AIとマシンラーニングでディズニーは「魔法」を再現できるか? SXSW 2017でディズニーが講演

ううううーこれは聞きたかった!

https://twitter.com/DisneyResearch/status/840562910040604677

LINK: SXSW 2017: Disney ‘not in the business of scaring kids!’ – BBC News

BBCのレポートを。テキサス州オースティンで開催中のイベント、The South by Southwest(SXSW)2017において、ディズニーによる講演が2017年3月11日に開催されました。そのタイトルは「Using AI & Machine Learning to Extend the Disney Magic」。AIとマシンラーニングを使ったディズニーマジックがテーマです。

この講演では、ディズニーのテーマパークにおける技術展開が語られたようで、Walt Disney Imagineeringのバイスプレジデント、Jon Snoddy氏が近未来に起きることとして、人工知能と機械学習を元にした、インタラクティブなロボット(オーディオアニマトロニクス)が登場すると述べています。これらの技術が使われた“キャラクター”が、ストーリーテリングの役割を担うだろうとのこと。

LINK: 人工知能、機械学習、ディープラーニングの違いとは | NVIDIA

さらにSnoddy氏はこんなことも言っています——「“キャラクター”はゲストの間を移動し、彼らがどこに向かいたいのかを理解し、人間たちをどうやってナビゲートすべきかを知るという目標がある。これらの新技術はすべて、次世代エンターテイメントの鍵となるだろう」。

そしてこのパネルディスカッションにて、映画「Tangled」(塔の上のラプンツェル)に登場するパスカルの「ロボット」の実動モデル映像が披露されたとのこと。ただし、どうもそのモデルはまだパーク展開にはほど遠い状況で、ロボットをリアルに近づけることで逆に違和感が出る「不気味の谷」に落ちているとのこと。Snoddy氏はこれに対し、「もちろん、ディズニーは子どもたちを怖がらせてはいけない」としており、パーク展開する前には必ずテストを行い、子どもたちの反応を見てから行うとしています。

興味深いのは、これらの技術は今後パークに展開(おそらく“おもちゃ”からであろうとの話)するとしても、その技術はあくまで内部に隠ぺいされているものとして取り扱われるだろうとのこと。あくまでAIやマシンラーニングは、ストーリーテリングのための器(メディア)として利用されるというのは、大変ディズニー的であります。


いやーアスキーあたりがレポート出してくれないかな!!!(まさに先週担当編集さんが「SXSWに行くんですよー」って言ってた……) 今回の話で出てくるキャラクターとは、パークのグリーティングキャラクターとは異なると思いますけれど、近未来的には以前書いた記事にも関連しそうですね。

【雑記】この前会話してて疑問だったこと ほか

今回の話はあくまでマシンラーニングでのインタラクションの話ですが、イマジニアがこう考えているなら絶対にグリーティングキャラクターもこういう方向で考えているよなー。100年くらいのオーダーだとは思いますけれど、そういう世界のディズニーランドってどうなってるんだろ。

追記:

イマジニアの思考を学べ——無料コンテンツ「Imagineering in a Box」公開

イマジニアたちがどのようにして魔法のような世界を作り上げているのかを動画で学ぶ「Imagineering in a Box」が公開されました。この中でおそらく上記で公開されたパスカルのオーディオアニマトロにクスが登場しています。下記動画の冒頭あたり。

Imagineering In a Box | Character Design | Lesson 3.5 – Actuators
この記事を書いた人

IT系メディアの編集者を経て、現在は独立しエンタープライズ系ITのライターとして活動する傍ら、広義の“ディズニー”を追いかけるディズニージャーナリストとして、個人でできる範囲の活動を行う

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海外パーク(〜2020年5月)
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