ディズニーを知るための5冊(2020年版)

こんな時代ですしね。

ということで前口上省略。時代は「本」です。kindle版があるならそっちをリンクしています。順不同。

ディズニーランドという聖地

1冊読むなら?という問いに対して、ここ20年くらい不動の1位の1冊。入り口としてこれを超える本はいまだにないと思います。日本におけるディズニー感はやっぱり「パーク」ですので、ディズニーランド(本家)を軸としつつ、ウォルトの生涯もしっかりカバーし、カリブの海賊など親しみ安いアトラクションを例示しつつ、ウォルトが作り出した世界にどのような意味があったのかを本当に分かりやすく解説した1冊です。「本物の佳作よりも偽物の大傑作」という表現は本質ついてると思います。

ここを超えたら、多分「ウォルト・ディズニー」(ボブ・トマス)に行き着くでしょう。こちらもあわせて。

PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話

書評を書こうと思ってずっとほっといた1冊。最近出た本の中では頭1つ飛び抜けている「ディズニー史」の記録だと思います。あのピクサーがどのようにして作られてきたのかを、CFO(最高財務責任者)の視点で語る、とてもめずらしいタイプのピクサー自伝。ジョブズでもなくラセターでもなくキャットムルでもない人間が書いているからこそのリアル。アップル好き(ジョブズ好き)ならばさらに深い理解ができると思います。特にこれ、トイ・ストーリーを試写したときの各関係者へのインパクトが非常に興味深いです。これ一本で運命が決まったのだなあと。

クリエイティブ集団は掛け値なしにすごいんですけど、揃いも揃ってビジネスの視点が欠けてるから超面白いw それを完全ビジネス視点で描いているから本当にリアル。要するにこのローレンス・レビーという人こそが、ピクサーにおけるロイ・ディズニーだったわけです。その意味では上記ボブ・トマスのウォルト本に対する「ディズニー伝説」(ロイ・ディズニー自伝)に相当する本。ラセター、本書かないかなあ。

「幽霊屋敷」の文化史

ちょっと意外な本をここで。厳密にはディズニー関連本ではないものの、あの「ホーンテッドマンション」を幽霊屋敷の歴史にのせて紹介しているので、非常に面白く読める本だと思います。

なんでこれをいきなりいま取り上げたかというと、ホーンテッドマンションってアトラクションの視覚効果における宝箱みたいなもので、ありとあらゆる基礎が詰められているんです。で、その基礎がいまの最新のアトラクションでも同様に活用されているんです。

ホーンテッドマンションでの技術志向をいまもう1度見直すことは、最新アトラクションを眺める上でも非常に重要だと、「Star Wars: Rise of the Resistance」と「Mickey & Minnie’s Runaway Railway」を体験して思いました。だからこそ、今これを読んでおくことはあなたの体験に確実にプラスになるはず。おすすめ。

ディズニー7つの法則 新装版 奇跡の成功を生み出した「感動」の企業理念

こちらもかなり古い本ながら、ビジネス視点でディズニーテーマパークを見る上では基礎となる本。邦題はアレですけど。

この本はマイケル・アイズナー時代に書かれた、ディズニーテーマパークとは異なる事業分野の人たちが、ウォルト・ディズニー・ワールドでの研修を通じてディズニーを語るという、非常にとっつきやすい内容。「ディズニーの競争相手は?」とか「全てのものが語りかけ、歩み寄る」などは非常に深い内容でした。私が常にiPhoneのkindleに入れている1冊です。

ディズニー 夢の王国をつくる: 夢は実現する――世界のディズニーパークはいかに創られてきたか

「ウォルト・ディズニー」という人は多くの名言を残していますが、そのほとんどはテレビや演説の「スクリプト」をもとにしています。ではそのスクリプトは誰が書いたのでしょうか。その手掛かりの1つが、ディズニーの広報宣伝に携わっていた、マーティー・スクラーの自伝から分かるはずです。

この本を読むと、結構驚くような内容になっています。パークで見かけるあの言葉、歴史を調べると出てくるディズニー社のレターなど、それがどうやって作られて来たのかが分かります。そのため、できればボブ・トマスのウォルト本、東京ディズニーリゾートの数少ない歴史本である「海を越える想像力」などを経てからこの本を読むと、さらに理解が深まると思います。

From the “D” post

インターネットには情報があふれていますが、特にSNSはフローなものしかなく、ストック型の情報はほとんどありません。ストック型の情報はやっぱり本というフォーマットが似合います。

ディズニー関連本は多数登場しているものの、そのほとんどは単に肩書だけがあるパーク本だったり、非公認の裏付けのないパークトリビア本だったりします。それも悪くはないかもしれませんが、まずは歴史を紡いできた本人が記した内容だったり、識者が筋道を立ててキュレーションした内容のほうを先に吸収しておくと、よりディズニー史のたどってきた道が明確になるはずです。これ以外にもたくさんお勧め本があるかと思いますので、あなたのお勧め本もぜひ教えてください。そして次はこの本ですね。超楽しみ。

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