NHK「グレーテルのかまど」でウォルト。楽しみね(2023/03/29)

【噂?】チキがモアナに、カンベアがトイストーリーに?→それを素直に受け取るべきではない、とある推測

フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート海外パーク(〜2020年5月)

久々に超面白案件!!!!! これらのネタをRTしたりピックアップした方は必見です。

LINK: A little birdie told us… | Disney Parks Blog

“D23”アカウントが、“Disney Parks Blog”の「魅惑のチキルーム」関連の記事を投稿しています。今回の対象はマジック・キングダム版のほうのチキルームで、かつてはザズー、イアーゴによる「Under New Management」版というアレンジバージョンに変化したこともありましたが、2011年に事故により消失、その後オリジナルの「Walt Disney’s Enchanted Tiki Room」に戻されたという経緯があります。

今回のブログ記事は、ウォルトが初めてオーディオアニマトロニクスを導入した歴史的アトラクション(のコピーの)魅惑のチキルームに関する、5つの事項を改めて紹介するというもの。

  • Walt Disney’s Enchanted Tiki Room is home to 88 singing birds, and over 225 choreographed Audio-Animatronic performers in total.
  • Walt Disney was inspired to pursue the concept of singing birds after seeing a little mechanical bird on a trip to New Orleans.
  • The Tiki Room was originally envisioned as a restaurant with a show, but eventually became the classic attraction that we know today.
  • A version of the attraction exists at Disneyland Resort, Walt Disney World Resort and Tokyo Disneyland.
  • While the Walt Disney World Resort attraction has gone through some changes over the years, it continues to delight thousands of guests each day!

ということで、ここまでは普通の記事なんですよ。

ディズニーファンサイトが取り上げた“噂”に、公式パークブログが真っ向から否定する

この記事のポイントはそこではなくて、冒頭部分。引用します。

A little birdie told us there are some rumors flying around about our beloved Tiki birds at Walt Disney World Resort. We’re sorry that our fans are being fed incorrect information by unscrupulous sources. While “toucan” play at that game, we deal in facts here at the Disney Parks Blog. Although we won’t address every rumor, we want to set the record straight: there are no plans for our feathered friends to fly the coop any time soon. We’re constantly evolving our stories, but these birds will continue entertaining our guests at the Magic Kingdom Park just as they have done since 1971.

これによると、小さな鳥に関する「噂」が出回っていること、そしてその噂の発信源はファンが運営するサイトで、不誠実な(unscrupulous)ソースによる、間違った情報であると断言。さらには

Be sure to come back to the Disney Parks Blog for trusted and official news about Disney Parks!

と、“正しく信頼できる情報を公式のパークスブログからお送りする”と締めています。

実はこのブログ記事、Twitterとしてはいつものパークス公式アカウントではなく、D23アカウントからでているところにも注目。ディズニー全体としてかなり強めなメッセージが出ていると受け取れます。

この発端となったのは、実はこれです。いつものwdwnt。

LINK: RUMOR: Walt Disney’s Enchanted Tiki Room Will Be Replaced With A Moana Show for Magic Kingdom’s 50th Anniversary – WDW News Today

6月26日、WDW News Todayが、マジックキングダム版チキルームが「モアナ」をテーマにしたアトラクションに改装される、という噂を出しました。おそらく公式パークブログが言うところの「our fans are being fed incorrect information by unscrupulous sources」とはWDWNT.comだったわけです。これすごいよね。

で、wdwntは返す刀で、こういう記事を出しています。

LINK: UPDATE: Disney Denies Rumors of Tiki Room Overlay, Still Remains Silent on Country Bear Jamboree – WDW News Today

ざっくりいうと、チキルームの噂は否定されたけど、カントリー・ベア・ジャンボリーの噂は否定していないよね、という内容。ほんの少し前、カントリー・ベア・ジャンボリーの噂をwdwntが公開しています。往生際!!!

LINK: RUMOR: Disney World to Replace Country Bear Jamboree with Toy Story Marionette Show for Magic Kingdom’s 50th Anniversary – WDW News Today

さらにいうと、カントリー・ベア・ジャンボリーの噂に関しては、同じく噂にめっぽう強いDisney and Moreが横から「自分の聞いている情報と違う」という話を持ち出しています。大混乱!!!

LINK: Here is the Truth About WDWNT Rumor of a Removal of WDW Country Bear Jamboree Show

いったい何が起きてるの?

これについて、どこかで聞いたような……と思った方とはいい酒が飲めるような気がします。既視感がありまくる!!

そろそろ「アメリカ河をつぶしてカーズランドが日本上陸?」にひとこと言っとくか
面白いな! LINK:MiceChat - Al Lutz Update, Cars Land in Tokyo, DCA numbers beat WDW
【噂】東京ディズニーランドに新ファンタジーランド計画?残る課題はやはり「用地」
噂もいいところではありますが、Disney and moreの記事なので無視できないのだよなあ。LINK:Tokyo Disneyland Update : No Cars Land for TDL , Major Additions
【噂】MiceAgeがD23 Expo Japanでの「トゥモローランド改装&スター・ウォーズテーマ追加」発表を示唆?
さあ盛り上がってまいりました。LINK:MiceAge Disneyland Update - Park It  
【噂】MiceAgeによる「スター・ウォーズ・ランド」続報——やはりアナハイムと東京に?
ざっと読んでうなってしまった。LINK:MiceChat - Disney, Disneyland Resort, MiceAge Update, Tokyo Disney Resort - MiceAge Update: DAS is

2012〜2013年ごろ、東京ディズニーランドの拡張計画として、Micechatが突如カーズランド案がある、というのを噂として取り上げました。その後噂合戦にDisney and Moreが参戦、ファンタジーランド拡張という案が登場。その後Micechatはカーズランドがキャンセルになり、スター・ウォーズエリアが登場するという噂を取り上げています。結果としてどうなったのかはさておき、この時日本では初めてのD23 Expo Japanが開催される予定でして、参加された方はご存じかと思いますが不自然な太鼓のパフォーマンスが拝めたアレです。

推論とは、「ディズニー社内部でも、東京ディズニーランド新要素として取り込むのを『スター・ウォーズ』か『新ファンタジーランド』か決めかねている」というもの。先の記事ではウォルト・ディズニー社とオリエンタルランド社の間で案が対立しているのでは、ということを想定しましたが、これでウォルト・ディズニー社側がスター・ウォーズテーマの新要素を推している、という確信を得ました。この2社の対立であるとすると、オリエンタルランドは新ファンタジーランドを推しているのでは、ということになります(全部噂の上に立っている推論、妄想です)。

D23 Expo Japan 1日目フォトレポート&雑感
ほとんどのセッションおよび展示が撮影不可のため、雰囲気があまり伝わらないかもしれませんが…。写真の下に初日の雑感を付けています。お暇な方のみどうぞ。

今回の騒動のまず一つ目の推論としては、D23 Expo 2019を目前として、ウォルト・ディズニー・ワールドに関する動きが活発化しているということ。まあこれはいつものことで、正しくても正しくなくてもお祭りというイメージですね。複数の話が出てくると、まだ固まってないんだろうなあ、という程度でとらえられるかと思います。ここまでだったら正直、うちのサイトでは取り上げません。あんまり面白みがない噂だし。

一歩先を考えると、ちょっと怖い推論も?

じゃあなんでこれが気になったのかというと、公式パークブログがファンサイトがぶち上げた、根拠のない噂をわざわざ記事として取り上げ、かつ別部隊であるD23がTwitterに投げているという事実です。これまでも各種ブロガー(主にWDWNT)はさまざまな噂を記事化していますし、その半分くらいは実際に現実のものになっています。wdwntは噂ばっかり取り上げるし、わりと他の人の手柄を我が物にするタイプのブロガーなのは事実。でも、これまで観測していたなかで噂がこういう形で否定されるのは本当にめずらしいです。しかも、結構地味な話で。

これ、なんとなくですが「ディズニー側がリーク元を探し出すために流したフェイク」の可能性を考えていて、それにまんまと引っかかったwdwntが取り上げ、結果としてディズニー側がリーク元をとうとう突きとめたのではないか、と考えると合点がいきます(そういう意味でリーク元の特定のために使われた可能性を考え、カントリー・ベア・ジャンボリーの噂も同一視すべきかも)。その場合、根も葉もない(ディズニー自身が流したかもしれない)フェイク情報は収束させる必要がありますので、そのための記事だったのではないかと、夜な夜な妄想をしているところです。

そうなると……。この裏にはもしかしたらリーク者の特定完了が隠れているだけでなく、wdwntの今後の活動にもかなり影響が出るのではないか、という気もしています。

ちなみに周りの反応。D23代表のジェフリーさん。サノスのあれ?

アナハイム側のLATimes記者、Matthewさん。「I’m sorry that gullible people still repost, RT and spread WDWNT’s shit. Part of that blame is on us.」と非常に強いコメント。RTして広めている人も非難されるべし、信頼できるソースを。

そしてこんな意見も。ああ、これは確かにwwww

追記:

今回の騒動を受け、wdwnt.comが声明を出しています。全ツッパで行く模様。

また、カントリー・ベア・ジャンボリーの方の噂についても正式に言及。異例。

LINK: ‘About our Country Bears…’ | Disney Parks Blog

From the “D” post

ちなみに現時点における、私の“リーク”に対する考え方はこちらです。

私もかつてマジックのファン・サイトを運営し、ときどき何かの情報をリークしていた者として、そういった情報の魅力はよくわかります。リークは新しい話題を提供し、それを公開すればアクセス数の増加に繋がりますから。ただしひとつだけ、誤解しないでください――情報のリークはジャーナリズムではありません。あくまで自分の欲求を満たすための利己的な行動なのです。

LINK: なぜリークは困るのか|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

ついでに、私の考える“スクープ”の考え方はこれに近いです。

取材した内容と報告書の食い違いや報告書と背景知識との関連づけが読みたいですで、「数日後に分かることをスクープとして早く出すというやり方が報道に関するいろいろな問題の原因となっているのだと思うのだけど。」と書いたけど、この数日後に分かることをスクープにして早く出すというのは「エゴスクープ」と呼ばれているらしい。

LINK: スクープの4つのタイプ – 発声練習

これは典型的な「エンタープライズスクープ」だ。国民に知らせる必要があるにもかかわらず、放っておけば決して表に出てこないニュースを掘り起こす形の報道のことだ。調査報道とほぼ同義であり、記者会見やプレスリリースに頼る発表報道と対極にある。

(中略)

エゴスクープの特徴は放っておいてもいずれ明らかになる点。何もしなくても発表されるニュースであるにもかかわらず、それを誰よりも早く報じようとしてしのぎを削っている記者がいる。読者の立場からすれば、誰が初報を放ったのかはどうでもいい話であり、こんなスクープの価値はゼロである。
でも、この種のスクープを放った記者に対して「こんなスクープは実質的に無意味だ」と言ったら猛反発されるだろう。(中略)エゴスクープを放って喜んでいる記者は、報道界という狭い内輪の世界で競争しているにすぎない。公益とはまったく関係ない世界に身を置き、自己満足しているだけだ。 

LINK: 「吉田調書」で特報を放った朝日はエゴスクープと決別できるか?(牧野 洋) | 現代ビジネス | 講談社(3/4)

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