー、そしてチップンデールがいます。前情報がなかったのでびっくり。しっかりビデオ撮ってきました。

■「リビング・シー館」は見せ方が上手いかも。
 次に向かったのは海底での生活がテーマのリビング・シー館。これ、プレショーが終わった後、エレベーターのようなものに乗って海底基地までいく、という設定なのですが、上手い。何がどう上手いかというと、海底に潜ったかのように体験させておきながら実は同じフロア(笑)。でも、これ、気がつかないよ。うん。
 先に進むとライドに乗って海底を探検できるのですが、えらく短い。え、もうおわり?と思うくらい短い。まあこのライドもメインではなく、その先に展示があって短いのも納得はしましたが。その展示のメインが、人魚のモデルといわれるマナティ。2頭のマナティがぷっかーと浮いている様はなかなか壮観。ガイドブック見るとイルカとかいるって書いてあったのですが、ちょうどメンテナンスしていたようで会えませんでした。しかし、一周するのにシアターあり、ライドありと、ものすごく工夫されたパビリオンですね。異世界へ行く、という感じをものすごく上手く見せるテクニックを持ってます。
 で、帰るときもちゃんとインチキ(笑)エレベーターに乗らされるんでやんの。しっかりしてる。余談ですがエレベータといえばMGMのタワーオブテラー、フォールするエレベータの隣に普通のエレベータがあったときは、ちょっと怖かったです(笑)。

■うーん、「ワンダーズ・オブ・ライフ館」
 実は私、ここのアトラクション「ボディウォーズ」、EPCOTで一番期待してたんですよ。これはこのパビリオンのテーマである、人間の中にミクロの決死圏よろしく宇宙船に乗って体の中に入って、脱出するというもので、ハードはまさにTDLにもある「スター・ツアーズ」なため、噂の後継アトラクションかとおもい、先に体験せねば・・と思ってたんです。
 が、完全にソフトが負けてました。こりゃこないわ。
全体的に製薬会社のパビリオン作ってみました、という感じが否めなく、私的に×。

■意外や意外!EPCOTの目玉「エレンのエナジー・アドベンチャー」
 ここでは、「エレンのエナジーアドベンチャー」というシアター&ライドを体験できるのですが、これがものすごい!エレン(<有名人なんですか?)という方の案内で、エネルギーがどこからやってくるのかを体験できます。最初は単なる座席が動く、シアターものかと思っていたら・・・座席がライドになっていて、動く!!。ホント、大がかりなアトラクションだ。内容も結構いいので、これは見なければ!というアトラクションでした。待ち時間もほとんどありません(<EPCOT全体に言えます)

■いつになったらオープンする「テスト・トラック」
 WindowsNT5.0と同じくらい延期が繰り返されているGM提供のテスト・トラック。これがオープンすればWDWの人の流れが変わると思われるほど、期待されているキラー・アトラクション。要は車の性能をチェックするのを体験するもので、ゲストは例のダミー人形扱い。スリップの体験や急カーブなど、信じられないスピードで走り抜けます(<これ、ビデオで確認したのですが100km超えてますね、きっと)。
 が、いかんせんまだオープンしてないのでしおしおです。ついたてにはところどころ穴があって中が覗けるのですが、なにか作業をしているようには見えませんでした。うーん、早くできてくれ。(注・98年12月末現在では、99年4月オープン予定となっているが・・・都合1年遅れですね)

■科学博?
 実は、時間の関係上、対になるワールド・ショーケースには足を運べませんでした。こちらは国際色あふれる料理やアトラクションを楽しめるのですが、あんまり興味がなかった(が、後日ビデオを見たら本物のチャイナチップンデールがいるということがわかり、後悔)ためキャンセルしました。
 全体的な印象としては、まさに85年に行われていた筑波の科学博ですね。各パビリオンに着いているスポンサーの企業の色が非常に濃い。ウォルトの目指していた都市とはかけ離れた名前だけは同じEPCOTがそこにあった。これはこれで結構なショックを受けました。
 きっと、そういう先入観がなければ楽しめる場所だったのだと思いますが・・・。うむむむ。


11. 「エトセトラ」へ


[このコーナーのインデックスへ]

[dpost.jpトップへ]

.

 

◆ディズニー・ポストのコンテンツは・・・

▼過去から学べ。[today@dpost&dprs! Backnumber]には、ディズニーの歴史が詰まっている。
▼局長によるコラム集[column@dpost]。読みもの系はまとめてココで。
▼[park's photo diary]では東京ディズニーランドの写真を海外に向け発信中!
▼ディズニー・ポストの掲示板の足跡、[bluesky meeting room Backnumber ]。FAQ的な質問はこちらを見よう。
▼ディズニー・ポストの過去の更新情報は[what's new at dpost]へ。
▼ところで局長って誰?そんなあなたに[postmaster's profile]。
▼初めておこしの方はこちらもご覧ください。

▼最新の情報はdpost.jpへ!dpost.jpは今日も更新中。