百聞は一見にしかず、百見は“一体験”にしかず 東京ディズニーリゾート35周年「Happiest Celebration!」レポートを寄稿しました

2018年4月15日にスタートの、東京ディズニーリゾート35周年スペシャルイベント「Happiest Celebration!」プレスプレビューに参加した様子をレポートしました(+東京ディズニーシー「ディズニー・イースター」も!)

LINK: 東京ディズニーリゾートは35周年、史上最大級の祭典「Happiest Celebration!」が始まる (1/3) – ねとらぼ

2018年4月10日に開催されたプレスプレビューの様子を、いつものようにねとらぼにて公開していただきました。本スタートは4月15日からですので、本番はまだこれからというところですが、1日で体験できた分をつぎ込んだレポートです。しかし今回、グッズやメニューはほぼ記事化できていませんし、マークトウェイン号の変化トランジットスチーマーラインの変化など、抜けてるところもあり……。

パレード演出家/デコレーション担当者に聞く

今回のプレスプレビューで面白かったけれど、記事にはできなかったことについて。今回プレス向けに、新パレード「ドリーミング・アップ!」の全体を演出したかた、そしてパークワイドのデコレーションを担当したかたにお話を聞くことができました。

新パレード「ドリーミング・アップ!」演出担当の有賀美智氏

デコレーションを担当した宮下光雄氏(左)と川辺和正氏(右)

お三方は今回のパレードとデコレーションを早期から開発に参加しており、報道陣に向けパレードのコンセプトや各フロートにおける構成、そしてデコレーションがどのような思いで作られているのかをかなり赤裸々に語っていただきました。ここでそれをすべて書き起こすことも可能なのですが、今回質問ができる時間に、有賀氏にこんなことを聞いてみました——「“作り手”としては、いま説明していただいたコンセプトや構造をどこまで知って、見てほしいと思っていますか」と。

すると、有賀氏は「できれば、パレードを見る人にはいろいろなことを“想像”してほしい」という答えが真っ先に返ってきたのです。作り手としてはこれ以上ない深い考えをもって、パレードを演出しているのが話を聞いて伝わってきました。しかし、それ以上に「見る人の想像力」というのが重要だと。

これは最近、バックグラウンドストーリーを作り、それを根幹として世界を作り出すディズニーのイマジニアたちも同様のことを言っています。バックグラウンドストーリーはもちろん存在し、それを元に世界が作られています。しかし受け手である私たちがその世界に触れたときに感じるもの、それこそが「正解」なのです。少なくとも、何か意図を感じられるところには、必ずちゃんと意図がある、と断言できるくらい、細かな部分にもストーリーを考え、具現化していることは伝わってきました。

今回感じたのは、作り手自身が考えているストーリーですら、それは「ひとつの想像力の例」なのかもしれないということでした。私たちが感じた感想は誰のものでもなく、あなただけのもの。他人が考えたストーリーとあなたの考えが異なっていたとしても、それは「あなたが正解」なのかもしれません。

自分の感じた感想は、もっと大事にしなければならないと思います。特にこのSNS時代においては。

このモニュメントの役割もきっちり考えられて作られていて、それを知らずに撮ったこの写真もその「役割の狙い通り」になっていて驚きました

“体験”を伴うアニバーサリー

そして今回のアニバサリーイベント、これまでのスタイルとは大きく変えてきたという印象があります。具体的には「ショー」に頼らず、さまざまな体験をベースに語っていること。

これは多分「キャッスルショー」の悲劇がベースにあると思っています。キャッスルショーといえばアニバーサリーイベントの定番でしたが、カウントダウンイベントがなくなったあたりから、どうやら運営側にとっては「得られる効果よりもリスクの方が大きい」と考え始めたのでしょう。確かにキャッスルショーは見られる人のキャパシティが限られている上に、どうしても何度もパークに行く人たちが有利になり、一般の人がなかなか見られないという意味でもコスト対効果が低いです。

キャッスルショーができなくなった今、なにをもってアニバーサリー感を出すか。多分その答えは今回の「セレブレーションストリート」でしょう。昼には紙吹雪、夜にはプロジェクション。そして常に流れるアニバーサリーミュージック。これだけでアニバーサリーは完成したとも思いました。特に昼夜で行われている新たな演出は、周りからどよめきがあがって、終わると拍手が起きるというほど。こういうの、これまでなかなかなかったと思いますよ(記憶にあるのは15周年のスターライト・マジック初回)。

セレブレーションストリートには紙吹雪が舞う

夜は異なる顔を見せる

セレブレーションストリートがすごいのは、やはり「キャパシティ」が大きいこと。しかも多分、キャッスルショーが与えるインパクトよりもすごいわけです。個人的にはエンターテイメントのクオリティは、見ることができる人の数を掛け合わせて「会場における総幸福指数」で見るべきものだと思ってまして、そういう意味では今回の施策は本当に感心しました。関係したスタッフすべてに感謝を。

見てみなければ分からない、そして前情報は少ない方がいい

そして念頭に置かなければならないのは、今回のアニバーサリーは「体験」重視型であること。パレードも静止画で見ていた印象とは大きく異なる内容でしたし、セレブレーションストリートの演出も体感しなければ伝わりません。初めてみたときの驚きは本当に新鮮でした。

しかし、私たちはどうも「SNS」でその新鮮味をわざわざ失わせているように思えてなりません。ここは「予告」と「ネタばれ」と「スポイラー」の違いを考えないといけませんが、予告レベルのものは興味をひくために重要。「こんな演出が!」「ここにレアキャラが!」的なネタばれレベルは、そろそろ積極的に見ないというのも重要なのかもしれません。ネタばれやスポイラーを投稿させないじゃないです、見る私たちの方が、積極的に避けるという意味ですよ。そして何よりも重要なのは、そういったネタバレ、スポイラーだけで判断するのではなく、自分自身の体験を基にした感想を信じること。周りが、メディアが、有名人がいった感想なんて無関係。あなたの感想を、実体験をもって生み出すのです。

百聞は一見にしかずといいますけれど、百見は“一体験”にしかず。ということで、35周年のパークをぜひ皆さん自身が体験してみてください。前情報が一切不要なアニバーサリーですから。

LINK: 東京ディズニーリゾートは35周年、史上最大級の祭典「Happiest Celebration!」が始まる (1/3) – ねとらぼ

ついでですが、東京ディズニーシーで開催の「ディズニー・イースター」のほうも。こちらはおいしいホテルメニューメインです!

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35周年当日のセレモニーについてはこちらを。

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