これは超でかい話です。
#AnywhereIsComing pic.twitter.com/slhWzmGpbe
— Walt Disney Studios (@DisneyStudios) October 11, 2017
#AnywhereIsComing pic.twitter.com/46SaLg83Qg
— UniversalPicturesEnt (@UniversalEnt) October 11, 2017
#AnywhereIsComing pic.twitter.com/hz8i6yC8ZE
— Fox Home Entertainment (@FoxHomeEnt) October 11, 2017
#AnywhereIsComing pic.twitter.com/9GTZDtMXAe
— Warner Bros. (@WBHomeEnt) October 11, 2017
ディズニースタジオ、ユニバーサルスタジオ、フォックス、ワーナーブラザーズがそろって「#AnywhereIsComing」なる謎のツイートを行っています。普段はライバルともいえるスタジオを横断してのプロモーションはめずらしく、大変大きなことが動いている予感がしますね。
これはおそらくですが、ディズニーが運営しているコンテンツライツロッカー/デジタル配信サービスである、「Disney Movies Anywhere」へ各スタジオが参加するものではないかとされています。
LINK: ディズニー主導の映画サービス、フォックスなど主要数社参加ー関係者 – Bloomberg
Disney Movies Anywhereとは、日本における「MovieNEX」のアメリカ本国版のようなものだと思っていただければわかりやすいかもしれません。ただし、本家Disney Movies Anywhereでは、Blu-ray/DVDの購入をしなくても、itunesやAmazon、Googleなどで購入したデジタル配信もDisney Movies Anywhere側でリンクし、一括してDisney Movies Anywhereから管理ができるという点と、ディズニー本体が配信部分も運営していることが大きな違いです(MovieNEXはニコニコ動画、YouTubeが配信部分を担当しています)。

このような「脱物理メディア」の取り組みは、アメリカではかなり前からスタートしており、むしろディズニーは後発に含まれる部類。他のスタジオは共同で「UltraViolet」の仕組みを作り上げていました。そのあたりの動向は、ずいぶん前の記事ですが下記をどうぞ。
LINK: 【本田雅一のAVTrends】“ポストBD”の本命? UltraVioletの理想と現実 – AV Watch
つまり、これまでUltraVioletを推し進めてきたスタジオ群が、一気にディズニーのDisney Movies Anywhere(正確にはその基礎となるKeyChest)に相乗りするということが今回の動向のキモです。これはとても楽しみな動きです。
さらに気になるのは下記のツイート。スパイダーマン:ホームカミングの公式Twitterまでもこの投稿を。これがマーベル・シネマティック・ユニバースつながりによるものなのか、それともソニー自体も参加するのかが大変気になります(ソニーピクチャーズ公式アカウントによるツイートはなし)。
#AnywhereIsComing pic.twitter.com/60REFgEuNH
— Spider-Man: Far From Home (@SpiderManMovie) October 11, 2017
ということで、これがアメリカだけでなく、日本でも展開してくれることを切に願います。MovieNEXのデジタル部分の使い勝手は本当に悪くて、もう今後はメディアいらないんでデジタル配信だけを買いたいんですが、それがなかなか踏み切れないんですよね……。

Movies Anywhere Launches With Disney and Other Studios on Board: https://t.co/02pi9uBcu9 pic.twitter.com/u1gn3x5AZL
— Walt Disney Company (@WaltDisneyCo) October 12, 2017
正式な発表がありました。正式名称は「Movies Anywhere」です。
LINK: Movies Anywhere Launches With Disney and Other Studios on Board – The Walt Disney Company
これによると、参加企業はSony Pictures Entertainment、Twentieth Century Fox、Universal Pictures、Warner Bros. Entertainmentで、7300もの映画が対応するとのこと。ディズニー側コンテンツとしてはディズニー長編アニメ、ディズニー実写、マーベル、ルーカスがこれまでどおり含まれます。対象となる閲覧デバイスも多岐にわたっており、Amazon Fire、Android、 Android TV、Apple TV、Chromecast、iPhone、iPad、iPod touch、Roku、そして各種Webブラウザが対応します。
対応する動画販売サイトは、Amazon Video、Google Play、iTunes、Vuduと一通りメインは押さえてありますので、アメリカでのデジタル配信/ライツロッカーはこれで決定版が出た、という感じでしょうか。すごいな!
これを記念し、新たに登録した人には各スタジオからBig Hero 6を含む無料の映画をプレゼントするとのこと。
LINK: Movies Anywhere