『Inner Workings』以来の短編です。
LINK: Short Films
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオは、2021年3月5日に劇場公開/Disney+ Premier Accessで配信される『Raya and the Last Dragon』に併映される新作短編『Us Again』を発表しました。監督は『Big Hero 6』『Puddles』(Short Circuit)に携わったZach Parrish。
ある夜、ダンスを通じ人生の活力を取り戻した老人アートと、その妻ドットの物語で、全編せりふなし、すべてダンスとファンク&ソウルのスコアで語られる短編です。作曲は『キャプテン・マーベル』に参加したPinar Toprakが担当。
劇場公開が先行、Disney+には2021年6月配信
ディズニー・アニメーションスタジオの投稿でちょっと引っかかっていましたが、Entertainment Weeklyの特報によると、2021年3月5日に『Raya and the Last Dragon』の前に上映されるのはあくまで劇場公開のみで、Disney+においては2021年6月配信と少々遅れます。
LINK: Disney will debut Us Again short with Raya and the Last Dragon | EW.com
Opinion: From the “D”post
そこで問題になるのは、日米ともに劇場公開がどこで行われるかということ。アメリカにおいても西海岸ではまだ映画館が完全に機能しているわけでもないという事情があり、この短編を見る機会自体が少ないのではないかと思います。
そして日本。劇場はほぼ稼働しているものの、日本の事情としてどうやら『ラーヤと龍の王国』の劇場公開規模が、想像以上に小さいのではないかと言われています。映画公開まで1カ月を切った状況ですが、ツイッター以外のプロモーションがほぼ行われていない(ツイッターも過去のディズニーヒロインとの比較という、おそらくスタジオが意図していない投稿しかしていない)状況です。公開を明言しているのはシネマイクスピアリくらい。
個人的にはこれまでTOHOシネマズを愛用していましたが、同時期公開の『ノマドランド』、さらには4月公開の『ブラック・ウィドウ』がリストアップされているにもかかわらず、3月5日公開予定のラーヤは記載がありません。
LINK: 公開予定作品 || TOHOシネマズ
おそらく、過去プロモーションを行っていた『ムーラン』『ソウルフル・ワールド』が配信に切り替えたこと、そして本作がディズニープラス同時配信ということを、劇場側が嫌った結果であると思います。
先日の四半期決算ではボブ・チェイペックCEOがブラック・ウィドウは劇場公開のスケジュールのまま検討している、という発言を行っていますが、戦略は慎重に検討中とも述べています。そうなるとこれもDisney+ Premier Access入りする可能性もあり、こちらも日本公開がどうなるか注目です。この方針が発表された後、ブラック・ウィドウのページが消えたとしたら……。そういうことなのでしょう。
追記
日本においても邦題『あの頃をもう一度』として、3月5日上映の『ラーヤと龍の王国』に併映されることが発表されました。
LINK: ディズニー映画最新作『ラーヤと龍の王国』と同時上映決定!短編映画『あの頃をもう一度』|映画|ディズニー公式
上映館に関してはこちらをどうぞ。