フロリダ州、ディズニーの自治権を剥奪する法案を可決。2022年4月20日にフロリダ州上院にて可決しました。法案が成立するためには下院の通過、およびデサンティス州知事の署名が必要となります。
LINK: フロリダ州上院、ディズニー「自治権」剥奪法案可決 LGBT教育法反発に報復 | ロイター
Opinion: From the “D”post
私自身、この問題に関して読みとけていないのですが、内容としては“Reedy Creekにおける1968年以前の特別地区”を対象とするという、完全にウォルト・ディズニー・ワールドを狙い撃ちした法案です。
LINK: What Is Disney’s Self-Governing Reedy Creek Improvement District? – NBC 6 South Florida
現在、ウォルト・ディズニー・ワールドのある地区はディズニーが自治権を持っており、消防や電力を含むインフラをディズニーが管理する代わりに税制優遇を得ることになっています。
引き金になったのは“Don‘t Say Gay”法案と呼ばれるものへのディズニーの反応で、ディズニーはこの法案成立をきっかけにデサンティス州知事およびフロリダ州と対立を深め、政治献金なども停止しています。これに対してのフロリダ州の対抗措置がこの自治権剥奪です。
ただし、Orlando Sentinelは専門家の分析として、ディズニーが持つ権利については該当地域の住民投票がなければ完全な解散は不可能であると述べています。
LINK: DeSantis targets Disney’s Reedy Creek district in special session – Orlando Sentinel
すぐには何か変化が出てこない話だとは思いますので、引き続きウォッチ案件です。これ先に発表された安価な住宅提供もなくなるんじゃないかしら。
追記
下院でも可決しました。ロン・デサンティス知事も同じ見解であるので、これで可決、成立になるのかと思います。
LINK: フロリダ州下院もディズニー「自治権」剥奪法案を可決 | ロイター
ただし、実際に権利を剥奪するには、Reedy Creekの住民の過半数が地区の解散に賛成票を投じる必要があるとされており、実際のところほとんど意味のない(対立姿勢を表すだけの)法案なのではないかという見方もあります。
追記2
ロン・デサンティス知事がサインし、成立しました。
LINK: 米フロリダ州 ディズニーに対し税制優遇措置を廃止へ 法律成立 | NHK | LGBTQ
なるほど、と思ったのは実はこれがDVC会員にインパクトがあるということ。言われてみればあの地域の住人扱いだし、各種インフラ利用料を支払っているので他人事ではないですね。