シンガポールを母港に、ディズニー・クルーズラインがアジアに来る!(2023/03/30)

死人に口なし……「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」日本公開日が決定

スタジオ/カンパニー(〜2020年5月)

1カ月遅れは大丈夫なのか。本当に大丈夫なのか。

ジョニー・デップ最新作の日本公開が発表されました。パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ第5作目「Pirates of the Caribbean: Dead men tell no tales」(アメリカ公開2017年5月26日)は、邦題「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」として、日本では2017年7月1日に公開が決定しました。約1カ月遅れでの公開です。

LINK: “海賊たち”が世界をジャックする!『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』2017年7月1日(土)日本公開&邦題決定!|ニュース|映画|ディズニー

この作品はパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ第5作目で、当然ながらジャック・スパロウ役はディズニー・レジェンドでもあるジョニー・デップが演じます。その他、バルボッサ役でジェフリー・ラッシュが、ウィル・ターナー役でオーランド・ブルームが再登場。さらには死の海賊「サラザール」として、ハビエル・バルデム(007/スカイフォールなど)が出演することが発表されました。その他にもブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラーリオも出演が発表されています。ちなみに邦題ではどんな意味があるのか?!などとネタばれ気味のアオリ文がついていますが、原題「Dead men tell no tales」はアトラクション版である元祖「カリブの海賊」のフォールダウン前に聞こえてくるフレーズがもとになってます。いまの時点で変な情報をいれるのはどうなのかなと…。

そしてなにより、今回の一番の驚きは「東京ディズニーシースペシャルイベント連動」でしょう。

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東京ディズニーリゾートの2017年度スケジュールの概略が発表されました。ざっくりいうと季節イベント名はそのままでありつつも、東京ディズニーシーの夏に海賊(パイレーツ・オブ・カリビアン)、冬にピクサー映画をテーマにした新イベントが計画されてい

本作の公開日が解禁になったその日に、東京ディズニーリゾートが2017年スケジュールを発表し、その中に2017年夏イベントとして、東京ディズニーシーがこの映画をモチーフにしたイベントを発表しています。映画公開が7月1日で、スペシャルイベントが7月11日スタートという、本当に久しぶりの「本気コラボ」が見られることになります。

これはウォルト・ディズニー・ジャパンの本気度を感じます。最近ジョニー・デップ作品はあんまりぱっとしないことも多いだけでなく、私生活のほうも話題が多かったことや、そもそも2015年に突然「ディズニー・レジェンド」を贈られたりして、ディズニー本体がこの作品に対して「絶対に負けられない戦い」を挑んでいることがいまの時点でもひしひしと感じています。

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これは本当に驚きました。

そもそもこの作品、延期に次ぐ延期をくらっていました。当初は2015年7月10日に公開を予定していましたが、その後一度は未定に、さらに2017年7月7日→5月26日と変わっています。しかもこの前倒しになったのは「Star Wars: Episode 8」の公開日が5月26日から12月15日に変わったことが理由で、そこからも本作の立ち位置が少なくとも「スター・ウォーズより下」ということが分かるでしょう。

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シリーズ第5作「Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales」の公開が延期に
地味に気になるニュースです。LINK:ディズニー、映画「パイレーツ」シリーズ最新作の公開延期 | エンタテインメント | Reuters  パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ第5作「Pirates of the Caribbean
Pirates of the Caribbean 5の公開日が再度決定、2017年7月7日へ
一度は「未定」となった、Pirates of the Caribbean 5の公開日が決定しました。 LINK:Pirates of the Caribbean 5 Gets a Release Date, Savvy? | Oh M

そしてここ最近のジョニー・デップ。あまりヒットに恵まれず、あれだけ力を入れていた「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」もふるわず。ディズニーとしても彼の晴れ舞台として、この作品を強く、強く推していくことでしょう。それだけに、万が一この作品がアメリカ公開の2017年5月のタイミングで悪評が伝わってきてしまったら……本作はわずか1カ月で日本でも公開されますが、その1カ月間の間に「別に見なくてもいいか」みたいな空気になったら本当に最悪だと思います。そうするとそれがそのまま東京ディズニーシーのイベントにも伝わり…ああ、考えたくない。

演出上だけかもしれませんが、D23 Expo 2015のステージで突然ディズニーレジェンド入りさせるほどの“焦り”が、ディズニー(ボブ・アイガー)にはあると思います。それをはねのけるだけの力がこの作品にあるのかは、現時点では分かりません。パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズも5作目に至るまでに「マーベル作品」「スター・ウォーズシリーズ」などの強力なライバルが登場し、相当キツイのはたしかです。そのネガティブイメージを払拭する出来だといいなあ。

逆に言うと、このコラボを滞りなく行うことで、ウォルト・ディズニー・ジャパンとオリエンタルランドの距離が近くなるだけでなく、映画が成功すれば今後も続くでしょうし、映画が失敗したとしても東京ディズニーシー側では新イベントという新鮮さがあるので、オリエンタルランド/東京ディズニーリゾートにとってはこの上ないプラスになるでしょうね。

ちなみにアメリカでは、2017年5月5日に「Guardian of the Galaxy: Vol.2」が公開され、6月16日には「Cars 3」が公開される予定です。日本においては8月に「スパイダーマン:ホームカミング」があるくらい(おそらくカーズ3の公開が直後にあるはずです)。どうなることやら。

LINK: ディズニー配給・関連映画公開スケジュールまとめ

いかんいかん。重くなってきたから中和しなきゃ。

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