2021年4月29日に開催されたオンラインイベント『Once Upon a Disney Wish』にて発表されました。
LINK: Disney Wish | Disney Parks Blog
ディズニー・クルーズラインは現在の4隻に加え、新たに3隻の新造船を追加することを発表しています。その最初の船となる『Disney Wish』の詳細が初めて公開されました。
これまで発表されていた船尾のラプンツェル、船首のキャプテン・ミニーマウス、グランドホールのシンデレラ像に加え、多数の新情報が含まれています。
クルーズディレクターとともにキャプテン・ミニーマウスが登場
今回の30分のプレゼンテーションでは、クルーズ・ディレクターのアシュリー・ロング氏、そしてキャプテン・ミニーマウスが登場。冒頭ではウォルト・ディズニー・カンパニーのCEO、ボブ・チェイペック氏がMake-A-Wishに100万ドルの寄付を行うこと、そしてDisney Parks, Experiences and Productsチェアマンのジョシュ・ダマロ氏が4月30日にディズニーランド・リゾートが再開するなどの進ちょくを話しました。
そしてこのDisney Wishの予約が2021年5月27日に開始されることもアナウンスされました。
クルーズシップ初のアトラクション『AquaMouse』登場
最初に発表されたのはなんと洋上の“アトラクション”。短編シリーズ『The Wonderful World of Mickey Mouse』をベースにしたミッキーマウスたちが主役のライド『AquaMouse』が初めて設置されることが発表されました。
このアトラクションは、Mickey & Minnie’s Runaway Railwayと同様に短編シリーズのミッキーが主役のもの。今回は新作短編『Scuba Scramble』をもとにしたストーリーが展開されます。全長760フィート(約230メートル)のスライダーです。

物語は、ミッキーとミニーがディズニー・ウィッシュの上でPort Misadventuresなる旅行会社を立ち上げたところから始まります。二人乗りのボートに乗り込み、魔法のトンネルを抜けると、特大の窓の向こうがアニメーションの世界への入り口になっており、ゲストはその中に放り込まれます。ショーの途中ではミッキーの仲間たちも登場、60を超えるウォーターエフェクトを楽しめます。
クライマックスではゲストはトンネルから飛び出し、まばゆいばかりの照明効果につつまれたチューブを抜け、水しぶきを上げたあとはミッキーとミニーからメッセージを受け取り、ツアーは終わります。

音楽(!)はエミー賞を受賞した作曲家、クリストファー・ウィリアムス(The Wonderful World of Mickey Mouseほか)が引き続き担当します。
甲板にはミッキーと仲間たちをテーマにした広大なエリアとなり、6つのプールやラウンジが用意されています。キッズ向けにはピクサー、トイ・ストーリーをテーマにした『Toy Story Splash Zone』を用意しています。ここにはファミリー向けのスライダー『Slide-a-saurus Rex』や、キッズ向けの『Trixie’s Falls』、『Wheezy’s Freezies』も用意されます。
また、大人向けにはラウンジ『Quiet Cove』を用意しています。

キッズ向けクラブ『Disney’s Oceaneer Club』にも新要素
3〜12歳向けのエリア『Disney’s Oceaneer Club』にもさまざまな趣向が凝らされています。入り口は秘密のスライダーになっており、デッキ3のグランドホールで子どもを預けると、そこからdown the rabbit holeよろしく曲がりくねったスライダーをおり、デッキ2のクラブに降りるという仕掛けになっています。
キッズに向けてはスーパーヒーローたちのスーツを着たり、ヒーローからレクチャーを受けられる『Marvel Super Hero Academy』、ディズニーのプリンセスやプリンスたちとのアクティビティが楽しめる『Fairytale Hall』、そしてイマジニアからハンズオンでインタラクティブに学べる『Walt Disney Imagineering Lab』が用意されています。
さらに小さい、6カ月〜3歳までのゲストには『It’s a Small World Nursery』のサービスが用意されています。11〜14歳向けの『Edge』、14〜17歳向けの『Vibe』も用意され、ティーンにもぴったりなエリアとなります。



グランドホールにもステージを設置、エンターテイメントは
エンターテイメントはさまざまな新要素が。グランドホールについては以前の記事をどうぞ。

グランドホール以外にもエンターテイメントエリアが用意されます。『Luna』と呼ばれるエンターテイメントハブとなる場所で、グランドホールがパークのキャッスルだとしたら、Lunaはタウンスクウェア的な位置付けです。ここでのショー、グリーティングなどが予定されています。Lunaはピクサー短編『La Luna』をイメージしたデザインが施されています。
その他にも、『Hero Zone』と呼ばれるエリアが用意されています。
加えて、メインのシアターとして『Walt Disney Theatre』が用意されます。

ここでは、『Disney’s Aladdin – A Musical Spectacular』が上演されます。アラジンのステージでは、アラン・メンケンがショーのための作成したジャスミンの新曲『To Be Free』が用意されています(つまりタイトルの通り、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー版がベースのようです)。
これ以外にも、さらに2つの演目を予定しています(詳細は後日発表)。
“Galaxy Far Far Away”な大人向けのラウンジが登場
大人向けのエリアも充実しています。

まずは『Star Wars: Hyperspace Lounge』。ディズニー・クルーズラインでは初のスター・ウォーズテーマのラウンジ。ハイエンドなバースタイルのラウンジで、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場したドライデンの宇宙船をイメージした内装で、このラウンジは共和国、帝国、ファースト・オーダーの各時代の象徴的な場所に移動します。窓の向こうにはバトゥーやタトゥーイン、ムスタファ、コルサントなど、ファンに人気のある場所が登場。サラウンド・オーディオが設置され、ホログラフィック・モデルを表示するホロチューブも用意されます。
これ以外にもバーやラウンジが用意される予定で、詳細は後日発表の予定です。



また、これまでも人気のPaloをさらに進化させたイタリアンダイニング『Palo Steakhouse』に加え、ミシュランの3つ星を獲得しているシェフ、アルノー・ラルマン氏によるメニューを用意した『Enchanté by Chef Arnaud Lallement』、この2つのレストランのエントランスにはラウンジ『The Rose』が用意されます。
この他、スパ『Senses Spa』、『Senses Fitness』などの大人向けスポットが用意されています。
アナ女王とクリストフの婚約パーティーにあなたを招待——マーベル、ウォルトテーマのレストランも
レストランももちろん豪華です。

まずは『Arendelle: A Frozen Dining Adventure』。アナと雪の女王のアレンデールをイメージした初めてのレストランが登場します。アナ、エルサ、オラフ、クリストフたちも登場し、中央のステージを取り囲むようにテーブルが設置され、イマーシブなライブエンターテイメントを楽しめます。
このダイニングでは、アナ女王とクリストフの婚約パーティーに招待されるというストーリーで、エルサとオラフがホストとなり、友人であるオーケンの“Hearty Party Planning Service… and Sauna”が提供するケータリングと、アレンデールのミュージシャンによる北欧風アレンジのライブ・エンターテイメントが楽しめます。食事中はこのライブ演奏だけでなく、テーブルクラフトや歌、そして思わずスタンディングしてしまうグランド・フィナーレが用意されます。

そしてこちらも初めてのレストラン。『Worlds of Marvel』はマーベルシネマティックなダイニングを楽しめる場所。ゲストもインタラクティブに役割を演じ、マーベル・シネマティック・ユニバースをイメージしたメニューが登場します。
このレストランでは従来のディナー&ショーのコンセプトをさらに進化させた、テクノロジーと融合したレストラン。最先端のピム・テクノロジー社の技術を使った特徴的なスタイルの会場は、さまざまなサプライズが隠されています。
このレストランでは、ワカンダやソコヴィア、ニューヨークなどの場所をイメージした料理を提供します。ファンに人気のあるアベンジャーズたち、そして悪名高いヴィランズたちのストーリーについては後日発表の予定です。

ウォルトが会社を設立した年が名付けられた『1923』は、ウォルトにオマージュをささげた内装に。カリフォルニアの伝統をイメージした食器などを使い、アニメーション黄金期のアメリカを感じられる、ファミリーをイメージしたレストランです。
レストラン内には2つの豪華なダイニングルームが用意され、1000点以上のドローイングやプロップが飾られています。ここでは『白雪姫』から『アナと雪の女王』までのアニメーションの進化の過程を知ることができます。
ブリッジ上のステートルームも登場、船室も豪華に
客室も特別です。1254室ある客室のうち、877室がベランダつきの部屋となっており、451室にはコネクティングドアを設置し、大家族でも対応できるようになっています。Disney Wishは初めてブリッジ上に客室が設置され、プライベートサンデッキも用意されます。
また、4つのスイートルームを用意。メゾネットタイプの2階立てのスイートが登場します。





『Disney Wish』初航海は2022年6月9日
そして初航海はポートカナベラルを出発し、ナッソー、バハマ、そしてキャスタウェイ・ケイを巡る5泊の航路で、2022年6月9日に出航することが発表されました。これ以後、3泊/4泊の航路がポートカナベラル発で設定されます。予約は2021年5月27日から開始されます(Platinum Castaway Clubメンバーは最速で5月17日から予約開始)。
LINK: Disney Wish
LINK: Find & Plan A Disney Cruise | Disney Cruise Line
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