ディズニー・スプリングスが再開、その運営詳細が発表されました。
ウォルト・ディズニー・ワールドは2020年5月16日、政府およびフロリダ州、CDCなどの保健当局の指示に従い、安全衛生対策を施した上で複合商業施設であるディズニー・スプリングスを段階的に再開することを発表しました。5月20日は第一段階として複数の運営参加店舗が、5月27日にはディズニーが運営する「World of Disney」「D-Luxe Burger」(モバイルオーダー)、そして「Marketplace Co-Op.」が再開します。再開店舗の状況はDisneySprings.com/reopeningにて公開されます。

この段階における運営では、安全と衛生状況をキープするため、いくつかの注意点があります。
- 駐車場とエリア入場口
最初の段階では、オレンジとライムガレージのセルフパーキングが利用できます。他の路面駐車場はすべて閉鎖されます。また、ディズニー・スプリングスエリアのエントランスは4箇所のみで、オレンジ・ガレージとライム・ガレージ、ホテル・プラザ・ブルバードの歩道橋とライドシェアの場所のみが利用可能です。 - 適切なフェイスカバー(マスク)
3歳以上のすべてのゲスト、キャスト、店舗運営参加者の従業員は、ディズニー・スプリングス内での適切なフェイスカバーを着用することが義務付けられます。これは、ゲストとキャストの両方を保護するための重要な役割を果たします。ご自身と同行者のために十分な量のマスクをご用意の上、来場することを推奨しています。 - 体温チェック
ディズニー・スプリングスに到着したら、あなたとあなたの同行者は、非接触の体温測定器にて検温を受ける必要があります。保健当局の指導に基づき、38℃以上の体温を示した方は、再検査と支援のために別の場所に案内されます。また、38℃以上の方は入場できませんし、同伴者の方も入場できません。 - ソーシャル・ディスタンスとキャパシティ対策
最初の段階では、ディズニー・スプリングス全体のソーシャル・ディスタンスを適切に保つために、敷地内や各場所を訪れるゲストの数を制限します。さらに、行列が必要な場合には、地面のマーキングにより適切な距離感を保つことが求められます。また、ソーシャル・ディスタンスを保つことが難しい場所には、物理的なバリアを追加します。 - 清潔度
エレベーターやエスカレーター、手すり、ベンチ、テーブル、取っ手、トイレなど、交通量の多い場所での清掃や消毒の手順を増やします。また、手洗い場や手指消毒器も用意します。 - キャッシュレス取引の推奨
ディズニー・スプリングスでは、デビットカード、クレジットカード、ディズニー・ギフトカードなど、可能な限りキャッシュレスでの支払いを勧めます。また、非接触型のお支払い方法を選択したり、ウェルカムセンターや一部のグッズショップでディズニーギフトカードを購入する際に現金を使用することもできます。




D23のWebサイトでは、Disney SpringsのCOVID-19対策の様子が現地写真を含めて紹介されています。

LINK: Welcome Back to Disney Springs – D23
Opinion: From the “D”post
上海ディズニーリゾート再開に続き、COVID-19からの復帰という意味で非常に大きなニュースだと思っています。
先に開催された決算発表、およびディズニー社チーフメディカルオフィサーのメッセージにおいても、テーマパークの再開に先駆け商業施設、レストランをオープンさせるというステップを踏むとしていました。その第一歩ということで、ウォルト・ディズニー・ワールドが先行するということは注目に値します。
これにあわせ、ディズニー・スプリングスのサードパーティ企業(これどう訳すのが一番ぴったりなんですかね……)が再開のお知らせを投稿しています。
そしてワールド・オブ・ディズニーなども再開するのは本当に大きなニュースですね。まだアメリカではディズニーストアが全店閉鎖中で、最初にディズニー・スプリングスの店舗が再開するのは象徴的です。おそらくアナハイム側もこれに沿う形になると思いますので、まずはダウンタウン・ディズニーの再開の報が先に来るはず。ただ状況を見ると、フロリダよりもはるかに厳しい状況で、いまだ再開の兆しがないというのも事実です。
ではアメリカ国外はというと、現地法人との運営であれライセンス運営であれ、チーフメディカルオフィサーの指針に従うものと思われます。東京ディズニーリゾートの場合、千葉県の指針に加え、イクスピアリの動向が再開の状況を判断するリトマス試験紙になるかもしれません(し、同時再開かもしれませんが)。ただ、アメリカにおいて実施される「検温」および「マスク必須」は既定路線でしょうね。