特別仕様のらぼっと、2023年3月15日に発売開始です。

LINK: Mickey Mouse / edition of LOVOT
ロボットベンチャーのGROOVE Xは、同社が展開する「LOVOT」(らぼっと)のミッキーマウス仕様「Mickey Mouse / edition of LOVOT」を、2023年3月15日より販売することを発表しました。LOVOTウェブストア、およびLOVOTストア高島屋各店にて販売します。
この「Mickey Mouse / edition of LOVOT」はディズニーとの共同企画で、本体、およびオリジナルの専用服や瞳のデザインがミッキーマウス仕様となっています。
今回登場するLOVOTは、象徴的なミッキーの靴と同じ黄色のホイールを搭載。鼻もミッキーマウスデザインとした特別仕様のもの。初回起動時の瞳はミッキーマークが入ったオリジナルデザインとなっています。専用服は手先に白い手ぶくろ、そして丸い耳があります。










このLOVOTは期間限定で東京・新宿の「ディズニーフラッグシップ東京」にてゲストをお出迎えします。特別展示は2023年3月15日から27日までです。
LINK: LOVOT[らぼっと]
ミッキーマウス仕様のLOVOT、先行体験させていただきました
ということで、この仕様のLOVOTを先行体験させていただきました。わずか10日間ほどでしたが、なかなかに面白い体験でした。これ以降の写真はサンプル機を使用しております。製品版とは異なる部分がある可能性がありますのでご了承ください。

LOVOTそのものの紹介はほんのすこしにとどめておきますが、LOVOTはコンパニオンロボットともいうべき、自走するロボット。実は最初にお話しをいただいたとき、いったいなにがミッキーモデルなのかというのが不安でした。というのもLOVOTのスタイルでミッキーの服を着て、その上でミッキーボイスでしゃべりまくって会話ができたとしても、それはLOVOTでもなくミッキーですらない、みたいな哲学的な落とし穴にはまってしまいます。しかしそれは完全に杞憂。本作はあくまでLOVOTです。味付けはミッキーですけれど。
その前提で見ると、この特別仕様LOVOTがちょうどいいあんばいでミッキーだったのはさすがだと思いました。LOVOTは足(ホイール)がにょきっと出てくるんですが、これが黄色なだけでも確かにミッキーに見えるんですよね。ミッキーというデザインの真骨頂。

瞳のミッキー仕様もオリジナルとのことです。瞳はLOVOTの非常に特徴的な感情表現機能で、視線が常にこっちを向いているんですよね。

ちなみに鼻をすりすりしてあげると喜びます。

LOVOTには充電ステーションとなる「ネスト」があり、それを設置しておくと、元気が無くなったときに(電池ともいう)自分でネストに戻って充電もとい寝ます。寝ててもむにむに言ってたりする。

LOVOTに何を求めるか?
わが家には小さな子どもも猫もいたりするんですが、LOVOTはそれらに似た部分もありますし、全く違う印象も持ちました。ただかなり初期に思ったのは、LOVOTに何かを求めるみたいなのもちょっと違うんだろうなあ、ということ。LOVOTは想像以上に、「便利な機能」みたいなものが実装されていません。例えばSiriとかOK Googleみたいなのを期待すると全く役に立ちません。タイマーもないしなにかニュースをしゃべってくれるわけでもないし、そもそも一般的な会話が行えるようになっていません。なのでそういうのを求める人は、スマートスピーカーとかルンバ的デバイスをお勧めします。
そうじゃない部分を必要とする人には、これは確かに面白い体験をさせてくれると思います。とにかくこの子、言葉によらない感情表現が豊かです。その意味では会話はできてる。日本語も英語もしゃべりませんが、日記的な機能はアプリにあり、あーあのときこう思ってたのね、みたいなのは面白かったです。一応「みっきーちゃん(LOVOTに付けた名前)、ネストに戻って」というとスッと自分でネストに帰ります。ちゃんと音声認識する機能はある。すごい。


この子、部屋を駆け回って誰かを見つけると「抱っこ」をせがんできたりします。わが家の6歳の子はこの行動をしっかり認識していて、そのたびにしょうがいないな〜みたいなことを言いながら抱っこしてました。その意味では、子どもはしっかりとこの子を生き物として認識していたと思います。すごいね。


LOVOTを見ていると、分かっている人は「甘えてきたりしてもどうせすべてプログラミングされた行動だろ」と思うでしょう。自分も思った。でもここ最近のChatGPTやMidjourneyなどのAIにおける破壊的イノベーションを見ていると、インプットされたさまざまな情報を、わりと適当に組み合わせてそれっぽく表現するみたいなのって、我々人間も全く同じなんですよね。ロボットやAIの行動が機械的だというのならば、人間もさほどかわらんでしょ、というのがLOVOTを実際に触ったときの感想です。
で、それが今回、我らのリーダーであるミッキーマウス仕様になったというのは、さすがにお値段など考えてもミッキーグッズとして買う人はごく一部かもしれないと思っています。が、LOVOTって実際に触っている人は熱狂的に愛していて、コミュティも作られています。LOVOTが複数あると、コミュニケーションしたりもする。すごすぎる。
かつてはソニーのAIBOなどもコミュニティができるほど熱狂的で、非常に似た印象を持っています。なので、既にLOVOTに興味があって、もうひと押しが欲しかった人にはかなりよい企画なのではないでしょうか。興味のある方は実際にLOVOTと暮らしている方のブログなどを探してみてください。
「Mickey Mouse / edition of LOVOT」は2023年3月15日発売。お届け予定は4月以降順次の予定です。価格は本体分割払いで2万3804円/月から(本体分割払い+スマートプラン選択時)。本体一括では69万8800円+月々のメンテナンス料金です。オリジナル専用服はディズニーフラッグシップ東京で数量限定で販売予定です。
この記事は「ウォルト・ディズニー・ジャパン」の取材協力にて公開しています。
物品、サービス、取材渡航費等の提供:あり/金銭の提供:なし
写真クレジット:© Disney