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◆一度見てしまった人のためのディズニー映画紹介

第9回 バグズ・ライフ

〜ピクサーの逆襲

あらすじ

 アント・アイランドにすむアリたちに毎年課せられるのは、バッタのホッパー達のために貢ぎ物を集めること。働きアリのフリックは自分の発明した収穫機でその貢ぎ物をすべてダメにしてしまう。その反省から街に向かい、バッタ達を追い払ってくれる用心棒を連れてくるが、彼らは戦士ではなく、サーカス団だった・・・・

postmaster's EYE

 ピクサーが名作「トイ・ストーリー」に続き、フルCGで作り出した作品「バグズ・ライフ」です。前作はフルCGというだけで話題になってしまい、そのストーリー性のすばらしさに光を当てた評があまりなかったのですが、すでにディズニーではないところからもCG映画(ドリームワークスのアンツ。皮肉にも両方とも主人公はアリ)が出てきた今、やっとストーリーに注目されるかな、と思っております。

■この画質は!
 私、トイ・ストーリーの時にどう思ったかというと、最初のシーンは「あ、CGだ」と感じていたのが、ストーリーを追うごとにそのことを忘れていった、という印象があったのですが、このバグズ・ライフの場合は確かに3年の月日が流れ、進歩してるなと思いました。どちらかというとCGではなく、「ストップモーション・アニメ(ファンタメーション)」に近い感じなんですよ。あの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「ジャイアント・ピーチ」と同じ感じ。それほど質感がアップしているんですね。もちろん、アングルやカメラワークのスピード感はCGならでは。いや、この作品はまた一つの礎を築きました!

■ストーリー、キャラクター、どれをとっても非の打ち所ナシ。
 ストーリーは様々な映画にオマージュを捧げているな、と感じました。前々から言われているように、用心棒を雇ってくるあたりは完全に「七人の侍」。監督のジョン・ラセター氏は大の黒沢監督ファンですからね。前作に比べキャラクターが非常に多いので、ストーリーもより深く描かれている気がします。特にサーカス団の虫たちのキャラクターづくりや、特にドット姫の描かれ方はいいですね。なにより、アリたちの目の描かれ方がすばらしい!私、この作品でマジ泣きしました。それも3回くらい。

■そしてディズニー映画へのオマージュ
 個人的にグッときたのは、やはり随所に隠されたピクサースタッフのお遊びですね。特にサーカス団のトレーラー(クッキーの空箱なんですけど)に大きく書かれた「Casey Jr.」の文字。これはいわずもなが、あの「ダンボ」に出てくる、サーカス団の汽車の名前です。また食物連鎖に関して、ホッパーが「それがサークル・オブ・ライフというものだ」と話したり(ライオン・キング!)、とにかく心憎い。ちょっと踏み込んで言えば、言葉を解さず身振り手振りで表現するタック&ロールはあの白雪姫のドゥーピーを思い出させますし、何よりこのストーリー自体がシリー・シンフォニーシリーズの名作「アリとキリギリス」を感じさせます(まあこちらの方はアリとキリギリスが仲良くなって終わるのですが)。あと、噂のエンドクレジットのお遊び、私はフリックがタンポポの種に捕まるシーンで大笑いしてしまいました。これ以上のオマージュはないですね(笑)。(<でもほとんどの人が分かってなかったみたい)
 また、パンフレットにて絵本作家のたむらしげる氏(ブロードキャスターのオープニングといえば分かるかな?)がライナーを書いているのですが、その中で「この作品をウォルトが見たら、どう思うだろう?」と述べておりました。きっと親指を立て、「Good!」と言ってくれるでしょうね。

■正しいディズニー長編映画
 前作の時も全く同じことを思ったのですが、「なぜこれがディズニーの長編映画ではないのだろう?」と新たに感じました。なんか本家本元の作品って、最近「迷い」があるような気がするんですよ。ムリに感動や愛を求めてしまっているようで。この作品のように、笑えて、ちょっとホロッとして、何より子供達が楽しめる作品が一番ディズニーっぽいと感じるのではないかなあ、と再認識する作品でした。

 本当に本当に、すばらしい作品でした。いまから4/20のビデオ(もちろん英語ね)が楽しみで楽しみで・・・ということでおすすめ度、

★★★★★

で満点!お気に入りキャラクターは・・・やっぱドット姫かな。

Movie Data

作品名(原題)

A Bug's Life

監督

ジョン・ラセター(ピクサー)

音楽 作詞、作曲

ランディ・ニューマン

公開日

1999年3月

ビデオ/LD発売状況

日本版は未定
英語版は4/20発売予定

(Written by postmaster 1999/03/22)

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