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◆ポートオーリンズの雨に打たれながら

第6回「アメリカにおけるディズニー、日本におけるディズニー」

〜インサイド・アニメーションツアー体験記

さて、5日目(あ、念のためだけど2001/5/2ですこの日記上は)は念願のツアー、ディズニー・MGMスタジオの「インサイド・アニメーション・ツアー」の日です。念願と言いながらフロリダに着いた日に初めて知ったんですけど。これはアニメーションの歴史や現在のアニメーション制作のステップを教えてくれる約4時間のツアーです。なお、このツアーの半分くらいは写真撮影禁止なので、写真は少な目です。ご了承を。

■朝9時45分に集合。

ということで、MGMのエントランス部分に行くとそれらしき集団がいました。もちろん日本人は私らのみ。時間になると今回ツアーのガイドをしてくれる女性のキャスト、ナンシーさんが登場。ナンシーさんはディズニー・インスティテュートの方なんだそうで。んでその場でツアー参加の十数名がそれぞれ自己紹介。もちろん英語です。マジで焦りました。ちなみにそこに参加された方はマニアーな人ではなく本当に普通の方たち。一組のご夫婦が車いすにホーンテッドマンションのバッチやグーフィ付けまくりのおじさんおばさんでしたけど(なんと2日後のアニマル・キングダムで再開することになるのだが(笑))。

■き、聞いてないよぉ。

んで、早速どこかに行くと思ったら普通にパークの中へ。ずんずん歩いていくとまずストップしたのは「Min & Bill's Dockside Diner」(←Echo Lakeの船です)の前のベンチ。全員を座らせるとナンシーさんは二つ折りになった紙と鉛筆を配る。んで「まずAって書いてある場所に、何でもいいから絵を顔を描いてみて。どんなものでもいいわ。」と一言。えと、こんなサイトをやってる私ですが、ノンビジュアル系なのはマジで絵が下手だからなのである。こんな公衆の場で絵を描くなどここ十数年やったことがない私に絵を描けと。それはどういうことだと。まあそんなことに腹を立てても仕方がないのでこそこそ描くと隣の同行人大爆笑。取りあえずこづいておきました。

んで、「じゃあ、今度はその紙を半分に折って上にBって描いてある面に、さっき描いた絵とどこか一カ所形を変えた絵を描いて。」とナンシーさん。ここで気づいたアナタは鋭い。

さらに「じゃ、その二つに折った紙の下の方から、鉛筆に紙を巻き付けてみて。で、鉛筆を上下に素早く動かすと、どうなるか見てみてね。」

「それが、世界で初めてのアニメーションよ。」

ちょっとここで感動した。さすがはディズニー流のツアー。

■さりげなく隠された深い意味


なぜこの恐竜がMGMにいるのか?

そしてその後向かったのはEcho Lakeの対岸にある恐竜の形をしたアイスクリームショップ。これ、最初に来たときも何で恐竜?と思っていたのですがここでナンシーさんが説明してくれました。

「この恐竜はガーティといって、世界で初めて作られたアニメーションの主人公なの。」

そ、そうだったのか!そういえばダイナソーのメイキングにもそんなことが語られていたようなことを思い出した。このころのアニメーションは一枚の絵に背景とキャラクターを全部描いていたので非常に大変な行程だったそうで、その後セルが発明されるてから飛躍的に効率が上がったんだそうです。

■ミッキーの初主演作は?

そしてそのまま池をぐるっと回ると、映画界に多大な影響を与えた人たちの胸像が並ぶ場所が。もちろんウォルト・ディズニーもおります。


御大とツーショット。

んでここに着くまでにおもしろいエピソードがあったので紹介しましょう。
確か船のすぐとなりあたりにあるお店の二階に書かれた店名が、ウォルトが初めて作ったアニメーションスタジオの名前になっていて、そのときにナンシーさんから「ミッキーが初めて主演した作品を知ってる?」とみんなに問いかけたんです。そのとき大半の人が「Steamboat Willie!」って答えたんですが、ナンシーさんははっきりと「No.」って答えるんです。曰く「それは初めてのトーキー作品であって、彼の初主演作ではないわ」と。ある程度のディズニーファンになるとそのことは知っていると思うんですが、日本ではその辺結構曖昧で、蒸気船ウィリーが初主演作と言ってしまっているものも多いと思うんです。少なくとも私はこんなにはっきりとNo、と言い切ったのを聞いたことがなかったので、日本とアメリカのディズニー観の違いだなあ、と感じました(ちなみに2日目に訪れた「The Magic of Disney Animation」のアニメータの方も全く同じことを言ってました)。ちなみに初めての主演作は「Plane Crazy」です。

■秘密の抜け穴からディズニー・インスティテュートへ

で、いったんハリウッド・ブルバードの終わりあたりのところで立ち止まる。ナンシーさんが上を指さし「ここに書いてあるのは、1933年に公開された、ある映画が初めて上映された映画館の名前なの」と。「その映画は、あるヒット曲で有名なんだけど・・・」あっ、あれか!「そう、3匹の小ぶた。3匹の小ぶたは1933年公開なのよ。3匹だから。」ほおお。「ここは白雪姫と7人のこびとも上映されたの。で、何年だと思う?」もしかして・・・「そう、1937年。よく憶えて帰ってね」。偶然とはいえすごい。


これなーんだ?


これが何なのか、秘密の抜け穴で知ることに・・・

で、その後とうとうMGMを離れディズニー・インスティテュートへ向かうんですが、ゲートを通らずロックンローラー・コースター奥のいわゆる「関係者専用」の出口を利用してしまうという、不思議な体験をさせていただきました。もちろん写真撮影不可。しかしオンステージと数メートルしか変わらない場所なのに、見える風景が全く違うんです。あんなに不気味だったハリウッド・タワー・ホテルもそこから見ると・・・。ちなみに奥には青く、ちょっとカーブを描いた板がいっぱいあったのですが、ナンシーさんに聞いたら「これ、何だと思う?実はこれ、ソーサラーミッキーの帽子なのよ」とのこと。そう、パーク中央にあった工事中の物体は帽子の一部だったんです。これがウォルト生誕100周年記念のモニュメントになるそうで、当分の間ランドマークとしてMGMの中央に置かれるそうです。

■初体験のセル画ペイント

で、バスに乗ってディズニー・インスティテュートへ。結構ポート・オーリンズと近いんだなあ、と思ったり。ドアをくぐるとそこはもうペインティングの教室。目の前にはオールドミッキーと最近のミッキーが握手しているセルと、専用の絵の具が。


時間があまり無くこんな状態で終了〜。(裏側から写真撮ってます)

ちなみに塗る時間がほとんどなく、皆途中までしか塗れていませんが、ちゃんと乾かした後に自宅まで送ってくれると言うことで安心しました。ちなみにこの部分、海外への送料が別で請求されるらしく、フレックスフィーチャーではありますが厳密には無料ではありませんでした。

で、最後に「ターザン」のシーンで、ラフアニメーションからクリーンアップまでの行程をビデオで見て、ツアーは終了しました。

■感想


ディズニー・インスティテュートにて。雲行きに注目・・・(涙)

何にせよ一番の衝撃はミッキー初主演作のお話でした。そして参加しているメンバーが皆真剣!セル画ペイントのときは集中しまくってましたから。なんかこういうツアーって人と人との出会いがあるんで、本当におもしろかったです。ナンシーさん、本当にありがとう。また来るよ!

■パークのファイナルアンサー。


大人気でした。


こんなところでひっそりとやってます。

で、ツアー終了後真っ先に行ったのは「Who wants to be a Millionaire Play It!」。ディズニーが思いっきり力を入れているショーです。内容はまさにあのミリオネアの世界。中にはいるとあの曲が、あのセットが、あの椅子が!!という感じ。あ、この時点で本物のミリオネアは見てません(おいおい)。んで着席すると人混みにまじってえらく目立つ服を着たスタッフが、これまた目立つ大きな花を持って通り過ぎていく。このときは別に何とも思わなかったんだけど、ショーがスタートして驚いた。スクリーンに本物の司会者Regi氏の楽屋が写されたんだけど、そのでかい花持ったスタッフが楽屋を訪れている!うーん、うますぎる導入部分だな。


入場するやいなやあのBGMが・・・

んでRegi氏「君もこのクイズでどんどん賞金を持って帰ってくれ!」というとスタッフが「いや、今回はショーなのでお金は・・・」というとRegi氏「え?賞金でないの?じゃあ僕は出ない。だれか代わりにやっといて」といなくなってしまう・・・そこで急遽代役の司会が出て来るというストーリー。うまい、うますぎる・・・。


結構な人が入ります。

その後はまさにあのクイズ番組になります。ただし賞金はナシで、正解していくと非売品ピンバッチ含むグッズがもらえる仕組み。んで、もちろんありますライフライン。ただちょっと本家と違うのがTelephone。これを使うと、MGM内に設置してある電話のいずれかがなって、そこにいる「完璧な他人」(司会談)であるゲストに聞くことができるんだそうで。


感想としては「むちゃくちゃおもしろい!」。これ、日本でもやりませんかね。


Regiに代わり急遽代役となる司会の方。

■最新作「Lilo and Stich」が動いている!

ツアーでかなり興奮したのでそのまま「The Magic of Disney Animation」へ。今回2回目。前回の2日目(および2年前)は日曜日だったこともあり、アニメータの仕事場には誰も人がいなかったんですが、今回は平日。そしたら本当に人が働いてるんですね。しかも当時は次回作「Lilo and Stich」のラフアニメーション制作のステージだったようで、アニメータがワークステーション上で動作を確認している姿を見ることができました。できました、なんてあっさり書いてますがそのときはむちゃくちゃ興奮してました。絵柄は・・なんというかとなりのトトロ風の感じがします。ストーリーもハワイの民話らしいんですが似てるんですよね・・・。

ということで、その日は早めに帰って休みました。楽しい一日だったなあ。


第7回「グレイトでビッグかつビューティフルな明日」へ



(Written by postmaster, 2001/05/26)

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