ああ、だから私はディズニーという思想の集合体を追いかけているんです。
LINKDream Big – The Walt Disney Company
映画「アナと雪の女王」の監督/脚本、「ベイマックス」の脚本を担当した、時の人ジェニファー・リーがウォルト・ディズニー・カンパニーのトップページに記事を寄稿しています。これはディズニーの女性向けオウンドメディア「Babble」に寄稿されたもののようで、この中でジェニファー・リーは現在ニューヨークにおいて、先日発表されたブロードウェイ版「Frozen」の製作に携わり、現在ロペス夫妻とともに脚本を練り上げているだけでなく、新たな曲を数曲追加するとコメントしています。さらに、発表後音沙汰のなかった「Frozen 2」についても現在、クリス・バック監督はじめ制作スタッフとリサーチを繰り返しており、ストーリーの “what ifs”を繰り返しているということです。
Director and writer Jennifer Lee on how Cinderella helped her dream big: https://t.co/VE9LinMPhs #DreamBigPrincess pic.twitter.com/efaokkzpT4
— Disney (@Disney) February 11, 2016
そしてこの「Dream Big」という記事。これはジェニファー・リーさんの個人的なお話が含まれています。ジェニファー・リーさんが一番好きな作品は「シンデレラ」だそうで、華やかなお話ながら、そこには陰湿ないじめがあり、シンデレラは継母や姉妹からの嫌がらせにたえなければいけないという境遇があります。リーさんも子供のころ、いじめられていたという経験があったそうですが、「シンデレラの歌のように、“No matter how your heart is grieving, if you keep on believing, the dream that you wish will come true”(例えつらいときも 信じていれば 夢はかなうもの)と信じていた」と言います。シンデレラが、彼女に希望を与え、勇気をくれたというのです。
そして、彼女はやがてアナと雪の女王にて「アナ」そして「エルサ」を生み出し、世界中の人に受け入れられました。制作陣は、多くの感情――孤独や拒絶、恐怖など――をストーリーに取り込み、その上でアナは絶対にあきらめず、そしてエルサは自分との闘いに勝ちました。その姿が、多くの子どもたちの力になり、「Let It Go」とともに、アナとエルサによって力づけられたことを知ったことは絶対に忘れられない、とコメントしています。シンデレラが自分にしてくれたことを、アナとエルサもしてくれているんだと。ジェニファー・リーさんは「私の夢がかなった」と文章を締めています。
これはディズニーの「Dream Big, Princess」というキャンペーンのスタートとなる記事のようです。最後に、それをきれいに表現する動画が公開されています。曲はThe Scriptの「Hall of Fame(feat. will.i.am)」。
このサイトを見ている層がどのくらいの年齢なのかは分かりませんが、ディズニーという企業が子どもたちのためにある、ということは間違いが無いと思います。それはこんな記事でも触れました。
子供たちには夢が必要なんだ。芽生えたばかりの木々が、光と水をいっぱい必要とするようにね。
いつか子供たちは大人になり、人間の世界は、人生はおとぎ話ではないことを知るだろう。でも、子供の頃にたっぷりと夢を与えられた人々は、ほんの少しでも世界を暖めることが出来るだろう。そして、生まれてくる子供たちに、また新しい夢をそそいでやれるだろう。私は、そう信じている。

今回の記事は、そこまで難しい英語ではないと思います。かなり要約して紹介しましたが、もしいま希望を失ったり、明るい光が見えないという中学生、高校生はぜひ、この原文を辞書を引きながら読み解いてみてください。今回の記事は企業としてのディズニーがすごくよく表れていると思いました。ディズニーは映画などの作品やテーマパーク作りを通じて、決してサービスだけではないものを作っているんだと思います。
そして今回のキャンペーン、プリンセスが旧来のイメージではなく、「夢をかなえる象徴」として描かれているのがとても素晴らしいです。今後の展開がとても楽しみ。
このキャンペーンは日本でも展開されているようで、以前よりディズニーチャンネルでも流れていたようです。
そして今日、日本語版の動画が公式YouTubeチャンネルにアップされました。
さらに動画が公開されていたので追記します。