ディズニーパークスの未来を“信じられないほど楽観的に”——ジョシュ・ダマロ氏、IAAPAのインタビューに答える

2020年5月、パークがシャットダウンしたその後の昇進でした。

LINK: Super Charged | IAAPA

ウォルト・ディズニー社、Disney Parks, Experiences and Products(以下、DPEP)のトップであるジョシュ・ダマロ氏が、国際アミューズメントパーク・アトラクション協会(IAAPA)の『Funworld』のインタビューに答えました。ジョシュ・ダマロ氏は2020年5月18日にウォルト・ディズニー・ワールドの社長からDPEPのトップに就任しており、CEOであるボブ・チェイペック直下の重要人物となりました。

今回、そのジョシュ・ダマロ氏がロングインタビューに答えています。IAAPAはこの業界の中心的な組織であり、そこで語る内容には注目が集まります。

ということで気になったところだけをピックアップ。全体的に超面白いので読める人は全部読むことを推奨。

トップ就任は「胃に穴があく思い」

まず2020年の就任時の話。まだウォルト・ディズニー・ワールドの社長であった2020年3月には、新アトラクション『Mickey & Minnie’s Runaway Railway』のオープニングセレモニーに参加していました。

ウォルト・ディズニー・ワールド臨時休園直前に開催された、『Mickey & Minnie’s Runaway Railway』オープニングセレモニーに登場したジョシュ・ダマロ氏(中央)

その直後、ウォルト・ディズニー・ワールドだけでなく世界のパークがCOVID-19の影響でクローズします。DPEPのトップに就任したのはそんな状況であったことから、ジョシュ・ダマロ氏は「胃に穴があく思い」と当時を振り返ります。しかし、それでも「誰にでもできることなら、私たちにもできる」と考えたそうです。

“You get that little bit of a pit in your stomach,” D’Amaro says when remembering the emotion he felt following Chapek’s call. However, his feelings of apprehension were quickly replaced with those of confidence; “If anybody can do this, we can do this.”

そしてCOVID-19の影響は、アジア圏のテーマパーク(上海、香港、東京)のほうが立ち上がりが早かったことについて、アジアにおけるパークのキャストはこの分野の先駆者であり、「アメリカ、ヨーロッパのキャストたちは(アジアパークを)ウォッチしていました」と述べています。

Our cast members in Asia were reopening pioneers in this front. I would argue for the world, everyone was watching to see how we would do this,” D’Amaro says about the plan that in part includes physical distancing measures, enhanced cleaning efforts, mask-wearing protocols, and the installation of protective barriers to ensure cast and guest safety.

“Certainly, the cast members in the United States and Europe were watching,” he says. “I think this pandemic has brought us together even more closely as a family. I think we understand even more now the importance of what we represent to the world.”

第5の鍵『Inclusion』を追加した当事者として

そして、ジョシュ・ダマロ氏就任後の大きな方針変更として、ウォルトの時代から引き継がれていた伝統に手を加えたことが挙げられます。それが第5の鍵であるインクルージョンです。

これに関しては、あのSCSEを変化させるということで、アメリカにおいても批判の声が上がったと言います。

Yet, D’Amaro isn’t stopping with grooming guidelines. He is also changing the very bedrock of Disney’s training standards that can be traced back to Walt Disney himself. Governed by “The Four Keys” of safety, courtesy, show, and efficiency, D’Amaro raised eyebrows when he added a fifth key this spring: inclusion. Immediately, the critiques began.

「そんなことはダメだ。伝統に手を加えてはならない」という声に対し、ジョシュ・ダマロ氏は「いや、絶対にできる。創業者とその伝統に敬意を払うと同時に、今の時代に合ったものにしていく」と述べ、インクルージョンという鍵が強力なものになると述べています。そしてその考え方が、新たに生まれ変わる『ジャングルクルーズ』そして『プリンセスと魔法のキス』新アトラクション、そして『カリブの海賊』のReddにつながっていきます。

“‘You can’t, you can’t do that.’ ‘You can’t mess around with legacy,’” he says, sharing the feedback he received.

D’Amaro’s answer?

“Yes, we absolutely can. I will pay tribute to our founder, to our legacy, but I will also at the same time push us to be relevant today,” he says. “To add an inclusion key is so powerful.”

知らなかったんですが、ジョシュ・ダマロ氏は1998年にウォルト・ディズニー社に入社後、しばらく香港ディズニーランドにも関わっていたとのこと。そして彼は、アトラクション業界のリーダーたちに、オフィスを離れることを勧めています。ゲストや従業員と積極的に関わることがベストプラクティスであると考えているからです。

The Georgetown University graduate—who worked in corporate finance for The Gillette Company before joining The Walt Disney Company in 1998—encourages other leaders in the global attractions industry to leave their offices behind. D’Amaro believes it’s a best practice to actively engage with guests and employees.

パーク展開の鍵は『Disney+』にある

そして意外なことに、ジョシュ・ダマロ氏はディズニーが最も力を入れる配信サービス『Disney+』の可能性に期待しています。いわく「私たちのストリーミングサービスは、ファンの皆様を、私たちの主要ブランドや世界最高のストーリーテリングと結びつけてくれます」。

When thinking to future developments, D’Amaro is particularly excited about the opportunities that the Disney+ streaming service can bring to the parks.

“Our streaming service continues to connect fans with our key brands and some of the best storytelling in the world—and our parks are where stories come alive,” says D’Amaro.

そしてまだ明らかにはできないさまざまな施策があり、「私たちは未来に向けて、ゲストとキャストの最高の体験を創造することに注力している」と述べ、「私たちを止められるものは何もないということを学んだ」(We’ve learned that there’s nothing that can stop us,)と締めています。

Opinion: From the “D”post

最後の行、「We’ve learned that there’s nothing that can stop us」は、Mickey & Minnie’s Runaway Railwayのキーメッセージをうまく重ねてますね。

全体的にちゃんと対外的なメッセージをディズニー的に発せられるという意味では、ボブ・チェイペックよりも印象的な重要人物かもしれません。経理畑出身ということもあり、個人的にはかつてトップ2確実といわれていたトム・スタッグスを思い出します(不吉なこと言うな)。

今回の記事のアブストラクトでも、象徴的に「optimistic」(楽観主義)という言葉が使われています。明示されているわけではありませんが、ウォルト・ディズニー本人を懐古したときに必ず出てくるのがこの言葉。かつてパークワイドで行われていた謎解きゲームもThe optimistで、これもウォルトに非常に関係したものでした(後に映画トゥモローランドのプロモーションにつながっていく)。

個人的にはジョシュ・ダマロさん大好きっ子なので、今後も注目していきたいと思います。

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