たった一つだけ覚えればOK、2017年版「はじめてのウォルト・ディズニー・ワールド」指南

ウォルト・ディズニー・ワールドというのは、世界のディズニーテーマパークのなかでも大変特別な場所だと思っています。かつてウォルトがディズニーランド周辺に安いモーテルが乱立したことで、自分の管理外のエリアがパーク体験を損なっていると感じ、次に作るパークはすべてを自分の管理下に置きたい——パークだけでなく、ホテルステイも含めた「リゾート体験」を提供すべく作られた場所、それがフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドです。

日本からは直行便がなく、トランジットを含めかなりの時間をかけて行く場所。必要な日数も多く、かつては「新婚旅行でしか行けない場所」でした。それだけに、はじめてウォルト・ディズニー・ワールドに行くという方は、気合を入れ、何ひとつ逃さない心意気で考えるひとも多いでしょう。

そこで、今回は“リゾート”としてのウォルト・ディズニー・ワールドに行く方に向け、自分なりのガイドを書きたいと思います。

このガイドの対象外の人:

「キャラクターを追いかけることを主眼とした方」は対象外とします。この場合、目的がはっきりしているので、ガイドは不要/全く違う性格のものになるからです。どこでどのキャラクターがどの衣装を着ているかなどが必要な情報ですので、そちらを追いかけてください。私なんかよりも詳しい方がたくさんいます。

追記:2017年8月16日
そんなことを書いていたらなんとキャラヲタ版ガイドを作ってくれました。こちらもぜひどうぞ!

LINK: 【WDW】2回目からのWDW指南 キャラヲタ編 – D-Sta.(ディステ)

ウォルト・ディズニー・ワールドをリゾートとして楽しむ唯一の原則

これだけ覚えていただければ、もうあとは読む必要ありません。

「ガイドを信頼するな」

これに尽きると思います。この世にあまたあるウォルト・ディズニー・ワールドガイド、指南、読みものはすべてあなたの「初めてのウォルト・ディズニー・ワールド体験」の邪魔になる可能性が高いものです(つまり、この記事そのもののことです)。

ディズニーのテーマパークには、必勝法もなければ裏技もありません。そのようなものが必要なテーマパークはその時点で「失敗」です。ウォルト・ディズニー・ワールドはディズニーが最もリゾート体験に力を入れている場所。そのため、ガイド本なんかなくても楽しめます。なんの前知識もいりません。

なぜ事前知識は邪魔なのでしょうか。これは事前に調べれば調べるほど、現地での体験が「事前情報の答え合わせ」になるからです。あそこに行ってこれをやるを繰り返すことだけが目的になってしまい、ガイドや事前情報に縛られる滞在になります。そうすると、その場で出会うサプライズや思いもよらなかった体験とは無縁になってしまいます。特にはじめてのウォルト・ディズニー・ワールドにおいては、気になったものがあればすぐに行動し、立ち止まって耳を傾けるということが重要。自分の直感こそが、最高のガイドになるはずです。

とはいえ、何も知らないのは不安という気持ちも分かります。そこで、講談社なりKADOKAWAなりの「オフィシャルな」手持ちできるガイドブックを1冊買っておきましょう。不安を解消するためのものですので、薄くてもかまいません。できる限り最近出た本で、地図が書いてあればOK。それだけを持って旅立ちましょう。くれぐれも「裏技」とか「マル秘」とか書いている本は避けてください。適切な情報がそろっていてネタばれのないオフィシャルものを。

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もう少しガイドして!!

さすがにここで終わらせると怒られそうですので、いくつかスケジュールの立て方や、個人的なお勧めなどをまとめたいと思います。しかし大原則は「ガイドを信頼するな」なので、これをすべて守る必要はありません。説得力を感じたら、ちょこっと検討してみるという程度で。

オフィシャルホテルに泊まろう

まずは基本。ウォルト・ディズニー・ワールドはとんでもなく広大です。ディズニーランド・リゾートはちょこっと歩けばコンビニがあったりしますし、オフィシャルホテルじゃなくても歩いて行けますが、ウォルト・ディズニー・ワールドは基本「歩いていく」ことができる非オフィシャルホテルはないと考えていいです。少なくとも初めてウォルト・ディズニー・ワールドに行く方には、いくら安かったとしても非オフィシャルホテルはお勧めはできません。

冒頭に書いたウォルトの意志(苦笑)もありますので、できる限りオフィシャルホテルに泊まり、オフィシャルホテルの特権をフル活用することをお勧めします。オフィシャルホテルであればバスやモノレールを使った移動が簡単にできます。ハネムーンなら奮発していいホテルに泊まり、ホテルステイを含めたゆったりウォルト・ディズニー・ワールド滞在ができるといいですね。

……とはいえ、最初のウォルト・ディズニー・ワールド体験はたいてい大忙し。そのため、バリュークラスのホテル(オールスター・リゾートなど)でも十分楽しめると思います。オフィシャルホテルならばExtra Magic Hourという、開園前のパークを楽しめるという特典もありますし。

非オフィシャルホテルでは、Disney Springsエリアのホテルが最も使い勝手がいいと思います。一応Disney Springsまで歩いていき、そこからオフィシャルホテルを経由してパークに行く手段はあるのですが、レンタカー移動しない限りかなり不便です。非オフィシャルホテルとの差額が、そのようなサービス代だと思えば安いもんです。

ちなみに、オフィシャルホテルに泊まるとこんなに楽しいことがあるよ!というのを大変分かりやすく紹介している、ガチミュージカル動画があります。ほら、オフィシャルホテル一択になるでしょ?

YouTube

移動手段は基本「バス」と考える

ウォルト・ディズニー・ワールドが不安だという要素の一つに「移動」があります。ディズニーランド・リゾートは向かい側にパークが隣接していますし、東京ディズニーリゾートもモノレールでパーク間移動ができます。ところが、ウォルト・ディズニー・ワールドはオフィシャルホテルとパークの間の移動手段がさまざまです。

一部ホテルでは、パークへ直接モノレールで移動できますが、基本的にはすべてのパークへの移動は「バス」であると考えてください。ホテルからパークにはバス。行き先を見て、乗るだけ。

例外はマジック・キングダムとエプコットの間を移動するとき。この時はバスではなく、モノレールを乗り継いでください。これもアナウンスやガイドを聞けば簡単です。旅程後半でなれてきたという場合、エプコットとディズニー・ハリウッドスタジオの間を「ボートで移動」してみたり、ポートオーリンズリゾートから出ているボートでDisney Springsに行ったり、ボードウォークエリアのホテルからディズニー・ハリウッドスタジオやエプコットにボートで移動したりという体験はよいかもしれません。これも、ウォルト・ディズニー・ワールドならではですね。

計画は「前半」に集中させる

これも重要。ウォルト・ディズニー・ワールドでは4つのテーマパークがそれぞれ「昼のメインショー/パレード」「夜のメインショー」を持っています。どうしても見たいものがあるのならば、それを「旅程の前半で」クリアできるようにしてください。

これは、天候が関係します。フロリダの天候はかなり荒れることもあり、6〜9月などはいきなりスコールが降ってくることも。そのため、雨天中止になるショーもあったりします。どうしても見たいものは前半でクリアするようにして、いつ中止になってもリカバリーできるようにしておきましょう。最初は後半の日程にレストラン予約などを入れず、自由に動けるようにしておくといいかもしれません。

2017年時点で開催しているショーを列挙しておきます。

LINK: Disney Entertainment and Shows | Walt Disney World Resort

個人的には「Happily Ever After」が見たいです(未見)。また、ウォルト・ディズニー・ワールドらしさを感じるのはエプコットの「IllumiNations: Reflections of Earth」ですね。ファンタズミック!は東京でも見られるようになったので優先度は落ちますが、開演前の一体感ある盛り上がりなどはウォルト・ディズニー・ワールドならでは。興味があるものはぜひチャレンジしてみてください。

ウォーターパークに行こう

この辺からはほぼ個人の趣味。個人的には本気で「半日でいいから水着を持ってウォーターパークに行こう!」ということを勧めています。

ウォルト・ディズニー・ワールドには、2つのウォーターパークがあります。1つ目はハリケーンが通り過ぎたあとのパーク「タイフーン・ラグーン」、もう1つは常夏のフロリダに突然降り積もった雪に、急いでスキー場を作ったという「ブリザード・ビーチ」。どちらもテーマ性を持った、ディズニーらしいウォーターパークです。

ここでは何も考えず、時間に追われることなく「流れてくる浮き輪に乗って浮かぶ」だけで楽しい場所。どうしても海外パークというとアレを見てコレを見て時間が足りない!という状況かと思いますが、ここはリゾート。時間を気にしないということが、いかに貴重で得難い体験なのかが分かるのがこのウォーターパークなのです。

特にタイフーン・ラグーンには、あのS.E.A.に関連した新アトラクション「Miss Adventure Falls」がオープンしたばかり。ブリザード・ビーチのウォータースライダー「Summit Plummet」を体験すれば、きっと思い出になりますよ。

LINK: Miss Adventure Falls | Typhoon Lagoon Attractions | Walt Disney World Resort

LINK: Summit Plummet | Blizzard Beach Attractions | Walt Disney World Resort

ほら、楽しそうでしょ!!!!

情報源は確かな場所を

まず、Twitterを使っているのならば、滞在当日は「@wdwtoday」を頼りにしましょう。このアカウントはその日に起きることや、いま現在の情報を絶えず流してくれます。大変便利。逆にいうと、リゾート滞在時にこれ以外の情報はノイズになります。オーランドに来てまで東京の話を見たくないでしょ?たまーにですが、突然のグッズ配布などもあったりします。

また、滞在時のスケジュールをあらかじめ確認したい場合は下記のリンクをどうぞ。

LINK: Park Hours & Calendars | Walt Disney World Resort

ただし、本来であればこれらの情報は公式アプリ「My Disney Experience」で確認すべきものです。日本のアプリストアからはダウンロードできないため、「海外 AppStore iOS インストール」などで検索して方法を模索してみてください。現地では難しいので、渡航前にチェックを。

荷物は少なめに!

これは以前書きました。身軽は正義です。

【雑記】もうパークにデジカメはいらない

LINK: 持たぬオーランド | D-Lab

そのほか、超細かい話ですが「すてきなグッズを見つけたらその場で確保しよう(二度と戻ることがない可能性が高いため)」も。

ウォルト・ディズニー・ワールドでしか体験できないこと(二回目以降の来訪のための余計な知識)

早く日本人向けにも解放してほしい「My Disney Experience」

MagicBandとFastPass+というものも、ウォルト・ディズニー・ワールドならではの体験です。が、これは説明が大変難しい……。できれば、ツアー催行社からしっかり聞いてください。課題はスマホアプリ「My Disney Experience」が日本のアプリストアからダウンロードできないこと。いまだ改善せず。

ただし、おそらくオフィシャルホテルにはMy Disney Experience/MyMagic+/FastPass+の使い方に関する「日本語ガイド」があるはずです。そちらをぜひ。

【2014年旅行記】進化したファストパス「FastPass+」はどれだけ旅行者に優しいのか?
【2014年旅行記】リゾートの「鍵」となるウェアラブルデバイス「MagicBand」とは

何度見てもすごい「会話ができるミッキー」

極々個人的な意見で聞く必要は無いものを。私自身はテーマパークで体験できる「技術」に興味を持っているので、ここでしか体験できない強烈な新技術を。それは「会話ができるミッキー」です。これはかなりの衝撃。ちなみに既にこのタウンスクウェアは新たなシアターに置き換わることがアナウンスされていますので、どこかに移設されるか終了する可能性が高いです。

LINK: Meet Mickey Mouse at Town Square Theater | Walt Disney World Resort

歌いながらサインするミッキー。

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上級者向け「ウォルト・ディズニー・ワールド ガイドツアー」

次に、ウォルト・ディズニー・ワールドの裏側について。これは初回に行くことはまったくお勧めしませんが、ほぼ丸1日を使ったツアー「Backstage Magic」があります。普段は見ることができないエリアをガンガン紹介してくれるので、値段に見あう価値は十分あります。英語のみですので、しゃべり言葉が理解できるようであればぜひどうぞ。

LINK: Backstage Magic | Walt Disney World Resort

同様に、4つのテーマパークの中でもはっきりとした意図を持って作られた「ディズニー・アニマルキングダム」に関してのツアーもお勧めです。なぜこのテーマパークは本物の動物を扱っているのか、動物園との違いはなにかなどを分からせてくれるものでした(私自身は現在のツアーは体験していないのですが)。こういったものも、興味があれば事前に予約するといいでしょう。特に「ディズニーにあんまり興味が無い」同行者がいる場合はむしろ面白いと感じるかもしれません。

LINK: Backstage Tales Tour of Animal Kingdom | Walt Disney World Resort

ウォーターパーク行けレベルに難しい「Disney Springs行け」

そして、ディズニー・スプリングスの存在も忘れてはなりません。このエリアは初回滞在ではかなり軽視されるエリアかと思いますが、元気なうちに、2時間くらい滞在する程度の気持ちで夕方あたりにいってみるといいのではないかと思います。多分おいしいご飯を食べた結果夜までいることになるので、騙されたと思って行ってみてください。結構広いです。

例えばギラデリに行って、おいしいパフェ食べたりお土産のチョコ買ったり。

LINK: Ghirardelli® Ice Cream & Chocolate Shop | Disney Springs

The GanacheryやAmorette’s Patisserieでスイーツ食べたり。

インディ・ジョーンズ好きなら「Jock Lindsey’s Hangar Bar」なんかはいいのでは。

インディ・ジョーンズ好きにはたまらない? ウォルト・ディズニー・ワールドに「Jock Lindsey’s Hangar Bar」がオープン

東京ディズニーシーファンならたまらない「S.E.A.つながりネタ」

Jock Lindsey’s Hangar Barつながりで。実は東京ディズニーシーのコアなファンならば、見ておきたいポイントが4つほどあります。それはすべてあの探険家・冒険家学会「S.E.A.」(Society of Explorers & Adventurers)に関連する場所です。

LINK: 【公式】フォートレス・エクスプロレーション | 東京ディズニーシー | 東京ディズニーリゾート

厳密には東京ディズニーシー版S.E.A.とは異なり、後に作られた「分会」版のほうのS.E.A.(香港ディズニーランド、ミスティック・マナーで表現されているほう)ではありますが、そのメンバーが関係する場所がウォルト・ディズニー・ワールドにあります。

まずはタイフーン・ラグーン「Miss Adventure Falls」に登場する、Captain Mary Oceaneer。

“S.E.A.”が関係?! 最長のウォーターライド「Miss Fortune Falls」 WDWに2017年春オープン(Update)

2人目はDisney Springsの「Jock Lindsey’s Hangar Bar」に登場する、Jock Lindsey。

インディ・ジョーンズ好きにはたまらない? ウォルト・ディズニー・ワールドに「Jock Lindsey’s Hangar Bar」がオープン

3人目はマジック・キングダムのレストラン「Skipper Canteen」に登場する、The Jungle Navigation Co. Ltd.創設者のDr. Albert Falls。

ジャングルクルーズを作った男のレストラン「Skipper Canteen」 2015年12月16日にオープン(update)

最後はマジック・キングダム、「Big Thunder Mountain」に登場する、Big Thunder Mining Company創設者のBarnabas T. Bullion。

正式発表、やっぱりあの謎のポートレートは「ビッグサンダーマウンテン」

特にレストランにおいては、S.E.A.のロゴやそれにちなんだメニューがあったりして、大変興味深いです。

飾られているS.E.A.の紋章

S.E.A. Shumai!

気が付いたら追記します。ちなみに冒頭「必勝法はない」と書きましたけれど、ホントはあります。

ディズニーテーマパークを完全攻略する方法