新アトラクションの名称とオープン時期が発表されました。
LINK: Tiana’s Bayou Adventure Coming to Disney Parks in Late 2024 | Disney Parks Blog
ウォルト・ディズニー社はニューオーリンズで開催中の『ESSENCE Fest』にて、現在カリフォルニア ディズニーランド・リゾートとフロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに存在する『Splash Mountain』のテーマを変更して作られる、映画『Princess and the Frog』(邦題:プリンセスと魔法のキス)のアトラクションの名称を『Tiana’s Bayou Adventure』とすることを発表しました。ディズニーランドおよびマジック・キングダムに2024年後半にオープンです。なお、現『Splash Mountain』のクローズ時期は未発表です。
今回は新たにアトラクションのロゴ、そしてニュールックのティアナも発表されています。

本アトラクションに関しては、チャリタ・カーターをはじめディズニーのイマジニアがルイジアナを頻繁に訪れ、フレンチ・マーケットやバイユー(入江)の取材を行い、この地域全体から得たインスピレーションと、地元の専門家からの知識を元にストーリーを作り出しています。
このリサーチに関しては、ESSENCE Festにあわせ、フレンチ・クオーターの歴史あるPreservation Hallで行われたイベントで詳しく紹介されました。
チャリタ・カーターはそのパネルディスカッションにて、「いろいろな意味で、『Tiana’s Bayou Adventure』はニューオーリンズへのラブレターなのです。このアトラクションのインスピレーションとなった音楽の都のように、ティアナの第二幕は、何か特別なことを成し遂げるために調和して働くコミュニティについて描かれています。彼女は、私たち誰もが共感できる不変の真理を思い出させてくれます。“真剣に頑張れば幸せになれる”(if you do your best each and every day, good things are sure to come your way:劇中の『When We’re Human』の一節)。そしてそれは、私たち全員が一緒に歌えるメロディなのです!」と述べています。
このアトラクションは2020年に第一報があったもので、ティアナ、ナヴィーン、そしてジャズが好きなルイとともにバイユーを冒険し、マルディ・グラの祭典を開催する準備をします。その道中、ゲストは見知った顔と出会い、新しい友人を作り、映画の楽曲からインスピレーションを得た新たな音楽にあわせて旅にでて、ティアナの物語の次の章へといざなわれるものとなります。

@disneyparks 🚨JUST ANNOUNCED🚨 Tiana’s Bayou Adventure is coming to Magic Kingdom Park in Florida and Disneyland Park in California in late 2024! #Disney #DisneyParks #DisneyWorld #Disneyland #Tiana #PrincessAndTheFrog #Bayou ♬ original sound – Disney Parks
Opinion: From the “D”post
東京ディズニーリゾートの展開に関して、現時点においては、オリエンタルランドからは2020年の本プロジェクト発表時点のコメントくらいしかありません(「日本での対応については検討中」)。このアトラクションのテーマ変更に関する所感は最初のときに書いてますのでぜひそちらも。
ディズニープラスの『イマジニアリング』でも、スプラッシュ・マウンテンを作ったトニー・バクスターのコメントがあって、印象としてはAmerica Singsがなくなって、いらなくなったオーディオアニマトロニクスを再利用するためのものとして考えたなど、わりと急ごしらえで作った印象を与える内容だったと感じました。
なんにせよ多様性に大きく舵取りしているディズニーですら、本当にアンタッチャブルな存在になってしまっている『南部の歌』要素は今後フェードアウトするのだろうと思っています。もちろん日本も例外じゃないと思っているので、かなり時間は空くでしょうがいつかはがらりと変わるんだろうなあ……。ちなみにディズニーランド・パリなどでも、パレードからZip-A-Dee-Doo-Dahがカットされるなどの措置が行われています。
そして、今回の公式ブログを見て感じたのはこのアトラクションが『プリンセスと魔法のキス』のアトラクション化というよりも、ニューオーリンズをはじめルイジアナの文化を伝えるためのものであるということ。
地域に根ざしたストーリーを形にするというのは、イマジニアならではの特殊な手法だと思ってます(特にジョー・ロード)。ティアナたちはストーリーを伝えるメッセンジャー的な立ち位置なのでしょう。なので、チャリタ・カーターをはじめとするイマジニア集団が、映画から飛躍した発想をどれだけこのアトラクションに持ち込むかとても楽しみです。