ピクサーによるオリジナル作品「Onward」発表、アメリカで2020年3月6日公開

スタジオ/カンパニー(〜2020年5月)ピクサー・スタジオ

D23 Expo 2017で発表のあった作品が、正式タイトルとともに公開日決定。

LINK: Disney Pixar Has Revealed That Chris Pratt and Tom Holland Will Play Characters in Upcoming Film, Onward

ピクサーからの特報です。2020年3月6日公開作はオリジナル作品「Onward」と発表がありました。今回発表されたのはタイトル、公開日と、ボイスキャストの一部。なんとクリス・プラット(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)、トム・ホランド(スパイダーマン:ホームカミング)が起用されました。その他、ジュリア・ルイス=ドレイファス(となりのサインフェルド、バグズ・ライフ、プレーンズ)、そしてオクタヴィア・スペンサー(ヘルプ、ズートピア、シェイプ・オブ・ウォーター)が発表されています。

本作の監督はダン・スキャンロン、プロデューサーはコリ・ラエ。このチームはモンスターズ・ユニバーシティに参加してた方々で、D23 Expo 2017ではThe untitled pixar film that takes you to a suburban fantasy worldと表現されていたもの。

D23 Expo 2017での紹介によると、この作品はファンタジー世界のドラゴンなどがもし文明的な現実社会にくらしていたら、というIfの世界において、ティーンの兄弟が父親の思い出を探しに行く、というストーリーラインが発表されています。そしてこのストーリーは、監督であるダン・スキャンロンの父親の肉声が入ったテープから着想し、いまは亡き父親がどんな人だったのだろうという、兄弟の想像が根幹にあるとのこと。

そしてピクサーからは、新たなオリジナル作品の発表が行われました。これはタイトル未定の「suburban fantasy world」を題材にした作品で、監督はDan Scanron。このストーリーの起点は自分の父親の話だそうで、3歳の時になくなった父の声が入ったテープを見つけたが、そこにはほとんど声が入っていなかったそうで。それでも監督の兄弟と一緒に、父親がどんな人間だったのだろうかといろいろと想像した、ということがストーリーの根幹だそうです。

本作のアートも公開されました。その内容は、いわゆるドラゴンや森といったファンタジーな要素が、郊外のあまりきれいではない町の風景に入り込んでいて、そういったファンタジーが現実社会に暮らすような町が作られている、という印象。そこに住むティーンの二人の兄弟が、父との思い出を探しに行くというストーリーラインだそうです。

LINK: 【D23 Expo 2017】1日目:ウーピー・ゴールドバーグがレジェンドに/Ralph Breaks the Internetで爆笑/オズワルドに大きなプラン? ほか

今回の鍵となるのは、やはりメインキャストであるクリス・プラットと、兄弟役として登場するトム・ホランド。この二人は今回、ティーンのエルフの兄弟として登場します。ご存じのようにマーベル・シネマティック・ユニバースでも競演している二人がピクサー作品にも登場するのはとても興味深いです。

LINK: Pixar Announces Upcoming Feature Onward – D23

From the “D” post

クリス・プラットは声優として、あの名作「LEGOムービー」にも出てましたね。日本版予告はひどかったけど作品としては極上でした。

そして気になるのは、本作がピクサーとしては大変めずらしい「3月公開」であること。通常、アメリカの映画公開の山は6月、11月で、6月作品は公開が夏休みスタート(メモリアルデー以降の休暇)で、ソフト販売が12月のホリデーシーズンになるため一番のかき入れ時。つまりスタジオとしてもっとも興行成績を期待できる大作があてがわれます。じゃあ2020年6月11月ってなに公開すんだっけかな、と思ったら一応2020年6月19日もピクサー作品のスロットがあったりしますので、まだ完全に未発表の作品が待っているのかもしれません。これはさすがにD23 Expo 2019発表かも。

LINK: ディズニー配給・関連映画公開スケジュールまとめ

あとはトム・ホランドがいるので、リークに関してはトムホランド劇場がまた開催される可能性がありますね。もうそういうキャラ付けをされてしまった感がすごい。楽しみです。