体力がない人向けのフロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートガイド

もう私たちは若い子と同じようにはリゾートを体験できません。でもそれは決して悪い意味ではないはずです。

2022年5月、ボードウォークエリアの朝

この記事は「ディズニー・ディスティネーション・インターナショナル」の取材協力にて公開しています。
物品、サービス、取材渡航費等の提供:あり/金銭の提供:なし

村上春樹の短編『プールサイド』(『回転木馬のデッド・ヒート』収録)というのがありまして、主人公の“彼”が35歳の誕生日に、人生70年と仮定して今日が人生の折り返しであることを“決断”する、というところから物語が進みます。この作品、学生時代に読んで大変印象に残っていて、実際に自分が35歳になったときにも思いだしたんですが、私自身はまだ“決断”できていなかったようです。

2022年5月、フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの取材旅行に行ってきました。メインはエプコットの『Guardians of the Galaxy: Cosmic Rewind』だったわけですが、正直に言って回転系に弱い人は結構体力を消耗するアトラクションでした。これは間違いなく加齢の影響。後にディズニー・アニマルキングダムにて『エクスペディション・エベレスト』や『アバター・フライト・オブ・パッセージ』に乗ったらもう完全に三半規管がやられてしまい、ディスコイエティの点滅で無事沈没。最初に体験したときには大丈夫だったのに。

安心してください。もう私たちには昔と同じようにリゾートを楽しむ体力はないです。でも、それは終わりではなく、新たな始まり。体が付いていかない?なら別の楽しみ方を探せばよいだけです。

ウォルト・ディズニー・ワールド・“リゾート”のスゴさは、受け入れる懐の広さだと思っています。むしろ50代からの楽しみ方、もしくはちいさな子どもがいる家族の楽しみ方は、若い子たちには選びようのない部分であるはず。あきらめるのではなく「受け入れる」。そう判断し決断したとき、新たな楽しみが見つかるのです。

いいホテルに泊まろう

2013年、ポート・オーリンズ・リゾートにて

スタート地点はこれのような気がします。得てして「体力」「財力」「時間」のいずれかが欠ける海外旅行。私たちは体力が欠けているものの、(比較論では)それを上回る財力と時間で解決していきます。これまでオールスターにしか目が行かなかった私たちも、とうとうモデレート以上のクラスにアップグレードするときが来ました。

個人的にお勧めなのはやはり、エプコットまで徒歩やボートで行けるボードウォークエリア(ボードウォーク・インビーチクラブ・リゾートヨットクラブ・リゾートなど)、モノレールでマジック・キングダム・パークに行けるセブンシーズ・ラグーンエリア(コンテンポラリー・リゾートポリネシアン・ヴィレッジ・リゾートグランド・フロリディアン&スパ)です。もちろんモデレートのカリビアン・ビーチ・リゾートポート・オーリンズ・リゾートもよいでしょう。

シェフ・ミッキーズでおなじみコンテンポラリー・リゾート。ホテル内をモノレールが通ります
ボードウォークエリア。対岸はヨットクラブ&ビーチクラブ
ボードウォークのトラットリア・アル・フォルノでいただいたフルーツプレート。今回の取材で一番印象に残った朝食

ここで重視したいのは、ホテルに含まれるレストランの良さと、プールです。我々はもう朝からパークなんて体力が持ちません。でも、ホテルに滞在しおいしい食事をしたり、暑いさなかはプールでゆったりとすることこそが至福の時間。パークなんて日が落ちてからでかまわないのです。それだけに、ホテルステイで満足できることはとても重要。そうなると、自然とちょい上クラスのホテルがおすすめとなります。

とはいえ、オールスターもプールは大きいですし、レストランは他のホテルにお邪魔するというのも本当に楽しい体験。とにかく「リゾートはパークだけではない」という大前提に立つと、自然と行動も変わってくるはずです。体力にやさしい方向で。

ちなみにですが、もはやパーク営業延長を受けられるのはデラックス以上(オールスター対象外)だったりします。この辺からもホテルは良いところを。

LINK: Walt Disney World Resort Extended Evening Theme Park Hours

2013年、ポート・オーリンズ・リゾート(リバーサイド)の朝の風景
オールスターリゾートの朝食、実は自分はこれが一番好き。なのでどのホテルでも楽しみはあります
オールスターリゾートのプールは楽しい

むしろ行動するのは「早朝」

なぜいいホテルが重要なのかというと、ホテルの周辺にいろんなショップやレストラン、散策ルートがあるからです。やはりエリアで言うとエプコット至近のボードウォークエリア、隣のホテルに歩いて行けて散策ルートがあるセブンシーズ・ラグーンエリア、ディズニー・スプリングスが徒歩圏内のディズニー・サラトガ・スプリングスなどはすごくよいと思います。大きめのモデレートクラス以上ホテルだと、ホテルエリア内もかなり充実しているので、早朝の暑くならないうちに散歩しているアメリカファミリーは多いですね。これこそゆったりリゾート。目指すべき道です。This is the Way.

こういう場所でゆったりとコーヒーでも飲みながら過ごす。これ以上のリゾート体験はないです。

2014年にサラトガ・スプリングスに泊まったときの朝。すごく記憶に残っている

ウォーターパーク中心の行動へ

パーク予約が取れない?ボクたちにはもうそんなものは必要ありません(ウソです)。なぜなら、ウォーターパークがあるから!

タイフーン・ラグーン

至福の時、それはウォルト・ディズニー・ワールドのウォーターパークで、浮き輪に乗り何も考えずにぷかぷかと浮かび、流れる川に身を任せられる瞬間だと、私は思っています。

なんというか、これまでウォルト・ディズニー・ワールドとは時間との闘いだったじゃないですか。あのアトラクションを体験して、ミッキーと出会って、キャラクターダイニングの時間にホテルに向かい、ショーの時間を気にして、ホテルにくたくたになって帰る。それができた時代はよかったかもしれません。しかし、私たちは次のステージに来てしまいました。時間との闘いであった地が、時間を忘れて浮かぶ場所に変わりました。それこそが幸せなのです……と自分に言い聞かせられて、その説得力を持つ場所。それが、ウォーターパークであり、プールです。

かつては時間があってもなかなかこれなかった場所だったはずです。行くならいまですよ、いま。

むしろ「ディズニー・スプリングス」を愛でよ

プールやウォーターパークに行っても、時間はまだあるかもしれません。ならば、ディズニー・スプリングスに行きましょう。

2022年5月のディズニー・スプリングス。スプリング(泉)がめちゃくちゃきれい

ここでなら、最高の食事とショッピングがそれなりに涼しく、体験できるようになっています。特に中央部分、旧プレジャーアイランドエリアは高級なレストランも多く、おいしい食事ができるはず。

個人的にお勧めなのは、チョコレートをいただける『The Ganachery』と『Amorette’s Patisserie』でしょうか。

LINK: The Ganachery | Disney Springs

LINK: Amorette’s Patisserie | Disney Springs

そして、ぜひシルク・ドゥ・ソレイユのステージショー『Drawn to Life』も見逃さないようにしてください。これも若い方たちにとってはなかなか選択肢に上らないエンターテイメントですが、私たちにとっては本当に感動できる、ウォルト・ディズニー・ワールドの重要なピースの一つです。本当にお勧め。

パークはナイトエンターテイメントを中心に

どうしても行きたいアトラクションは個別ライトニングレーンを朝7時に購入し、そのためだけにパークへ。一度帰ってウォーターパークに行くなりプールに行くなりという優雅な時間を過ごしましょう。

『ハーモニアス』
『ディズニー・エンチャントメント』

必要なのは“覚悟”のみ。その先には新しい楽しみ方があると信じて

といいながら、今回はフルツアーによる取材だったため、上記は全く実行できなかった絵空事です。が、多分次に行くウォルト・ディズニー・ワールドは上記に限りなく近いものになるのではないかと想像しています。

特にこれは、初老もとい体力のない人だけでなく、未就学児を含む子どもがいる家庭、特にベビーカーは卒業したくらいの子がいる家族は似たような行動になるのではないかと思っています。ベビーカーがあるとむしろ楽なんですよ。荷物も水も置けるし。

で、この行動に移るには、やっぱり“覚悟”が必要なんじゃないかと思うんですよね。これまでのウォルト・ディズニー・ワールドの行動を完全否定することになりますし。でも、体力がなくても財力と時間をフルに活用する楽しみ方だって、ウォルト・ディズニー・ワールドは受け入れてくれます。ゲストの数だけ、楽しみ方があります。ちょこっとそのベクトルを変えるだけで、未体験の楽しみを得られる可能性があるわけです。チャレンジしない理由はありません。

と、自分に言い聞かせることで、体力がないことすらもプラスになるのではないでしょうか。どんな楽しみ方もあなたの楽しみ方。むしろ若い方たちに「そういう楽しみ方ができるのか!」と見せつけてしまおうではありませんか。それはきっと安心材料になるはずですよ。誰もがこれから通る道ですし。

すべての人が、100%のリゾート体験ができることを遠い地から祈っております。

この記事は「ディズニー・ディスティネーション・インターナショナル」の取材協力にて公開しています。
物品、サービス、取材渡航費等の提供:あり/金銭の提供:なし

メモ。書き逃してること。

  • 全行程だけじゃなくて、疲れが溜まった日だけ上記のモードになるのも確かにいいですね!
  • Electrical Water Pageant
  • リゾート体験としてのボート移動
  • ホテルのキッズアクティビティ
  • パターゴルフ
  • ゴルフ(やる人は)
  • そう考えるとアウラニ・ディズニー・リゾート&スパの立ち位置がさらに明確化されるの面白い。究極のリゾートを作ったなー。日本にも作ろう。
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