東京ディズニーリゾート、公式アプリ機能を強化

各紙が伝えています。

LINK: ディズニー、飲食注文デジタルも コロナ防止で導入検討 | 共同通信

LINK: 東京ディズニー、個人ごとに園内情報発信へ アプリで: 日本経済新聞

東京ディズニーリゾートの公式アプリが強化されます。これは各紙がオリエンタルランドのインタビューを受けて記事化したもので、2021年1月に新設された「デジタル戦略部」の今後の戦略が取り上げられています。

LINK: 組織改正および人事異動について

同社によると、公式アプリで食べ物を事前に注文できるようにすることで、スタッフとの接触や人の列を避けて受け取れるようになる。システムは近く導入する見通し。

https://this.kiji.is/747470406359760896

こうした機能を通じて得た来園客の行動データを分析することで、例えば顧客がまだ体験したことのないアトラクションの情報を案内したり、コアなファンしか知らないトピックを発信したりする、といった機能の追加を目指す。さらに、園内の飲食店に入る前に注文ができる「モバイルオーダー」の導入も、今後検討していく。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ246YB0U1A320C2000000/

オリエンタルランド デジタル戦略部の木村守善部長によると、現在提供されている機能をきっかけにして、「これまでアトラクションをメインで楽しんでいた客がショーを観覧するケースも出てきた」と述べています。おそらくUSパーク準拠のモバイルオーダー機能があればクイックサービスレストランでも並ぶことなくメニューを受け取れるので、非常に便利になるのではないかとは思います。

Opinion: From the “D”post

最も詳細に伝えているのは、東洋経済の記事です。

LINK: ディズニー「38歳デジタル戦略部長」の重大使命 | レジャー・観光・ホテル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

問題は、その方向性が本当に正しいものなのかどうかという点にあるでしょう。日経記事にも触れていますが、下記の内容が大変気になっています。

ディズニーは熱心に通うリピーターが多いことで知られる。彼らはパーク内にどんな施設があり、どう動けば効率的に楽しめるか熟知している。自ら情報発信するファンも多い。一方で、数年に一度訪れるようなゲストは最新情報に乏しい。そこで、スペシャルイベントを含め、アプリを開けばさまざまな情報を得られるようにしていくという。

実際、前述の「エントリー受付」を開始した際には、「こんなショーがあったのか」と施設の存在に初めて気づいたという声もあった。テーマパークではとかくアトラクションが注目されがちだが、劇場も、ショップもレストランもある。そのほか、隠れたスポットも多く存在する。多くのゲストが楽しめるように、積極的に情報を発信する狙いがある。

https://toyokeizai.net/articles/-/418819

これ、いわゆる「マニア内の流通情報」に着目してたとしたら、多分失敗します。マニア目線の情報を一般の人にも展開するというのは一見(マニア目線であると)正しい施策に見えますけど、これこそが私がずっと前から懸念している「すべてのジャンルはマニアがつぶす」そのもので、そもそも一般の人はマニアの情報なんて必要としていないんですよ。それを押しつけるように情報を出すと、全員がどっちらけになってしまうと予想しています。

LINK: 【最終話・木谷高明】すべてのジャンルはマニアが潰す

LINK: 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第275回「新規とマニア」

届ける必要があるのは、「届いていない基礎情報」です。マニア向けの情報ってそのほとんどがごく一部のキャパシティしか用意できない、限定グッズやショーの話なわけで、多分これを素直にやろうとすると、機械学習が「次のショーは広場の三角形の頂点が見どころ!キャパ1人!」みたいなのを結論で出してきちゃうわけですよ。先のコメントに関しても、ショーの存在が分かったとしてもキャパに余裕があるショーやシアターがなければレコメンドなんてできないわけです。全員ガチ勢になったら、新参ものはそのジャンルには入ってきません。

隠れたスポットなんてのも、もう既にみんなSNSで見つけてるわけです。じゃあそういうところに引っかかっていない場所を、オリエンタルランドの運営側は見つけられるか、いや「作り出せるか」が重要で、本来こういうことはアプリの範疇でも個人情報収集して分析するものでもなく、間違いなく「日々の運営」の一部として回す必要があるはずなんですね。その運営の結果、アピールしたいものがあるのならば、そこで初めてデジタル/公式アプリの出番のはずです。

で、そういうのがあるの?と考えると、あるなら既に既存のチャネルでその片鱗でも見えるはずなんですよね。見えてますかみなさん、そういうのが@TDR_PRとかに。

個人的にはいますぐ、あの自己主張しか意味を読み取れないアプリ起動時の長々としたスプラッシュアニメーション(そしてやっと操作できると思ったら下から伸びてくるメニューUI)をなんとかするべきだと思っています。ああ誰もこれを現場で使ってないんだなと一発で分かるわけですよ。そして朝一番でいろんなところに行きたいのに、学生たちが最初にショップに並んで揃いのカチューシャやシャツを買わねばならないところに疑問を持ってほしいと思います。それグッズの事前購入や入園前のモバイルオーダーなどで解決できますよね。なんかその辺がうまく回っていないのに、アプリがあればなんでもできる(AIがあれば何でもできる/ビッグデータを集めればなんでもできる)的、“ドラえもん”をつくる夢を語っているように見えて仕方がないです。

ということで、期待したいと思います。期待はしていますよ!

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