いくつかの意味でうなってしまった。
アメリカで公開がスタートし、まだ公開前日段階(2016年3月3日)の集計ながら、Big Hero 6のプレミア公開以上の興行成績という報も出てきた「Zootopia」の主人公、ジュディ・ホップスの描き方を紹介する動画が公開されました。描くのは監督、バイロン・ハワード本人です。いわゆるドローイングクラス的なものではなく、監督がこのジュディ・ホップスをどう特徴付けているのかが分かる内容になっています。
VIDEO: A #Zootopia how to draw Judy Hopps segment I did recently .. https://t.co/5Z04Vd02Hn pic.twitter.com/SeVdHd7d1o
— Byron Howard (@ByronPHoward) March 1, 2016
驚いたのはその内容。補助線なしに迷いのない線を入れていく姿はすごいです。そしてちょうど口を描くときに、「アリエルやビーストを描いたグレン・キーンは、口の両端をしっかり黒く描けといってた。彼は正しい。そう、グレン・キーンはいつも正しいね(笑)」と、あのグレン・キーンの話をさらりと入れています。
そして何より、ズートピアは「3DCG」作品であり、ジュディ・ホップスも3Dモデルとして制作されているにもかかわらず、彼の描き方は往年の2Dアニメそのもの。折しもそのグレン・キーンは、アラジン公開前にWOWOWにて放送された特別番組にて、美女と野獣のボールルームをCGで作ったことによりアーティストの仕事はどうなるのかという問いに対し、絵を作るのは人であると回答し、「アニメーターは鉛筆を持ったアクターなのだ」というコメントをしています。そのDNAはいまも、新たなルネッサンスを成功させた現在のウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオにきっちりと伝承されていることがはっきりと分かる内容でした。
そういう意味で、この動画は本当に現在のディズニーを象徴するような内容でした。本当に楽しみな作品です。
