東京ディズニーリゾートにおける、新たな一歩が発表されました。

東京ディズニーシー (c)Disney
LINK: 「東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト」基本計画の合意およびディズニー社とのライセンス契約の延長について
オリエンタルランドは2018年6月14日、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーとの基本計画について合意に至ったと発表しました。この基本計画は東京ディズニーシーを拡張し、新たにディズニーホテルを有する新テーマポートを開発する内容を含んでいます。
第8のテーマポートを含む「東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト」
今回の「東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト」基本計画では、8番目のテーマポートとして「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」をテーマにした3つのエリア、そして最上級ランクの部屋を有するディズニーホテルで構成されます。既存施設の追加投資として、過去最高となる2500億円をかけ、2022年度中の開業を目指します。なお、現在工事が進む東京ディズニーランドの大規模投資プロジェクトは750億円レベルでしたので、ここからも力の入れようが見えるかと思います。


東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト 全体図 (c)Disney
東京ディズニーシーの大規模拡張プロジェクトは、現在駐車場として利用しているエリアを転用し、東京ディズニーシーの敷地を拡張します。アラビアンコーストとロストリバーデルタの間の通路から接続し、裏手に拡がるというイメージです。広さは14万平方メートル(うち、テーマパーク/ホテルエリアは10万平方メートル)、この中にアトラクションが4施設、飲食が3施設、商品1施設、そしてホテルが建設されます。

新テーマポートの全景 (c)Disney

開発予定地 (c)Disney

開発予定地 (c)Disney
「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」をテーマにした新ポート
今回新設されるテーマポートは、テーマを「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」としています。この中に3つのエリアが登場し、それぞれ映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」をベースとしています。
この中に4つのアトラクション、そして新たなホテルが登場します。それぞれリリースベースの情報をまとめます。
「アナと雪の女王」をテーマにしたエリア

ディズニー映画『アナと雪の女王』 (c)Disney
まずは“アナ雪”です。当初の2020年拡張計画で一度登場し、その後立ち消えになったかと思われた計画が生きていました。

『アナと雪の女王』をテーマとしたエリア (c)Disney
このエリアでは映画の終盤、雪の女王であるエルサが氷の魔法を受け入れた後の世界が拡がります。門が開かれたアレンデール王国にて、アナとエルサの心温まるストーリーを巡るアトラクション、そしてレストランが導入予定です。
アトラクションは、ゲストがボートに乗り、アナとエルサのストーリーをたどるという内容。映画の名曲とともに、ちょっとしたスリルも体験できます。
「塔の上のラプンツェル」をテーマにしたエリア

ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』 (c)Disney
2つめは「塔の上のラプンツェル」をテーマにしたエリアです。ラプンツェルの塔が森の奥深くにそびえるエリアでは、ラプンツェルと一緒に、映画の中で描かれたランタンフェスティバルを訪れるアトラクションや、荒くれ者たちの隠れ家をテーマにしたレストランが登場します。

『塔の上のラプンツェル』をテーマとしたエリア (c)Disney
このアトラクションでは「いままでで最高の日」となるランタンフェスティバルに向かうまでのストーリーを体験。ゴンドラに乗ったゲストがラプンツェルとともに進み、最後は美しく揺らめくランタンの光につつまれる、ロマンスあふれる体験ができます。
「ピーター・パン」をテーマにしたエリア

ディズニー映画『ピーター・パン』 (c)Disney
3つ目のエリアは「ピーター・パン」が舞台です。ピーター・パン、ティンカーベル、ロスト・ボーイズが住むネバーランドで、ジャングルを飛び立って海賊たちと戦う大型アトラクションと、ティンカーベルが住むピクシー・ホロウを訪れるかわいらしいアトラクション、そしてレストランが導入されます。

『ピーター・パン』をテーマとしたエリア (c)Disney
特に大型アトラクションでは、海賊にさらわれたウェンディの弟、ジョンを救うため、ゲストはボートに乗り込み、ロスト・ボーイズのあとを追って川を下り、ティンカーベルのピクシーダストでネバーランドの上空に旅立つという内容になります。
新たなディズニーホテルが登場
さらに、このエリアには新たなホテルが登場します。新テーマポートのストーリーの核となる「魔法の泉」を取り囲むようにそびえ立ち、新テーマポートの全景を客室の窓から望むことができます。全475室の予定で、デラックスタイプの客室に加え、東京ディズニーリゾートで最上級の宿泊体験を提供するラグジュアリータイプの客室も作られます。

新ディズニーホテル (c)Disney
ディズニー社とのライセンス契約を最大2076年まで延長
また、これと同時にオリエンタルランドとディズニー社の間で締結している、ディズニーテーマパークおよびそれに関連するライセンス契約を、今後予定している各施設のオープンを持って、最長2076年まで延長されることも発表されました。現契約では最長2046年まででした。
From the “D” post
以下、完全に個人の感想です。妄想とも言います。
まず全体の内容。そりゃ第3パークじゃなくてこういう形になるよね、という意味では既定路線。ただ思った以上にでかい投資額でびっくりしました。多分単なる拡張だけじゃなく、ホテルを入れたというのがとても重要なのだろうと思いますね。多分これを持って沖縄のパークとかは消えたな……。もう舞浜外の収益をとかどうでもいい、ここに注力しよう。
で、アナ雪。正直この案が生きているとは思いませんでした。アート内の各要素も香港のそれと激似。しかし規模的には香港に完全に軍配が上がっています。でもそれでもいいです。

次ラプンツェル。ウォルト・ディズニー・ワールドのマジック・キングダムは休憩エリアでしたけど、今回はアトラクションも含め大盤振る舞い。「映画に登場する愉快な荒くれ者たちの隠れ家をテーマにしたレストラン」は「The Snuggly Duckling」でしょう。上海ディズニーランドにも存在するんですがホントに単なるモチーフだけだったので、きっと東京ではガチなものが来ると思います。全体としてはまあ軽め。でもそれもどうでもいいです。

一番ヤバイのはやっぱり「ピーター・パン」の大型アトラクション。この説明の劇ヤバ具合がマジヤバイ。
大型アトラクションでは、海賊にさらわれたウェンディの弟ジョンを救うため、ゲストはボートに乗り込み、ロスト・ボーイズのあとを追って川を下り、ティンカーベルのピクシーダストでネバーランドの上空へと飛び立ちます。おなじみの音楽とキャラクターに3Dの迫力ある映像が加わり、これまで見たことのないネバーランドの冒険をお届けします。
見たことのない……見たことのない……見たことあるよそれ!!!!


この説明、おそらくですが上海ディズニーランドの代表的アトラクション「Pirates of the Caribbean: Battle for the Sunken Treasure」のハードが、初めて上海以外で使われる可能性がむちゃくちゃ高いです。上海ディズニーリゾート版カリブの海賊はボートライドながら、単なる水流による挙動だけでなく、進行方向を自由自在に変化させることのできる、いわば「トラックレスライド」。さらには全周巨大スクリーンを使った超没入感のある演出技術を使い、とんでもない体験ができるアトラクションです。いまだにこのためだけに「上海ディズニーリゾートは体験した方がいい」と思っています。


2016年にオープンした上海ディズニーリゾートでは、これまでにないアトラクションがいくつか登場しました。が、その後世界各地のディズニーパークへコピーが作られることが明らかになっており、トロンのローラーコースター「TRON Lightcycle Power Run」はマジック・キングダム(2021年)に登場します。が、いまのところディズニーテーマパークにおける最強最大のアトラクションであるカリブの海賊は門外不出でした。
もし本当に東京ディズニーシー版新ピーター・パン大型アトラクションが、上海のカリブの海賊ハードウェアを基にしたものだったとしたら、これはすさまじいニュースになると思います。もう上海行かなくてよくなっちゃう!これはオリエンタルランド素晴らしい仕事してくれたと思います。もし本当に上海カリブベースだったとしたら、ですが。
ということで個人的な評価は、他のアトラクションがどんなに普通であっても、ピーター・パン大型アトラクションがアレなら全部許す、です。それほどまでにすごいハードだと思います。多分上海ディズニーリゾートに行ったことがある方ならば、ここまで私が推してるのを理解してくれると思っていますが……
あとこれ。

「プププ毎日新聞顔面ブルースカイwwwww」とかいってるとホテルが「空」テーマのなにかだったりしたときに仕返しされそうなので黙っておきます。
そして関連記事。やっと関連しました。2014年5月にバルーン上がってから長かった。
