[ディズニー・ポストへようこそ!]
    
    .

◆一度見てしまった人のためのディズニー映画紹介

第14回 ポカホンタス(真)

〜ディズニー版ポカホンタスの「功罪」

postmaster's EYE

 ディズニーのポカホンタスの功罪は大きい。

 ディズニーのポカホンタスの「功」から述べていこう。この公開時期から考えると、ちょうどリトル・マーメイドの成功をかみしめ、美女と野獣の制作が一段落した後にディズニーのポカホンタスが制作されたことを考えると、そのプレッシャーたるや想像以上のものがあるだろう。ましてやディズニー史上初めて実話をモチーフに(実話を映画化、ではないことに注目)作られた長編アニメ映画であるからなおさらである。このあたり、ポカホンタスのチーフアニメータであるグレン・キーン氏もかなり苦労したようで、いろいろなモチーフを元に彼女のスタイルを決めていったとのこと。そしてその結果があのビジュアルなのである。日本ではいろいろと不平・不満が有るようですがちゃんとした理由がある、ということだけは是非覚えておいて欲しい。

 そして何よりも特筆すべきはそのエンディング。ディズニーといえば「王子様とお姫様はそれから幸せに暮らしましたとさ、まる」的なハッピーエンディングが王道。原作では泡となって消えてしまう人魚のお姫様ですら幸せに結婚式なぞしてしまうのがディズニー流なのである(その善し悪しは別の話題としよう)。ところがこの作品はその王道をあえて踏み外した。これだけでディズニーのポカホンタスは語れる題材なのである。

 

 さて、今回のコラムの本題、ディズニーのポカホンタスの「罪」を述べていくことにしよう。今まで「ディズニーの」と前置きしているのはワケがあって、あくまでディズニーのポカホンタスは創作劇であるということを是非知って欲しいのである。史実のポカホンタスは12〜13歳の少女で、その時のジョン・スミスは23〜24歳くらいと、かなり年が離れていたのである。映画としてのポカホンタスのストーリー的にもかなりの差異があり、あそこまでのラブ・ストーリーではないとだけ断言しておこう。実は公開当初、ディズニーのポカホンタスに対してのクレームはアメリカ各地で頻発したと言われていて、その対策で「ポカホンタス2」が制作された、とまで言われている。ところがこの2がまた全然史実と異なってしまっているから話がこんがらがる・・・。それに無理矢理史実にちょっとだけあわせようとしたため、史実ともディズニー風とも全く異なる「駄作」になってしまっているのが悲しい。

 であるからして、この作品で少しでも「感動した」や「興味を持った」という方はぜひ史実上のポカホンタス、ジョン・スミス、ジョン・ロルフ達のことを調べて、ネイティブ・アメリカンとイギリス人入植者との間で起きた事件、事故に関して興味を持って欲しいと思うのだ。ディズニーの映画にハマってキャラクター達のグッズを集めたり、いろいろなディズニーの話題「だけ」で盛り上がるのでは単なるオタクと変わらないわけで、是非そのウラに隠されたストーリーや出来事、なぜウォルト・ディズニーがその作品を「作ったのか」という意味をしらべる努力をして欲しいと私は思うのだ。ディズニーは映画・ポカホンタスを通じて、アメリカの歴史を知る第一歩を示してくれた。第2歩目を踏み出すのは、自分なのだ。この文章(そして、敬愛するサイトWingapo!(旧称:Pocahontas Theater))がその手伝いを出来るので有れば、これ以上うれしいことはない。


Movie Data

作品名(原題)

Pocahontas

監督

Mike Gabriel
Eric Goldberg

公開日

1995年

ビデオ/LD発売状況

期間限定発売だが、探せばあると思う。

(Written by postmaster 1999/09/19)

[このコーナーのインデックスへ]

[dpost.jpトップへ]

.

 

◆ディズニー・ポストのコンテンツは・・・

▼過去から学べ。[today@dpost&dprs! Backnumber]には、ディズニーの歴史が詰まっている。
▼局長によるコラム集[column@dpost]。読みもの系はまとめてココで。
▼[park's photo diary]では東京ディズニーランドの写真を海外に向け発信中!
▼ディズニー・ポストの掲示板の足跡、[bluesky meeting room Backnumber ]。FAQ的な質問はこちらを見よう。
▼ディズニー・ポストの過去の更新情報は[what's new at dpost]へ。
▼ところで局長って誰?そんなあなたに[postmaster's profile]。
▼初めておこしの方はこちらもご覧ください。

▼最新の情報はdpost.jpへ!dpost.jpは今日も更新中。