D23 Expo 2022、イマジニアが“ブルースカイ”なアイデアを発表

フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート

これはいったいどう受けとめればいいのか、という点に関してもちょっと解説できれば。

ウォルト・ディズニー・イマジニアリングとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのトップが登場

D23 Expo 2022『A Boundless Future: Disney Parks, Experiences and Products』の後半で行われたコーナーは、一通りの発表が終わったあと、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングのクリス・ベティ、そしてウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのジェニファー・リーが登場。ジョシュ・ダマロとともに、D23 Expo 2022に参加するファンのために、本セッションのテーマでもある『A Boundless Future』を体現するかのように、現在“ブルースカイ”の状況にあるプロジェクトを紹介しました。

そもそも“ブルースカイ”が分からないと、この先の話がピンとこないどころか、間違って理解してしまう可能性があります。ブルースカイとは青い空そのもの。私が最初にこの言葉を知ったのは、1993年放映『ALL ABOUT DISNEY テーマパーク編』内にて、イマジニアのエディ・ソットーのインタビューで語った話でした。

「ブルースカイ」とは何でもできるってことさ。
小さい頃、空の雲を見たことがあるだろう?
友達と「あの雲は何に似てる」とか、「何かに見える」とか話したりしながら。それを「いやいや、違うよ」なんて言っちゃいけないんだ。そんな権利は誰にもない。誰もその発想を否定することはできないんだ。
アイデアはみんな平等。先入観は禁物。
だから僕らは、会議のことを「ブルースカイ」って呼んでるのさ。
(イマジニア エディ・ソットー)

1993年放映『ALL ABOUT DISNEY テーマパーク編』より

これが転じて、プロジェクトの初期にあるもののことを「ブルースカイ」と呼ぶことが、ディズニーマニアの間では有名でした(ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーに存在する『Walt Disney Imagineering Blue Sky Cellar』はここから命名されています)。まあこれもジャーゴンみたいなもので、いわゆるディズニーマニア内でしか通じない言葉であると理解してください。

この話を前提として、ジョシュ・ダマロは“ブルースカイ”なアイデアを、イマジニアとしては非常に、非常にめずらしく一般の場に出してきました。対象となるのは2つのエリアです。

もし、ディノランドUSAが新たな姿になったら?

まずはディノランドUSA。最近このエリアではアトラクション『Primeval Whirl』がクローズし、既に更地になっています。最近こそ『Donald’s Dino-Bash!』が開催されて注目を受けていますが、登壇した3人は「もし、ディノランドが新たに生まれ変わったら」という、What-Ifな話を始めます。

ここで出てきたアイデアは、ディズニー・アニマルキングダムらしく、ディズニーアニメーションにおける“動物”をテーマにし、『モアナと伝説の海』や『ズートピア』などの世界が広がっているかも……と、1枚のアートを公開しました。

もし、ビッグサンダーマウンテンの裏側に世界が広がっていたら?

同じように、マジック・キングダムのビッグサンダーマウンテンの“裏”に目を向けます。ここでも同じように、いまはゲストが見ることができないエリアに、実はディズニーアニメーションの世界が広がっていたらという、ブルースカイな状態のブレインストーミングが壇上で行われます。ここでは『リメンバー・ミー』『ミラベルと魔法だらけの家』そしてディズニーのヴィランズたちが住む世界が挙げられ、こちらも1枚のコンセプトアートが公開されました。

Opinion: From the “D”post

大きな大きなポイントは、これが“ブルースカイ”のアイデアであるということです。なので、これらの映画のエリアがフロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに登場すると確定したわけではなく、超初期段階のアイデアであることを自覚しないと、このコーナーがちゃんと理解できないということになります。

この点に関しては多くのUSブロガーはこのコーナーをそう報じていることや、そもそも公式ブログなどでこれに関する記述がほとんどないことで立ち位置は分かるかと思います。要するにこのコーナーはD23 Expo 2022に参加するようなファンに対する、プレゼンテーションのお土産みたいなものです。もし確定報みたいに書いている自称マニアがいたら以後ちょっと信頼度を下げておけばOK。

その意味では、以前出てきた『DisneylandForward』はまさにブルースカイそのものです(これはアナハイム市へのアピールの意味でしか使われておらず、もはや誰も話題にしていない)。

個人的にここから確定情報を引き出すとするならば、ディズニー・アニマルキングダムのディノランドUSA、およびマジック・キングダムのビッグサンダーマウンテン裏に拡張用地があり、その他のエリアに比べると実際にプロジェクト実施に至る可能性が高い、ということだけじゃないかと思います。

とはいえ気になるのは、ビッグサンダーマウンテン裏に拡張用地を用意したとき、アメリカ河の扱いが難しいんですよね。パークのかなり北側に作るならまだしも。マジック・キングダムのアメリカ河は特殊で、エリア内にボートの保守施設がなく、そのためにメンテナンスのためセブンシーズラグーンへと向かう水路を確保するだけでなく、そこをリバティーベルが通れるように跳ね橋/回転橋構造にしないといけないんですよね。青く囲ったエリアが拡張エリアになると思いますが、赤いアクセスルートが特殊になるはず。下記記事参照。

余談ですけど最初に出たコンセプトアートと実際にできるものが全く異なっていた事例はたくさんあって、例えば東京ディズニーリゾートとかも普通に計画がポシャってますからね。ブルースカイの状態を脱したとしても安心はできません。Play!パビリオンとか 

講演の他の新要素は下記の記事をどうぞ。

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