フロリダ州オレンジ郡における「Orange County Economic Recovery Task Force Meeting」にて、ウォルト・ディズニー・ワールド再開プランが発表されました。
2020年5月27日開催されたオレンジ郡におけるテーマパーク再開に関するプレゼンテーションにおいて、ウォルト・ディズニー・ワールドは2020年7月11日より再開することを発表し、オレンジ郡により承認されました。この後、フロリダ州知事による承認を経て再開が可能になります。
マジック・キングダム、ディズニー・アニマルキングダムは2020年7月11日、エプコットおよびディズニー・ハリウッドスタジオは2020年7月15日に再開します。初期段階においては、ゲストおよびキャストはマスクの着用が必須に。そしてパークの入場は事前の予約が必要となります。なお、招待客やキャストによるプレビューを再開前に開催することもコメントがありました。
しばらくの間、パレード、花火ショーは開催されません。また、アトラクションやエリアにおいて水やミストなどによる演出は中止となります。
パーク内にはさまざまなサイネージによりソーシャル・ディスタンスの確保や手洗いなどのサインが提示され、金銭の支払いもマジックバンドによる決済をはじめとするキャッシュレス/コンタクトレスが推奨されています。
なお、今回はテーマパークにおける再開が議題であったこともあり、リゾート(ホテル)に関しての言及はありませんでした。
公式ブログでも詳細を発表
キャラクターグリーティングは中止されますが、キャラクターの登場はあるとのこと。また、すでに発券されたチケットや年間パスポートを持っている人、DVCなどの予約がある人が優先とされ、キャパシティに達していない場合に新規のチケットが販売されます。
Existing ticket holders and Annual Passholders will be able to make reservation requests in phases before new tickets are sold; we’ll be reaching out to these guests soon to provide additional details. We will resume new ticket sales and hotel reservations after that period of time. Theme park reservations will be limited due to attendance limitations and will be subject to availability. More details about this new reservation system will be available soon.
また、リゾートホテルに関して、DVCのDisney’s Fort Wilderness Resort & Campgroundは6月22日から、Vero Beach, Florida、Hilton Head,South CarolinaのDVCリゾートは6月15日から運営を再開します。その他のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートホテルは7月11日に再開するようです。
さらに、グローバルに展開するディズニーストアについても、ディズニー・スプリングス「ワールド・オブ・ディズニー」再開に続き、近々に一部店舗から再開します。これには日本のディズニーストアも含まれる予定です。
ボブ・チェイペックCEOがCNBCのインタビューに答える
これにあわせ、ディズニー社CEOのボブ・チェイペックがCNBCのインタビューに答えています。キャパシティの人数は未公開、他のオーランドテーマパークに比べて遅れる理由はやはりディズニー内部でのレギュレーションであるようです。
LINK: Disney to reopen Magic Kingdom on July 11, Epcot on July 15


Opinion: From the “D”post
ディズニーよりも先に再開プランを提出したユニバーサル・オーランド・リゾートは2020年6月5日に再開を予定しています。さらに、ディズニーと同日にプラン提出を行ったシーワールドは2020年6月11日からの再開を予定しています。これらはディズニーよりも一カ月も早い(というよりもディズニーは一カ月遅れ)わけです。このあたりからも、ディズニーがいかにテーマパーク再開に慎重になっているかが分かります。
一方、カリフォルニアのディズニーランド・リゾートに関しては商業施設であるダウンタウン・ディズニーの再開めども立っていません。カリフォルニア州における「ステージ3」に移行してからという状況です。
では、東京ディズニーリゾートはというと、商業施設であるイクスピアリの再開めどはたったものの、少なくともウォルト・ディズニー・ワールドよりも先に再開することはないでしょう。千葉県や遊園地協会のガイドラインよりも優先されるディズニー基準のソーシャル・ディスタンス確保やショー、パレード、花火の中止(これは東京ディズニーリゾートの場合夏にかかるので通常どおりでしょうけれど)、そしてキャラクターグリーティングの中止は上海ディズニーランド、ウォルト・ディズニー・ワールドと同様に実施されるとして、気になっているのは米国外パークに特有の、ダンサー/シンガー/ボーカリスト/フェイスキャラクターの取り扱いです。
定点観測しているオーディション情報ですが、2020年2月に毎年恒例のボーカリスト募集が行われています。その後しっかりウォッチしていませんでしたが、これらのオーディションは中止になっていたはず。つまり、7〜9月から契約がスタートするはずの各種配役は空白となっており、ボーカリストなどが存在しない状況になっています。屋内ショーなどはそもそも一列空け、一席空けというのがシネマイクスピアリでも実施されているので同様のことをパーク内でも実施すると考えると、キャパシティが3分の1以下になりごく限られたゲストだけが体験できるものを、日本国内に残るパフォーマーをかき集めて実施するには費用対効果が非常に薄いことになります。
なので、個人的にはビッグバンドビートやソング・オブ・ミラージュ、ザ・ダイヤモンドホースシューといったショーはそのまま再開するとは思えず、最悪このまま終了するのではないかと考えていたりします。兆候はやはり、オーディションがいつ実施できるかにかかってますが、この状況では国内芸能事務所に所属するパフォーマーを対象にしなければ人が集まらないでしょうね(つまり、兆候をつかみにくくなりそう)。
知らんけど。