2017年7月16日まで開催されていたD23 Expo 2017にも登壇されていたこともあり、驚くとともに深い悲しみが。
We are sorry to report that legendary Disney Imagineer Marty Sklar has passed away: https://t.co/SXT2gZ22s8 pic.twitter.com/aKjFMsJnaQ
— Walt Disney Company (@WaltDisneyCo) July 28, 2017
LINK: Legendary Disney Imagineer Marty Sklar Dies at 83 – The Walt Disney Company
ウォルト・ディズニー社のイマジニアにして、ディズニーの内外に向けた広報宣伝に携わり、世界中のディズニーテーマパークの開業に関係した方としても著名なディズニーレジェンドの一人、マーティ・スクラー氏が2017年7月27日に亡くなられたという報が入ってきました。83歳でした。
16日まで開催されていたD23 Expo 2017でもいくつかのトークセッションに登壇し、会場内を歩いていた姿も見受けられただけに、突然の訃報に個人的にも動揺しております。
マーティ・スクラー氏の功績に関しては、ご自身による著書「ディズニー 夢の王国をつくる」(Dream It! Do It!)が邦訳されており、この本を読むことで確認することができます。ウォルト・ディズニーとともに時代を作ってきた方が、自分の言葉で記した記録が読めるということは本当にありがたいこと。これを読むと、海外パークなどで目にするテキストやアイコンが、かなりの割合でこの方の手によるものだということが分かるはずです。同書では東京ディズニーランドも1章まるまる使って紹介されており、ディズニー社側から見た東京ディズニーランドというものが分かるという意味でも大変貴重な本です。
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マーティ・スクラー氏の逝去には、多くの関係者、USブロガーも一様に驚きを隠せない状況です。D23 Expo 2017の会場でもその姿があったというのに……。
We are deeply saddened to hear of the passing of Disney Legend, Marty Sklar. Our thoughts are with the Sklar family. https://t.co/ZzE4aGnAIX pic.twitter.com/RR6AKvTOeX
— The Walt Disney Family Museum (@WDFMuseum) July 28, 2017
I recall the day Marty Sklar was named a #DisneyLegend. Ceremony was at One Man's Dream on Dec. 5, 2001. Forever grateful. Thank you Marty pic.twitter.com/z1YG03yLHw
— Steven Miller (@samhowzit) July 28, 2017
So sad to hear about the passing of #MartySklar What a true gentleman. #DisneyLegend pic.twitter.com/v8nmBGj2Go
— Peter Whitehead (@bbmidgetautopia) July 28, 2017
Now it's time to say goodbye… Disney Legend Marty Sklar passes away at 83. We will miss you, Marty. https://t.co/z8lSBihcTF pic.twitter.com/pOtzrZXwKV
— Disneyland Today (@DisneylandToday) July 28, 2017
報道へのリンクも。
LINK: Marty Sklar, Legendary Disney Imagineer, Dies at 83 | Hollywood Reporter
いまごろもしかしたら、天国内に作るディズニーランドの打ち合わせに駆り出されているのかもしれませんね。安らかに。多くの夢、そしてワクワクを届けてくれてありがとうございました。本当に悲しいですが、あなたが育ててきたイマジニアの新作を、今後も楽しみにしたいと思います。

ディズニーランドにあるマーティ・スクラー氏をたたえるウィンドウ


以下、余談。
私は参加できなかったのですが、D23 Expo 2017初日の講演「Pirates of the Caribbean: 50 Years of Swashbuckling Adventures in Disney Parks」にもマーティ・スクラー氏が登壇していました。下記Inside the Magicの33分ごろの部分、先に話題になったオークションシーンの変化について触れられていて、ちょっと興味深いコメントがありました。
この部分、ブーイングと拍手が半々。ところが、この変化についてマーティ・スクラー氏が著書の中でも触れていた、ディズニーランドオープン当日の様子をメディアがたたいたことに対するウォルトの反応を引用。ウォルトはディズニーランドが変化し続けるものだと考えていて、「オーケー分かった。では修正しよう」と前向きにとらえていたとスクラー氏はいいます。ディズニーランドのアトラクションは時代とともに変わるべきであり、多くのイマジニアがいまもそのウォルトの考え方に沿って動いているとコメントしました。「ウォルトもこの変化をポジティブに捉えるだろう」——。このひと言には会場内も大拍手。
よく日本のSNSでも、アトラクションがクローズする、制度が変わる、なにかが変わると「ウォルトの意志に反する!」的な反応をよく見ます。ウォルトとともに生きた伝説のイマジニアがこうコメントすると、もうこの言葉は意味を成さない(リトマス試験紙にはなるけど)のですっごい内容でした。生で聴きたかった……。