配信サービス総加入者数はNetflix超え——ディズニー社2022年第3四半期決算を発表

ウォルト・ディズニー・カンパニー

2022年第3四半期決算が発表されました。

LINK: The Walt Disney Company Reports Third Quarter and Nine Months Earnings for Fiscal 2022 – The Walt Disney Company

ウォルト・ディズニー社は、2022年第3四半期決算を発表しました。この中でDisney+、Hulu、ESPN+などディズニーが提供する配信サービスへの加入者総数は2億2100万人と発表されました。この数字は、直近のNetflix決算発表で明らかになったNetflixの総有料会員数2億2067人をわずかに上回ることになります。ただし配信事業(Direct-to-Consumer)部門の営業損失は約11億ドルと、前期の約8億ドルより拡大しております。この点に関してCFOのクリスティン・マッカーシーは説明会にて、2024年までに黒字化すると述べています。

また、この四半期決算発表に合わせ、Disney+の広告付きプランの発表、および通常プランの値上げが発表されています。

CNBCでは、主に配信事業に関してCEOのボブ・チェイペックがインタビューを受けています。雰囲気変わったな!!

国内記事もあわせて。

LINK: ディズニー動画配信、3カ月で1440万人増 12月に値上げ: 日本経済新聞

LINK: Disneyの有料配信会員数がNetflix超え Disney+は米国で値上げ – ITmedia NEWS

LINK: ディズニー4─6月期、動画配信加入者2.21億人 ネットフリックス抜く | ロイター

Webキャストのアーカイブはこちらです(音声のみ)。

LINK: Disney’s Q3 FY22 Earnings Results Webcast – The Walt Disney Company

Opinion: From the “D”post

めちゃくちゃ面白いのはパーク部門。ジャーナリストのスコットさんも指摘していますが、チケット客単価の推移に関して興味深いコメントがありました。四半期発表のリリースでも明示的に触れていますが、有料オプションである『Disney Genie+』および『Individual Lightning Lane』、要するに有料ファストパス取得サービスと有料優先入場が展開されたことでチケット収入が伸びた反面、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートにおける「不利な入場者構成」(unfavorable attendance)によりその収入の伸びが一部相殺された、と明記されています。

Guest spending growth was due to an increase in average per capita ticket revenue and higher average daily hotel room rates.

The increase in average per capita ticket revenue was due to the introduction of Genie+ and Lightning Lane in the first quarter of the current fiscal year and a reduced impact from promotions at Walt Disney World Resort, partially offset by an unfavorable attendance mix at Disneyland Resort. Higher costs were primarily due to volume growth, cost inflation and new guest offerings.

(deepl訳)
客単価の増加は、1人当り平均入場料収入の増加および1日当り平均宿泊料金の上昇によるものです。
一人当り平均入場券収入の増加は、当年度第1四半期に「Genie+」と「ライトニング・ レーン」を導入したこと、およびウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにおけるプロモーションの影響が減少したことによるものですが、ディズニーランド・リゾートにおける不利な入場者構成により一部相殺されました。

https://thewaltdisneycompany.com/the-walt-disney-company-reports-third-quarter-and-nine-months-earnings-for-fiscal-2022/

ディズニーランド側の“不利な入場者構成”とは、現在販売停止中で購入者のリニューアルも未発表の『Magic Key』、すなわちコロナ後における年間パスポート代替プログラムそのもので、ディズニー本社は年間パスポート的プログラムが客単価を下げる要因であるとほぼ明示的に指摘しています。それも、株主に対して。

ご存じのように、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは客単価が明らかに向上しているにもかかわらず、それが年間パスポートを返金/一時販売停止したことによる、とは明言してはいません。が、本家はほぼそれを言っちゃっているという……。8月初旬にカリフォルニア ディズニーランド・リゾートに1.5日だけいましたが、確かにフロリダに比べると平日にもかかわらず大混雑で、現地の知人に聞いたところディズニーランド・リゾートはMagic Keyがあるために、むしろブロックアウト日ではない平日が混雑するとのことでした。

なお、補足ではありますがウォルト・ディズニー・ワールド側の年間パスポートは、現地在住者向けには販売を継続しているにもかかわらず、大きな問題にはなっていません。これは都市型テーマパークと滞在型テーマパークにおけるキャパシティの差であり、キャパシティが逼迫している東京ディズニーリゾートとカリフォルニア ディズニーランド・リゾートのみがもつ問題だと考えています。フロリダはまだまだキャパがありますからね(多くの国内テーマパークも同様だと思っています。そろそろピューロのキャパは課題になっている予感がするけど)。

ちなみに東京ディズニーリゾートに関する言及は、本決算発表リリース上では行われていません。ちょっと後で実際の発表会を聞き直してみます。個人的にはCDCのクルーズ船におけるレギュレーションが撤廃されたのに、ディズニー・クルーズラインのレギュレーションは変化していない点が気になっています。

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