日本版ディズニープラスは2021年10月下旬に“フルマーケット”へ——ウォルト・ディズニー社FY2021Q3決算発表

ウォルト・ディズニー社がFY2021第3四半期の決算を発表しました。

LINK: The Walt Disney Company Reports Third Quarter and Nine Months Earnings for Fiscal 2021 – The Walt Disney Company

ウォルト・ディズニー社は同社の2021年第3四半期決算を発表しました。この中では同社の主要なビジネスであるDisney+の会員数が市場予測を超える1億1600万人となったこと、そしてCOVID-19の影響を色濃く受けていた、Disney Parks, Experiences and Products部門(テーマパーク事業ほか)の業績が改善し、売上高が前年同期比45%増の170億2200万ドル、営業利益は9億2300万ドルの黒字となりました。

この中でCEOのボブ・チャペックは、先日発表されたディズニーランドにおける年間パスポートに変わる新施策『Magic Key』にふれ、これがファンから大変高い評価を受けているとコメント。またウォルト・ディズニー・ワールドで展開予定の新たなアプリ『Disney Genie』がまもなくロールアウトすることにも触れ、パーソナライズされた体験がこのサービスを通じ可能となるとしました。

詳しくは日本語での記事もあわせて。これを受け、ディズニー社の株価は上昇しました。

LINK: 新型コロナ: 米ディズニー、4~6月は45%増収 テーマパーク再開で: 日本経済新聞

LINK: Disney+の第3四半期の契約者数は予想を上回る1億1600万人、アジア市場が下支え – TechCrunch Japan

LINK: 米ディズニー、4─6月期決算が予想上回る テーマパーク黒字化 | ロイター

LINK: ディズニーが決算受け時間外で上昇 ディズニー+の加入者が予想上回る=ダウ採用銘柄 – 株探

待望のアップデートは2021年10月後半に

そして、最高に待ち望んでいた情報が、ボブ・チャペックCEOにて触れられました。世界各国でのDisney+展開に合わせ、韓国、香港、台湾などでもDisney+のサービスが行われることが明言されるとともに、日本においての新情報も。

これまで米ディズニーは、日本におけるディズニープラスの展開に関して、「限定的な」という枕詞を付けてきました。それがとうとう、2021年10月後半に「フルマーケットの」サービスインを行うと述べています。ヤッタネー。

ちなみに現行の限定的ディズニープラスでは、対応デバイスが少ないほか、映画のメイキングや追加要素が含まれないこと、Group Watchが未提供2chのみしか提供されていないなどの制限があります。その代わり安いです(本国は値上げ済みなので、ネットでよく言われる「同じ値段なのに」は間違い)。

LINK: Disney+ Coming To South Korea, Hong Kong, Taiwan; Japan Expanding – Deadline

Disney Plus is also currently available in a limited capacity in Japan and will expand to the full market in late October.

https://thewaltdisneycompany.com/disneys-q3-fy21-earnings-results-webcast/  (6分40秒あたり)

これについては、アジア地域でもDisney+に加え、Star関連コンテンツの追加が行われることも指しているかと思います。ただ、日本に関してのみ特殊な言及がされるのは、おそらく独自のシステムの利用(『ディズニーデラックス』の流れをくみNTTドコモとの協業によるもの)を指しているものと考えられます。なお、日本においてもStar関連コンテンツは「2021年末」までに対応予定としていました。流れからするとディズニーはアジアで共通の基盤を用意し、日本もそれに乗る形になるものと思われます。

2021年11月12日に『Disney+ Day』を開催

そしてボブ・チャペックCEOは、Disney+2周年を迎えるにあたり、2021年11月12日を『Disney+ Day』とし、ディズニー社横断でDisney+のアニバーサリーを祝うプロモーションイベントを行うと発表しました。ここでは新たな作品のリリーススケジュールを発表するとしています。おそらく先日開催されたInvestor Dayのようなものかと思います。

Opinion: From the “D”post

そしてもう1つ、大変気になる動きを。マーベル次回作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』主演のシム・リウが激怒しています。

これは、CEOのボブ・チャペックが『Shang-Chi』を「実験的作品」という言葉で紹介したことを受けたもの。本作はこれまでの劇場&Disney+ Premier Accessによる公開体系ではなく、劇場のみとした作品。現在公開中のフリー・ガイと同様ですが、ディズニー直系作品ではコロナ後初のもの。ただし、公開後45日間で(有料)配信リリースを行う予定で、それを指してボブ・チャペックが「an interesting experiment for us because it’s got only a 45-day window.」とコメントしたことに対し、制作陣が反応したものです。

気持ちは分かるが、こういうコメントがCEOから出てしまうのは結構問題だと思います。

LINK: ‘Shang-Chi’ Star Simu Liu Slams Disney CEO’s Comment: “We Are Not An Experiment” – Deadline

そしてフルマーケットの件。これをもって日本も値上げすると思います。おそらくStarコンテンツも追加され納得の値上げだから問題なし。

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