ディズニーランド・リゾートの新施策、スマホでファストパスが取れる「Disney MaxPass」を早速試してみた

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ディズニーランド・リゾートで2017年7月19日よりスタートした、新たなファストパス取得システム「Disney MaxPass」の初日に立ち会ってきました。

LINK: First Look at Disney MaxPass Coming July 19 to Disneyland Resort | Disney Parks Blog

ディズニーランド・リゾートにおいて、ディズニーのテーマパークとしては初めてのファストパス取得システム「Disney MaxPass」がスタートしました。滞在型リゾートであるウォルト・ディズニー・ワールドでは似たようなものとして、「MyMagic+」という仕組みが用意され、ウェアラブルな「MagicBand」、ファストパス予約システム「FastPass+」などが既にロールアウトしていますが、これとはちょっとアプローチを変えた、都市型テーマパークとしてプラスアルファの価値を提供する、なかなか面白い仕組みです。

ディズニーランド・リゾート、2017年末に有償ファストパスシステム「Disney MaxPass」を導入
この前書くと言っておきながらすっかり放置しておりました(苦笑)。 LINK: Additional Disney FASTPASS L...
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Disney MaxPassとは?

Disney MaxPassに関しては公式がわかりやすい動画を提供しているので、まずはそちらを。

このサービスをざっくり言うと、提供されるのは「ファストパスの遠隔取得」と「1日限定のPhotoPassサービス」の2つです。

ファストパスの遠隔取得

まずはメインの機能である、ファストパスの遠隔取得について。これはスマートフォンによるファストパス取得システムで、これまでならばファストパス発券所までいって、パスポートを入れて紙で発券していたファストパスを、デジタルで処理するというものになります。

Disney MaxPassのリリースに先立ち、ディズニーランド・リゾートのファストパス対応アトラクションの入場レギュレーションが変わりまして、これまではファストパスを見せ、回収することでチェックしていたものが、すべて「パスポートのバーコード」で処理されることになりました。

レギュレーションの変更により、名称が「Fastpass Reminder」になっていることに注目。あくまで紙のファストパスは時刻メモになりました。ただし、World of ColorやFantasmic!のファストパスは旧来通りの運用でした

ディズニーランド・リゾート、2017年6月21日よりFastPassのレギュレーションに変化(update)
伝聞のみで記事書くのはアレですが、記録しておかなきゃまずいような気がする。

これに伴い、最初の入園時にワンデーパス、マルチデーパスともに顔写真を撮影するとともに、パスポートに名前を記入するというステップが増えています。また、ファストパスエントリー時はキャストが目視でチェックするのではなく、パスポートのバーコードをスキャンし機械的にチェックするという方法に変わっています(名前を書かせるのはそのため)。

これが新しいファストパスのチェック機器。下の台のところにチケットのバーコードをかざすと、入場可能なときには青く光る

各アトラクションのファストパスエントリーで「ファストパスではなく入園パスポートをスキャンする」という看板が出ている

Disney MaxPassでファストパスを取得するのは大変簡単です。「Disneyland」アプリをインストールし、ディズニーアカウントでログインしている前提で。

各アトラクションには「ファストパスを取得する」というボタンがあるだけでなく、マイページ(メイン画面下、自分が選んだキャラクターアイコンをタップした画面)からもファストパスを取得できます。なお、ファストパスの取得はスマートフォンの位置情報を利用し、パーク内にいるときにしか実行できません(わりときっちり位置判定を行っていて、パーク沿いのホテルからでも跳ねられますので、もしかしたら入園記録を見ているのかもしれません)。

まず、パークを選びます。

Disney MaxPass取得の画面。まずはパークを選択

すると、現時点でファストパスが取得できるアトラクションの一覧が表示されます。このとき取得できるアトラクションと時間帯は、現地で普通に取得できる内容と変わりません(Disney MaxPassが別枠になっているわけではありません)。

ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーを選択すると、現時点で取得できるアトラクション、およびその時間枠が表示される。便利

このあとはほぼ説明なしでも使えるレベルです。アトラクションを選択し、もしグループできているのならばグループまとめて1タップでファストパスを取ることができます。

では、Goofy’s Sky Schoolを選択してみましょう。グループで来園している場合、Disney MaxPassを購入した全員分を一度に取得可能

1タップするだけで取得ができました。次のファストパスを取れるのは「30分後」です

いま持っているファストパスの一覧も表示できます

アトラクションに向かう必要はありませんし、紙のファストパスを発券する必要もありません。1つのファストパスを取得すると、その後一定時間は他のファストパスを取得できないというルールも、紙のファストパスと同様です。ただし、こちらは時間が来る前であれば「キャンセル」が可能であることを確認しています。キャンセルすることで、すぐに他のアトラクションのファストパスを取得できるようになります。

実際に利用するときは、「Disneyland」アプリのマイページにリマインダー表示されていますので、それをタップすることでバーコードが表示されます。これをファストパスチェック機にかざすことで、紙のファストパスと同様、入場が可能になります。

実際にファストパスを使うときは、この画面をファストパスチェック機に表示すればOK

PhotoPassサービス

そしてもう1つの機能は、1日限定のPhotoPassサービスが付属していること。実はこっちもあなどれない、いいサービスだと思います。

パーク内に点在しているフォトパスキャストが撮影する写真をひも付けることで、アプリ内から撮影された写真を取得することができます。その時には、フォトパスカードをもらうのではなく、アプリ内からバーコードを表示し、それをスキャンしてもらう必要があります(フォトパスカードをあとからリンクすることも可能です)。

さらに、アトラクション内で撮影された写真もひも付けすることが可能。表示されている数桁の文字列をアプリ内で入力することで、20分ほどで写真がリンクされます。スマートフォンで管理ができるので、そのまま写真データとしてSNSに投稿することも可能なのはうれしいですね。

従来、年間パスポートにはPhotoPassサービスが付属していましたが、Disney MaxPassを購入することで1日限りながらそのサービスを受けられるのは面白いと思います。これにより、ガンガンフォトパスキャストに声をかけ、記念写真をもらうことができるようになります。

高解像度の写真をスマートフォンで、その場でダウンロード可能なのでSNSへの投稿も簡単

Disney MaxPassをどうやって購入する?

実はここが細かく検証できていない部分。Disney MaxPassは公式アプリである「Disneyland」アプリ内から、1日ごとに購入が可能です。まずは入園パスとディズニーアカウントをひも付けるため、アプリ内にパスポートを登録するところからスタートします。これまでは年間パスポートのみがアプリ内に登録できる(しかもなぜかアメリカ&日本在住者のみという縛り)仕組みではありましたが、このDisney MaxPassのスタートで、ワンデー/マルチデーパスポートも登録ができるようになりました(しかも、入園時もこのアプリで完結するので大変ありがたいです)。

アプリ内にこれまでは登録できなかった、マルチデーパスが登録できるようになりました。スマートフォンだけで入園可能(ただし、WoC/Fantasmic!含む従来型ファストパス発券機はスマートフォン未対応)

チケットが登録できたら、Disney MaxPassを購入します。このサービスは10ドル/日。既にアカウントにクレジットカードや住所が登録されている場合、その情報も表示されます。

Disney MaxPass購入画面

実は私が試したときには、電話番号が「10桁」しか対応しておらず、日本の番号ですとおそらく最初の0を抜いたものを入力せざるを得ないはず。そのためか、最初はなかなかクレジットカードの承認が下りず、いったんあきらめるという状況に。これはおそらく、初日の混乱のためではないかと思われます。すんなりとクレジットカード決済ができたという方がいましたらご報告ください。

Disney MaxPassは買いか?

この仕組み、見ていただくとお分かりのように、あくまで既存のPhotoPassサービス/ファストパスを拡張するのみで、MaxPassならではの特典はあくまで「遠隔でファストパスが取得できる」という点のみであることが分かります。ウォルト・ディズニー・ワールドのように数カ月前からファストパスを押さえることができるわけでもないですし、ホテルのサービスと連動しているわけでもありません。それだけに、短期滞在の旅行者にも利用しやすく、MaxPassを利用していない側からも不満の少ない仕組みに落とし込んでいると思いました。

実はこのDisney MaxPassを利用していなかったとしても、アプリ内にチケットが入るというのはわりと便利です。さらに言うと、MaxPassを購入していない場合でも、紙のファストパスを発券するとアプリ側にも反映されるので、それだけでも便利だったりします。もう紙のチケットを取り出すのは、紙のファストパスを発券するときだけになるので大変楽です。

で、実際に購入するかという点。決済がスムーズに行く前提で、「朝イチで買うなら」アリです。丸1日フォトパスサービスが使えますし、東京よりはファストパスが取りやすく、一部のアトラクションに至っては並ぶと60分なのにファストパスを取ると0分で入れるということもザラですから、手元でファストパス取得が確定できるのはアトラクション中心で回る人にとっては大変便利です。。

ただし、Eチケット級の「Radiator Springs Racers」や「Guardians of the Galaxy – Mission BREAKOUT!」などはかなり早い段階でファストパスがなくなってしまっていますので、昼以降にMaxPassを購入することはもったいないような気がします。朝イチでなくても、全体をみてまだファストパスが残っているアトラクションを制覇したい!という方には、このサービスはなかなかいけていると思います。

個人的には、むしろ「1日単位のフォトパスサービスが付いてくる」という点の方がいいかも、と思いました。もはや記念撮影のために大きなカメラを持ち歩く時代でもなく、ほとんどはスマートフォンのカメラで事足ります(キャラヲタのぞく)。でも記念撮影したいという場合、むしろフォトパスサービスに頼ればいいのかも、と思いました。

なお、年間パスポートを持っている方は、このDisney MaxPassを1日単位で買うこともできますし、75ドルで1年分(正確には年間パスポートの有効期間分)利用することも可能です。こちらに関しては日数と相談というところでしょうか。最上位の年間パスポートであるDisney Signature Plus Passport、およびウォルト・ディズニー・ワールドを含めた年間パスポートであるDisney Premier PassportにはMaxPass利用権が含まれています。

LINK: MaxPass Benefits – PhotoPass Downloads & FASTPASS Selections | Disneyland Resort

トラブル対応は?

もしこのファストパスが「取得できたのに突然のクローズ」に見舞われた場合はどうなるかという点に関しても。実はまさに最初のアトラクションでこれがおきまして、乗ろうとしたら突然のクローズ。でも大丈夫。そのときには該当のファストパスがこんな表示になります。

Multiple Experienceは「ワイルドカード」的なファストパスとして利用可能

該当のファストパスは「Multiple Experience」という表示になり、該当のパークにある、特定のファストパス対応アトラクションのすべてで利用可能になります(ディズニーランドでのファストパスの場合、パークホッパーオプションがある場合でもディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーは選択不可能)。良くできてました。

もう1つありそうなトラブルは「電波」。ファストパス表示には、通信環境が必要です。実はディズニーランド・リゾートはこのために無料のWi-Fiを敷設中ではあるものの、現状ではほとんどのエリアで「使えない」という状況。今回一時的に「ZipSIM」(旧称ReadySIM)を利用していましたが、電波状況が悪いところがあったりするので、念のため紙のパスポートも用意しておくことをお勧めします(どちらでも入場可能です)。

そしてこれは私が体験したトラブル。上記でもちょこっと書きましたが、実は最初複数枚のクレジットカードを使っても決済が通らず、日本のクレジットカードが使えないものだと思い込んでいました。ところが、夕刻になって「10ドル引き落としたよ」というメールが届いていることに気づき、急いでゲストリレーションに問い合わせをしたところ、「クレジットカード決済は通っているが、アプリで反映されていない」状態であることが判明。これに関してはいろいろと対応していただき、返金はされなかったものの対処をしていただきました。

一番の問題:Disneylandアプリが日本のアプリストアからダウンロードできないこと

このように、Disney MaxPassは都市型滞在型リゾートにおける価値を上げる、かなり面白い仕組みであることが分かります。ユニバーサル・スタジオなどですと、ファストパスそのものをバンドルしたチケットを追加で購入可能だったりしますし、東京ディズニーリゾートにおいても宿泊とセットにした「バケーションパッケージ」としてバリューをくわえています。しかしそういうものではなく、あくまで一般のゲストと同一線上で付加価値を付けるという仕組みで、不満があまりなさそうなところが良くできていると思います。正直ウォルト・ディズニー・ワールドのFastPass+は、知っている人とそうでない人のさが大きすぎて、やり過ぎの感がありました。その点、当日のみに絞り、かつ遠隔取得に限ったDisney MaxPassはいいサービスだと思います。

ただし……以前も書きましたがこのDisney MaxPassを使うためのスマートフォンアプリが、日本のアプリストアからダウンロードできない状況が今も続いていることが本当に悩ましいです。私はトリッキーな方法を使ってインストールしていますが、これを万人にはお勧めできないのが正直なところ。今回ゲストリレーションでトラブル対応いただいているときに、「日本のアプリストアからはダウンロードできない件を上に報告してほしい」とレポートしたんですが、ぜひ、日本の方でUSパークに行かれて、アプリ関連でゲストリレーションに問い合わせする際には皆さんもひと言いっていただけるとうれしいです。

ということで、次回ディズニーランド・リゾート滞在時には(アプリをインストールできる方は)ぜひ体験してみてください。1日単位なのでまず初日に試すことをお勧めします。