ウォルト・ディズニー・ワールドがまもなく50周年を迎えます。

LINK: Five Decades of Magic at Walt Disney World Resort | Walt Disney World News
ウォルト・ディズニー・ワールドは10月1日に50周年を迎えます。それに先立ち、この50年を振りかえる写真群が公開されました。半世紀ということで大きな節目となるタイミング、みなさんはどこから記憶にありますでしょうか。では振り返ってみましょう。
1971-1979年:“ウォルト”・ディズニー・ワールドがオープン
オープンは1971年10月1日。フロリダ、オーランドにマジック・キングダム、およびディズニー・コンテンポラリー・リゾート、ディズニー・ポリネシアン・ヴィレッジ・リゾートが作られました。ウォルト・ディズニーは1966年12月15日に逝去しており、残された人間で作られた初めてのパークです。兄のロイ・ディズニーは、ディズニーランドに対してディズニー・ワールドという名称だったこのパークを、ウォルトの作り出したものとして新たに『ウォルト・ディズニー・ワールド』と改名したエピソードがあります。
1973年には『Pirates of the Caribbean』、1974年には『Hoop-Dee-Doo Musical Revue』がスタート。1975年には『Space Mountain』『GE Carousel of Progress』がオープンしています。
ロイ・ディズニーによる献辞は下記の通りです。ディズニーランドのものと比較すると興味深いでしょう。
May Walt Disney World bring joy and inspiration and new knowledge to all who come to this happy place … a Magic Kingdom where the young at heart of all ages can laugh and play and learn together.
Official Dedication, Oct. 25, 1971
1980-1989年:第2のパーク『Epcot』オープン

東京ディズニーランドとほぼ時を同じくして、1982年にはEpcotがオープンします。ウォルトが夢みた近未来都市の原型……とはちょっと違う形ですが、大きな意味を持つパークです。
1983年には初めての『Mickey’s Very Merry Christmas Party』を開催。1984年にはEpcotにモロッコ館がオープン。1986年には『The Living Seas』(現:The Seas with Nemo & Friends)がオープン。1988年にはノルウェー館がオープン、リゾートとして『Disney’s Grand Floridian Resort & Spa』と『Disney’s Caribbean Beach Resort』がオープンしています。
そして、1989年5月1日には第3のパーク『Disney-MGM Studios』(現:Disney’s Hollywood Studios)がオープンしました。
1990-1999年:ディズニー・アニマルキングダムオープン

90年代にも新たなパーク『Disney’s Animal Kingdom』がオープンしました。それ以外にも1990年には『Disney’s Yacht Club Resort 』『Disney’s Beach Club Resort 』、1991年には『Walt Disney World Swan Hotel』『Walt Disney World Dolphin Hotel』が続けてオープン。ディズニー・バケーションクラブの最初のホテルも登場しました(現:Disney’s Old Key West Resort)。
1994年には初めての『Walt Disney World Marathon』を開催、そしてエプコットでは初めての『EPCOT International Flower & Garden Festival』を開催します。ディズニー・ハリウッドスタジオでは『The Twilight Zone Tower of Terror』もオープンしました。
1996年にはキャッスルを巨大なケーキにした25周年イベントを開催、マジック・キングダムには『Mickey’s Toontown Fair』が登場します。1998年10月15日にはウォルト・ディズニー・ワールド版『Fantasmic!』がスタートします。
そして、1999年10月からは新たな世紀を迎えるイベント『Millennium Celebration』を開催、パレード『Tapestry of Nations』も開催されました。
2000-2009:ウォルト生誕記念『100 Years of Magic』開催

2001年にはウォルト・ディズニー生誕100周年を祝う世界的なイベント『100 Years of Magic』を開催。2005年には『Happiest Celebration on Earth』をメッセージとしたイベントとして、50周年を迎えるディズニーランドから『Soarin’』が作られました。
2006年にはディズニー・アニマルキングダムに新アトラクション『Expedition Everest』がオープン、またこの年からスタートしたイベント『The Year of a Million Dreams』において、シンデレラ城内に新たに『Cinderella Castle Suite』が作られました。
2010-2019年:新エリアが続々とオープン

2012年にはマジック・キングダムにて新ファンタジーランドがオープン。2014年には目玉アトラクションである『Seven Dwarfs Mine Train』がオープンしました。
2015年にはDownTown Disneyが新たに『Disney Springs』として再オープン、新たなエリアとして2017年には『Pandora – The World of Avatar』が、2018年には『Toy Story Land』がオープン。そして2019年には『Star Wars: Galaxy’s Edge』がオープンしました。
2020年には最新のアトラクション『Mickey & Minnie’s Runaway Railway』もオープンしています。
2021年:そして、50周年へ
そして、2021年10月1日より、50周年イベント『The World’s Most Magical Celebration』がスタートします。18カ月間開催されるイベントで、10月1日にはEpcotに新アトラクション『Remy’s Ratatouille Adventure』がオープン、そしてナイトタイムエンターテイメントとして、マジック・キングダムでは花火『Disney Enchantment』が、エプコットでは『Harmonious』がスタート。ディズニー・アニマルキングダムではデイタイムショーとして『Disney KiteTails』がスタートします。
Opinion: From the “D”post
自分が初めてウォルト・ディズニー・ワールドに行ったのが、ファンタズミック!が始まる直前の1998年だったので、いまでは不評の声が絶えないあの巨大ケーキは見られなかったんですよね(当時は絶賛されてましたよ)。しかしそれがもはや、ウォルト・ディズニー・ワールドの歴史の折り返し地点なのはびっくりです。
かつては「5年に一度新要素が追加されれば人は集まる」と考えられていたウォルト・ディズニー・ワールドも、そうもいってられない状況なのか次々と大きな発表が行われています。折しもアメリカはワクチン接種による効果で、エンターテイメント業界が特に元気になりつつあります。
LINK: 新型コロナ: 世界の人流が急回復 接種進む米欧先行、アジアは遅れ: 日本経済新聞
残念ながら50周年のキックオフには、日本人観光客は間に合わないと思いますが、18カ月間も開催される(多分延長もあるだろうと思われる)イベントですので、そのどこかでいければいいと思っています。カリフォルニアはCOVID-19の影響からか、かなり治安的にヤバい声も聞かれています。おそらくアナハイムのディズニーランド・リゾート近辺だけなら大丈夫かとは思うものの、安全、安心な旅行を考えると、立地自体がほぼリゾートバブルであるウォルト・ディズニー・ワールドが、日本人には最も適切なディズニー・ディスティネーションのような気がしています(この状況で香港、上海はいける気がしません。政治的な意味で)。
その意味でも、ディズニー・ジャパンがどうPRを打ってくるかは気になっています。下記の施策は悪くないと思ってますよ。皮肉とかじゃなくて。
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