ウォルト・ディズニー、21世紀フォックスを524億ドルで買収へ、ボブ・アイガーCEOは2021年まで続投へ(update)

とうとう結論が出ました。正式リリースを。

LINK: The Walt Disney Company To Acquire Twenty-First Century Fox, Inc., After Spinoff Of Certain Businesses, For $52.4 Billion In Stock – The Walt Disney Company

LINK: The Walt Disney Company to Acquire Twenty-First Century Fox, Inc., After Spinoff of Certain Businesses, for $52.4 Billion in Stock | 21st Century Fox | News

ウォルト・ディズニー社は2017年12月14日、アメリカ・ニューヨークに拠点を置くエンターテインメント企業「21世紀フォックス」を買収することを発表しました。524億ドルの株式交換という形での買収です。

対象となる部門は映画制作の「20世紀フォックス」、テレビ制作の「FOXネットワークス・グループ」などです。これにより、20世紀フォックスで展開していた映画たちもディズニー傘下になり、マーベルの「X-MEN」シリーズや「アバター」など、ディズニーに深く関係するIPが含まれることが注目されている部分です。それだけでなく、シンプソンズやナショナル・ジオグラフィックなどもディズニーのIPとして仲間入りすることになります。ただし、本当にディズニーが狙っているのはオンライン配信プラットフォームの「hulu」株式ではないかとされています(ディズニーも既にhuluの株式を一部取得済み)。

LINK: ディズニー、フォックスの映画・テレビ事業 6兆8000億円で買収――ネット配信に反抗、動画コンテンツ強化: 日本経済新聞

ボブ・アイガーCEOによる大型買収は、2006年のピクサースタジオ、2009年のマーベル、2012年のルーカスフィルムなどがあり、これまでもキャラクターやストーリーテラーを重要視し、買収後に大きく育てる戦略をとってきました。現時点ではボブ・アイガーCEOの任期は2019年7月まで延長されていますが、この買収により2021年までの延長が合わせて発表されました。

ウォルト・ディズニー社、ボブ・アイガーCEOの任期を2019年7月2日まで延長

現時点では気になる「X-MEN」がどういう展開を見せるかまでは明らかになっていませんが、特にマーベル・シネマティック・ユニバースは「アベンジャーズ第4作で劇的な変化を迎える」というコメントもあり、その後の展開次第では面白いことになるかもしれません。下記の表現を見るに、かなり前向きに捉えて良いと思います。

The agreement also provides Disney with the opportunity to reunite the X-Men, Fantastic Four and Deadpool with the Marvel family under one roof and create richer, more complex worlds of inter-related characters and stories that audiences have shown they love.

そしてアバターまでも自社コンテンツになったことは、ディズニー・アニマルキングダムのテーマパーク展開においてもプラスになるでしょう。

そして何より「スター・ウォーズ」。古くからのスター・ウォーズファンにとって20世紀フォックスのファンファーレはスター・ウォーズ冒頭シーンとセットとして考えられているわけで、この買収がもう1年早ければ12月15日公開「最後のジェダイ」でもアレが聞け聞けたのかもなあ……とか思いました(フォースの覚醒のオープニングでディズニーロゴを出さないという決断をしているくらいだから、次回作からは20世紀フォックスファンファーレやるだろうなあと…)。

ともあれ、個人的にはMCUは「ソニーの映画部門を買収してフォックスとは契約でなんとかするんじゃないの?」とかなんとなく思っていましたけれども、まさかその逆が現実になろうとは……。スパイダーマンの状況を見るに、既存のX-MENバースとMCUは融合せず、新たなバースを作るということが行われると思いますので、これまでの配役ががらりと変わるのは仕方ないかもしれません。それでも今まで考えたものとは違う未来がやってきます。楽しみ過ぎますね。

なお、これまでの経緯に関しては1tp.dpost.jp(dpost.jp Mastodon)の記録を。

LINK: dpost.jp: “WSJが以前噂されたディズニーによる21世紀フォックス買収への対話が再開されたと報じています。 …” – dposton (1tp.dpost.jp)

LINK: dpost.jp: “CNBCが、ディズニーによる21世紀フォックスの買収について、来週にも結論が出ると報じています。買…” – dposton (1tp.dpost.jp)

LINK: dpost.jp: “@dpostjp 日経もCNBC報を記事にしています。 米ディズニー、21世紀フォックスの事業買…” – dposton (1tp.dpost.jp)

LINK: dpost.jp: “CNBCがボブ・アイガーCEOの任期延長の可能性について報じています。これはもちろん、先にCNBC…” – dposton (1tp.dpost.jp)

ユニバーサル、フォックス、ワーナー、ソニーがディズニーのデジタル配信「Movies Anywhere」に参加(update)
追記:2018年5月8日

LINK: dpost.jp: “ロイターが渦中の21世紀フォックスについて、一大メディアエンターテイメント企業のコムキャストが60…” – dposton (1tp.dpost.jp)

21世紀フォックスの買収に関し、コムキャストが名乗りを上げいています。ディズニーによる買収は524億ドルの株式交換でしたが、コムキャストは600億ドルの“キャッシュ”を用意する準備があるとされています。

LINK: コムキャスト、21世紀フォックス買収へ準備進める – WSJ

コムキャストによる21世紀フォックスの買収は、2017年末にも話が出ていました。

LINK: dpost.jp: “CNBCは、21世紀フォックスの買収でディズニーと同じく名前の挙がっていたコムキャストが、21世紀…” – dposton (1tp.dpost.jp)

コムキャストが狙うのもやはり「hulu」とされていて、オンライン配信プラットフォーム争奪戦の様相をみせてきました。

また、この買収劇の行方を握っているのが、現在米司法省が通信大手AT&Tとタイム・ワーナーの合併に対する反トラスト法違反の提訴です。2018年6月12日判決が下るこの行方次第で、コムキャストがよりよい条件を出す可能性があります。

追記:2018年6月14日

こちら、続報を書きました。

AT&Tとタイムワーナーの合併承認、そしてコムキャストがディズニー提案を上回る650億ドルのキャッシュを提示