世界におけるテーマパーク/ミュージアムの動向をまとめた「TEA/AECOM 2015 Theme Index & Museum Index」が公開されました。
TEA/AECOM 2015 Theme Index & Museum Index – global numbers #themeparks #waterparks #museums https://t.co/2RkpsZgVle pic.twitter.com/tUtly4Bg9d
— ThemedEntertainment (@TEA_Connect) May 25, 2016
毎年6月ころに発表される、TEA(Themed Entertainment Association)/AECOMによる、テーマパーク業界を俯瞰的に見るレポートが公開されました。入園者数の推移が含まれていて、今回前年度比18%増をマークした「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が東京ディズニーシーを超え、第4位になったことが注目されています。
LINK2015 TEA/AECOM Theme Index and Museum Index Reveals Thriving Industry
1位はマジック・キングダム(20,492,000人、6%増)、2位はディズニーランド(18,278,000人、9%増)、3位は東京ディズニーランド(16,600,000人、4%減)で、4位にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(13,900,000人、17.8%増)、5位東京ディズニーシー(13,600,000人、3.5%減)と続きます。このレポートによるとやはり「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」のオープンが大きな要因とされており、1年まるまるこの効果が出た年だとされています。が、アジア部門のレポートの大半は中国のテーマパークの伸びに関してだったりします(中には前年比36%とか170%増のパークも)。上海ディズニーランドに関しても楽観視されており、IPを持つ他のスタジオ/パークも中国に注目しているとしています。
そしてアメリカパークに関しては、やはり60周年を迎えたディズニーランドの入園者数増加が大きいとした上で、IPを活用しマーケティングと連動した、パーク単体ではないビジネスに関して多くの考察が述べられています。世界全体としてのこの業界は、上位25のテーマパークにおいて5.4%の入園者数の伸びを記録しており、特にアメリカのテーマパークコンプレックスが集まるフロリダ、オーランドでは、ここ20年間で来訪者が倍増するなど、いまのところは成長業界である、と述べています。
全体として、この業界に注目している人ならば必見の資料。毎回書いていますが、テーマパークを卒論のテーマにしているのならばこの資料を見過ごすわけにはいかないと思います。ぜひ、チェックしてください。
Newly released 2015 Theme Index shows “tremendous” growth for theme park industry, says John Robinett: https://t.co/gzvQEUb6Qq @TEA_Connect
— AECOM (@AECOM) May 25, 2016

なお、東京ディズニーリゾートにおいては2パークそれぞれの入園者数を発表していませんので、上記の入園者数内訳はTEAにおいて按分したものと想像しています。

今年は日本語の記事が多く出ています。一昨年(東京ディズニーランド30周年)で本家ディズニーランドを超えたとき以上に注目されていますね。
LINKUSJがディズニーシー超え 入園者数で世界4位に:朝日新聞デジタル
LINKUSJ入場者、東京ディズニーシー抜き世界4位に 15年 :日本経済新聞
というより、これらの数字は東京ディズニーリゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンともに2016年4月1日に出ており、上記のように東京ディズニーリゾートパーク単体はTEA独自の按分係数をかけているだけなので、そんなに新規性はないんですが…。