検査はもう怖くない——フィリップスとディズニー、子供たちのためにMRI装置に“魔法”をかける

これぞディズニーですね。

LINK: Philips and Disney join forces to improve the healthcare experience of children – The Walt Disney Company Europe, Middle East & Africa

LINK: Philips teams with Disney to improve MRI experience for kids – News | Philips

ディズニーとフィリップスは、MRI装置に関して提携することを発表しました。ヨーロッパの小児科に納入するMRI装置に、ディズニーの魔法をかけることにより、子どもたちが検査を怖がらずに行えるようにしたという発表です。フィリップスのMRI装置に、ディズニーのカスタムメイドなアニメーションによるストーリーが加えられます。

2021年夏より、欧州全土の6つの病院でプロジェクトがスタートし、2021年後半には最初の結果が出る予定です。

MRI検査の間、子どもたちが感じる恐怖や不安を軽減することを目的に、ディズニーが持つミッキーとその仲間たち、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズなどの6作品がアニメーションとして制作されています。これにより、子どもたちと医師、スタッフたちとの絆を作り、業務遂行能力を向上させることが目的です。

上記リリースには動画があり、プロジェクトメンバーのコメントと実際に検査をしている様子を見ることができます。子どもたちはバイザーをかぶり、(おそらく頭上方向の映像を鏡で見ることにより)、ストーリー性を持った形でMRI装置に入り込み、検査をこなします。それぞれのストーリーは、ディズニーの知見、そしてフィリップスの臨床知識をもとに、子どもたちの体験を落ち着かせ、サポートするために特別にデザインされています。

Opinion:From the “D” post

MRI検査は非常に大きな音がする上に、薄暗い場所を通らねばならないなど、子供にはストレスがかかる検査です。静音化も当然進めていますが、技術的にではなくソフトウェアとストーリーで解決するという手法が今回のもの。

この手法に関しては、GEヘルスケアのデザインシンキング事例として有名ですね。

そこでGEヘルスケアはスタンフォード大学のデザインシンキング部隊と協業し、幼稚園、保育園で子どもたちが何に喜ぶかを研究。子どもたちが「冒険」や「ごっこ遊び」が大好きなことに着目し、MRIの機能を変えずに「シナリオ」を付け加えることにした。検査室を宇宙に変え、検査が必要な子どもたちにこれは冒険であり、MRIが発する音は「ワープ航法のときに出る音」などとシナリオの世界観に沿った説明を伝えると、子どもたちは喜んで検査を受けてくれるだけでなく、「また明日も来たい!」とまで言ってくれたという。これは製品の機能を変えずに「体験」を変えるという、デザインシンキングが有効に活用されている好例だ。

https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1706/01/news03.html

LINK: 「デザインシンキング」が企業文化を変える、“アジャイル”に変える:「デザインシンキング」が生み出す改革の芽 – TechTargetジャパン システム開発

LINK: 病院のMRI検査、機器改良なしで泣き叫ぶ子供を激減させた方法とは?デザイン思考の本質

それをディズニーがタッグを組んで実現する、というのはなかなか面白いと思いました。

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