オリエンタルランド、東京ディズニーリゾートのチケット価格改定/「ファンタジースプリングス」開業を2023年度に延期&その雑感

大きなニュースがいくつか。

オリエンタルランドは2020年1月30日、2020年3月期 第3四半期決算発表を行うとともに、2020年4月1日からパークチケット価格を改定すること、また2022年度を予定していた東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト開業予定時期を2023年度に変更することを発表しました。

以下、それぞれを。

パークチケット価格を2020年4月1日に改定

東京ディズニーリゾートのパークチケット価格を4月1日にて改定します。価格改定は2019年10月1日の消費税増税によるもの以来。今回の改定により、大人1デーパスポートは7500円から8200円となります。

オリエンタルランド社による今回の価格改定のポイントとして、個人向けチケットの小人(4〜11歳)は4900円で据え置き、さらに障害がある方が利用可能なチケットを新たに用意しました。

LINK: 「東京ディズニーランド®」「東京ディズニーシー®」チケット価格の改定について

東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト開業予定時期を2023年度に変更

同時に、東京ディズニーシーで建設が勧められている、8番目のテーマポート「ファンタジースプリングス」を含むエリアの開業時期を変更し、2022年度から2023年度とすることを発表しました。その他の発表内容に変更はありません。

本プロジェクトの研究および検証をさらに進めた結果、東京ディズニーシーで 8 番目の テーマポートとなる「ファンタジースプリングス」の開業時期を 2023 年度といたします。 その他の発表内容には、変更ありません。

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20200130_2_01/main/0/link/20200130_2_ver2.pdf

LINK: 東京ディズニーシー®大規模拡張プロジェクト開業予定時期変更のお知らせ

From the “D” post

そしてさらに、このタイミングで自社株式の取得、公開買い付けの発表を行なっています。

LINK: 自己株式の取得及び自己株式の公開買付けに関するお知らせ

肝心の四半期決算に関しては、35周年の次の年度ということでそもそも予測自体がマイナス方向出会ったにもかかわらず、全体としては想定内の推移といったところ。

唯一気になるのはゲスト1人あたりの売上が減少したという点で、これも特に物販売り上げがさがった(ー8%)というのは35周年に比較し結構大きな反動が来たという印象です。入園者数は下がっていないと。さらに10月に発表された業績予想を上回りつつ、現時点では通期の業績予想に変更なしという判断です。この結果、新型コロナウイルスの報で下がった株価は若干持ち直しています。

これらを総合して考えると、オリエンタルランドは自社の経営にかなり強気で立ち向かえるとし、かなり強気であると思いました。要は値上げしたところで客足も変わらないし、経営に大きな影響もないと。ならば急いで開発を進めるより、地に足つけて本当に作りたいものをやろう、と。

個人的には2020年の新ファンタジーランドオープンと、2022年度の東京ディズニーシー新エリアオープンの間隔が近すぎるとも考えていたので、この1年延期がクオリティアップに寄与するならば大歓迎ですわ。なんとなく人手不足が原因の予感もしますけれど。

あと、こういった発表のときに「何が発表されなかったか」の方がウォッチャーとしては重要。今回発表されなかったのはやっぱり「日付ベースのチケット価格変動制」。ウォルト・ディズニー・ワールドでも導入され、ユニバーサルスタジオジャパンでも採用されているわけですが、これがこのタイミングですら導入されなかったわけです。

おそらく、オリエンタルランドとしてメリットがないというのがその理由なのだろうと思います。ゲスト目線でどう受け取られるかという点も、まだ模索しているという印象ですね。

USパークにおいてはウォルト・ディズニー・ワールドだけで、ディズニーランド・リゾート側は現在もバリュー/レギュラー/ピークの3段階に留めていることを考えると、米ディズニー本体も日付ベース変動は「ホテルステイ前提のリゾート型パーク」向けの施策なのではないかと思います。東京ディズニーリゾートはディズニーランド・リゾートに近い都市型リゾートであること、また独自にアフター6パスポートや首都圏パスポート、キャンパスデーパスポートにより現時点でも実質的な2段階制になっているので、これ以上混乱を招くような制度に移行する理由がないのかもしれません。

そして、なんと。

LINK: 株式会社オリエンタルランドによる自己株式の公開買付けへの応募に関するお知らせ

追記

決算発表の付属資料として、質疑応答の内容も公開されました。

LINK: 2020年3月期 第3四半期決算 電話説明会 質疑応答

この中で注目は下記の点。「価格変動制だけでなく、ファストパスの有料化なども含め、チケット価格改定の考え方を再検討」。うん。

Q2) 開業時期の変更によってファンタジースプリングス開業と東京ディズニーリゾート 40 周年の タイミングが重なってしまうが、運営上の問題はないか。

A2) ファンタジースプリングス開業と東京ディズニーリゾート 40 周年が同年度に 重なっても問題がないよう検討を重ねており、決まり次第お知らせする。キャスト などの人員については、テーマパーク、ホテルともに順調に採用できているため、 問題はない。

Q3) チケット価格改定の改定幅がこれまでよりも大きいのは何が理由か。価格変動制の導入など を同時に行わなかったのはなぜか。
A3) 従前と同様、テーマパークの体験価値向上と価格感度調査の結果を踏まえて決定した。 東京ディズニーリゾートは“ファミリー・エンターテイメント”を目指しており、幼少期からご来園 いただきやすいよう小人価格を据え置き、中人価格についても改定幅を小さくした。価格 変動制だけでなく、ファストパスの有料化なども含め、チケット価格改定の考え方を 再検討している。

http://www.olc.co.jp/ja/ir/latest/main/00/teaserItems2/00/linkList/02/link/qa2020-03.pdf

また、今回の値上げは新ファンタジーランドを完全には含まない扱いとのコメントも。

Q4) 今回のチケット価格改定に 2020 年 4 月 15 日に開業する東京ディズニーランド大規模開発 の体験価値向上分は含めているのか。

A4) 開発エリアは価格改定をする 4 月 1 日時点ではまだ開業していないため、体験価値向上に は完全に含めてはいない一方で、価格感度調査を行った時点では該当エリアの導入が 発表されていたため、調査結果にはご期待も含まれている可能性はあると考えている。

http://www.olc.co.jp/ja/ir/latest/main/00/teaserItems2/00/linkList/02/link/qa2020-03.pdf

さらに新型コロナウイルスに関しても。こちらは想定内の内容かなー

Q5) 新型コロナウイルスの業績への影響はあるか。具体的な対応策など検討しているか。
A5) 現時点では本件による業績修正等の予定はないが、今後の動向を注視している。従前から有事の際に迅速に対応できる危機管理体制は構築できており、ゲストやキャストの安全を 最優先に考え、業績への影響は慎重に判断していきたい。

http://www.olc.co.jp/ja/ir/latest/main/00/teaserItems2/00/linkList/02/link/qa2020-03.pdf

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