これは毎年恒例のエントリにして、「ディズニー関連ブログアドベントカレンダー2015」12月14日参加の記事です。
私たちには振り返る過去などない(2回目)。ということで、年の瀬も迫ってきたことですし、いま時点で予告/計画されている「ディズニーの世界において2016年に起こること」を振り返りたいと思います。現時点ですと結構予定が揺れる(前回も書いたあとに上海ディズニーランドの延期があった)ので、あくまで2015年12月時点においての未来を振り返るという内容。ざっくりと季節ごとにまとめます。
安心してください、長いですよ。
2016年冬(1~3月):ウォルト・ディズニー・ワールドに大きな変化
ではまずざっくりと「冬」に起きること。これは直近なのでほぼ確定だと思います。まずは国内パークから。まあこの辺はほんのちょっとの先の未来なので、みんな覚えているから詳細は割愛。「ミッキーのレインボー・ルアウ」2016年3月21日スタートなんてのはそろそろ忘れられていそうですけれど(苦笑)。





海外パークもいろいろな予定が詰まっています。とはいえ、継続して60周年「Diamond Celebration」が開催されているディズニーランド・リゾート側はわりと静かで、主にウォルト・ディズニー・ワールド側に変化が多いです。

まだ正式なプレスイベントは開催されていませんが、2016年からスタートするディズニーパークスのキャンペーンテーマは「Unforgettable Happens Here」のようです。既にこの“~ Happens Here”のキーメッセージは多く登場しており、どう展開するのかがとても楽しみなところ。


ではウォルト・ディズニー・ワールド側。2016年1月より、新たな有料イベント「Club Villain」がディズニー・ハリウッドスタジオでスタート。その他にも、待ち望まれていたスター・ウォーズテーマの花火ショー「Symphony in the Stars」が1月にスタート予定です。さらにはコスチュームが一部で話題の「Minnie’s Seasonal Dine at Hollywood & Vine」もスタート。

気になるのはEPCOT版の「Soarin’」のクローズ。2016年1月から夏までのクローズが既に決定。まだ何もアナウンスはないですが、現バージョンがこれにて終了し、新たに「Soarin’ Around the World」がスタートするのでは、と見られています。

もう1つ終了もの。ホリデーの夜を飾っていた「The Osborne Family Spectacle of Dancing Lights」が終了。残念ですが、このエリアの“次”のためには仕方ないこと。

そしてその“次”とはこれ。敷地に余裕があるディズニー・ハリウッドスタジオ側はさほど影響がありませんが、ディズニーランド・リゾート側はちょっと大きめの変化が現れます。


これも2016年1月から、ファンタズミック!をはじめとするアメリカ河近辺のアトラクション/ショーがかなり長い間休止します。思い切ったことしますよね…。さらに、長く公演されてきた「アラジン」がとうとう終了。次は「Frozen」が待っています。

数少ないプラス側の変化はこちら。ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーのカーズランドに新アトラクションが登場します。実はこのソフトオープンがクリスマス前に行われるのではないか、という噂もあり、わりとすぐに体験できるようになるかもしれません。

ディズニー・クルーズラインでは1月より特定の航路において「Star Wars Day at Sea」がスタート。個人的にはこれにどういうキャラクターが登場するのかとても楽しみです(多分純粋なスター・ウォーズキャラクターのみだろうけれど…)。
では、次に「映画」を。
まずは「The Finest Hours」(邦題:ザ・ブリザード)から。実写作品。ディズニーの公開作品はスター・ウォーズ以後、2月まで結構間が空くのはやはりそれまでは引っ張るんじゃないかなー、と思います(そのおかげで2016年は3~4月が大変なことになります)。
雄大な大自然での感動の冒険を描く『#アーロと少年』“最新予告編”、本日解禁 !
弱虫で怖がりの恐竜アーロと、勇敢な少年スポット。“ひとりぼっち”同士の出会いから生まれる感動の物語。 https://t.co/KSeraVzUophttps://t.co/ez82CO2cwB
— ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) December 4, 2015

日本でも(やっと)「The Good Dinosaur」(邦題:アーロと少年)が2016年3月12日に公開されます。アメリカでは11月に公開されて、興行成績的には落ち込みましたが、感動を求める日本の観客にはけっこう響くのではないかと楽観視しています。
その他のイベントとしては、やはりこれが注目でしょう。

ピクサーに関する展覧会が、東京現代美術館にて2016年3月5日より開催されます。これ以外にもD23 Expo Japan 2015で開催されていた「ピクサー アドベンチャー」というイベントが行われておりますが、こちらは美術としてのピクサーを取り上げるもののようです。楽しみ。
2016年春(4~6月):スター・ウォーズに続き「絶対に負けられない闘い」が始まる
2016年春は、延期されたビッグイベントがとうとう開始されるはず。


この時期は、一度は2015年末と発表され、その後「2016年春」に再度セットされた「上海ディズニーリゾート」のオープンが待っています。その概要は2015年7月に発表され、D23 Expo 2015でもその詳細が明らかになりました。いまだ正式なオープン日は発表されていない(2016年6月1日という報もあり)ものの、漏れてくる写真を見ていると確かに完成に近づいております。おそらく当初はアジア特有の混乱があるとは思っていますが、「テーマパーク粗製濫造期」を乗り越え、ボブ・アイガーCEO&トム・スタッグスCOOのタッグによる最初のパークの行く末は期待できるものだと私は考えています。

そしてウォルト・ディズニー・ワールド側では、ディズニー・アニマルキングダムにおいて、初めての「ナイトエンターテイメント」がスタートする予定です。「Rivers of Light」は信頼できるイマジニア、俺たちのジョー・ロード氏がしっかり入り込んでいるようですので、これもまた安心できそう。

さらに、EPCOTに待望のアトラクション「Frozen Ever After」およびグリーティング施設が2016年春に登場します。ノルウェー館近辺のエリアがかなり拡張されるはず。


そして、ウォルト・ディズニー・ワールドの「Disney Springs」が本格的に展開します。これまで駐車場だったエリアに多くの店舗が登場予定で、そのなかにはおなじみのユニクロなども入る予定。それに伴い、時期未定ながら「Disney Quest」のクローズも予定されております。
国内パークに関しても取り上げておきましょう。

まずは変化球ですが、2016年4月より有期雇用契約を正社員化する「テーマパークオペレーション職」が設置されます。これについては最近、オリエンタルランド社から準社員(アルバイトのキャスト)に対する取り組みの詳細も発表されました(参考:ソフト(人財力)強化に向けた取り組みについて)。



東京ディズニーリゾートは東京ディズニーシーの15周年イベントが4月15日よりスタート。この日より、新規のハーバーショー「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」がスタートします。東京ディズニーランド側はディズニー・イースターを開催しますが、期間が2016年3月12日から6月15日と変則的です。

それと前後し、2016年5月にストームライダーがクローズとなります。D23 Expo Japan 2015でも有終の美を飾ったことが素晴らしいと思いました(まだクローズしてないけど)

そして、舞浜・浦安エリアに第4のディズニーホテル「東京ディズニーセレブレーションホテル:ウィッシュ」が登場します。若干パークからは離れた立地であるので、どの程度「使える」ホテルなのかは楽しみ。
そして、重要なのは映画部門。ここでも絶対に負けられない闘いが始まります。

まずは「Zootopia」(邦題:ズートピア)。アメリカでは2016年3月4日、日本でも4月23日に公開が決定しています。ディズニーが得意とする「動物の擬人化」を追究した、予告だけでも楽しい作品です。これはおそらく、日本では爆発的にヒットすると予想しています。特にケモ(略

そのわずか1週間後、2016年4月29日には、アメリカよりも先に日本で「Captain America: Civil War」(邦題:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ)がスタートします。マーベル部門の作品で、これまでのアベンジャーズシリーズの作品内においては実に重要な「イベント」。キャプテン・アメリカとアイアンマンが対立するという状況をどう描くのか、大変興味があります。2015年はスター・ウォーズイヤーでしたが、これこそがディズニーの2016年作品において最も重要なものだと思っています。
その他にも、この時期はアメリカにおいては実写版「Jungle Book」やアリス続編「Alice Through the Looking Glass」そしてピクサー「Finding Dory」なども公開されるのですが、それぞれ日本では夏の公開にずれておりますのでそちらで。
2016年夏(7~9月):「60周年」のその次は

ディズニーランド・リゾート側は相変わらず静かなのですが、2016年夏にとうとう「Frozen」の舞台版がスタートします。現在オーディションが活発に行われているところ。これはとても楽しみです(ブロードウェイ進出の意味でも)。また、おそらくこの時期にアナハイム側にも「Soarin’ Around the World」へのアップデートが行われると予想されます。

そして、その静かだった理由でもある「Diamond Celebration」が、現時点においては2016年9月5日にて終了することが発表済みです。とはいえ、目玉となっていた「Paint the Night」「Disneyland Forever」「World of Color:Celebrate!」はそれぞれ継続が発表済み(若干の変更あり)ですので、コスチュームとデコレーションが普段通りに戻る、といったところでしょうか。

数少ないディズニーランド・パリ情報。パリでもランイベントが9月に開催されます。これは本当にうらやましいですねえ…。パリはキャラクターが「濃い」ので、スペシャルな応援が行われるような気がしてなりません。
ちなみにディズニーランド・パリは一時期の危機を乗り越え、リノベーションプランが現在進行中。わかりやすい動画がありますのであわせて。

国内パークに目を向けましょう。東京ディズニーシー15周年を飾る新ショー「アウト・オブ・シャドウランド」は2016年7月9日よりスタートします。どのような特殊効果で私たちを驚かせてくれるのか、今から楽しみです。
そして、夏も映画の公開ラッシュが続きます。

まずは「Alice Through the Looking Glass」。日本では夏休みの7月1日公開予定。実写版アリスの続編にあたるもの。上海ディズニーランドではアリスエリアがこの実写版をベースにしており、ここでさらに印象を与えるにはいいタイミングでしょう。

そして7月16日にはピクサーの「Finding Dory」が日本でも公開。エレン・デジェネレスさんの執念がすごかった作品ですので、これもとても期待しております。

そして次は「Jungle Book」。日本では8月11日公開予定。アイアンマンやシェフを監督したジョン・ファブローおじさんの最新作は、原作(本/アニメとも)を愛し抜いた実写化をします。

加えて、ロアルド・ダール原作、スピルバーグ監督の「The BFG」もこの時期に日本公開があるはずです。まとめサイトの「ディズニーが進撃の巨人を……」みたいなのを信じてる人はいませんよね。
2016年秋(10~12月):サンクスギビング/ホリデー映画も多数公開
さすがに1年近く先だと、あまり確定情報はありません。映画関連が主になります。

まずはウォルト・ディズニー・ワールド。Soarin’およびToy Story Maniaの“増床”が現在工事中で、2016年末までにはオープンというお話です。

そして香港ディズニーランド、そしてEPCOTに大きな変化が訪れます。とうとうディズニーパークで初めてのマーベルテーマのアトラクション「Iron Man Experience」が2016年末に登場予定。さらに、EPCOTに待望の「Frozen Ever After」がこれも2016年中に登場予定です(update注:2016年春と発表がありました)。

東京ディズニーリゾートにおいては、ウェスタンランドの新グリーティング施設が2016年秋~冬にオープンを予定しています。オリエンタルランドは「ゲストの好みを知りつくしている」というのはもうお分かりかと思いますので、キャラクターが大好きな人のための施設になるのでは、と期待しております(もしそうならなかったときは多分やんごとなき事情があったのだろうなあと推察します)。
そして、映画でもサンクスギビング/ホリデーに向け、大作が多く登場します。

まずは12月10日、マーベル最新作「Doctor Strange」が日本で公開予定です。日本でも大人気のベネディクト・カンバーバッチがドクター・ストレンジ役なので、ここからマーベル作品に入ってくるという方も多いのではないかと思います。シビル・ウォー後のマーベル作品がどうなるのか、大変気になるところ。

その他にも、ロバート・レッドフォード出演の実写化作品「Pete’s Dragon」が日本でも12月に公開予定。

それ以外にも、実は年末にかけてはディズニーアニメーションで新プリンセスが登場する期待の新作「Moana」、およびスター・ウォーズ・ストーリー作品で、エピソード4にて語られたデス・スター設計図をめぐる外伝的作品「Star Wars: Rogue One」などもアメリカでは公開されるのですが、日本では残念ながら2017年正月、および春休み作品として先延ばしされてしまっています。
その他、気になる「2016年に起きそうなこと」
実はまだまだあるのです。2016年中に起きるといわれておきながら、まだ詳細が全く発表されていないことが…。

まずはパークもの。ずいぶん前に噂されておきながらまったく続報がないもの。2015年はディズニーランド・リゾート側が60周年「Diamond Celebration」ということで、多くのできごとはカリフォルニアで起きました。そして2016年、マジック・キングダムが45周年を迎えます。そこにおいて、新たなエンターテイメントがスタートするのではないかと噂されておりながら、その後ぴたっととまってしまっています。
確かにその後、ディズニー・ハリウッドスタジオの大変革(トイ・ストーリー・ランド、およびスター・ウォーズテーマのエリアの新設)が発表されたのでちょっとこの噂は薄まったかなーという気もしなくはないですが、45周年を祝うなにかというと、今のタイミングで兆候がなければ確かに花火かなあ、とも思います。(とはいえ、以前噂のあったEPCOT、Reflections of Earth後継ショーの話も全く無くなっちゃったしなあ)
さらに、60周年が一段落したディズニーランド・リゾート側にも大きな動きがありそうです。いわゆる「TDA」(Team Disney Anaheim)側の情報に強いMiceAgeに、「アナハイム版Disney Springsへのリテーマリング?」「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにマーベルテーマのローラーコースター拡張?」「アナハイムにもMyMagic+ 2.0が本格導入?」という楽しい楽しい噂が上がっています。これがどこまで現実のものになるのか、ニヤニヤしながらウォッチしたいですね。
そして確実に2016年に動かなくてはならないお話が、これ。

2015年4月に詳細が発表されて以降、ほぼ完全に動きが止まってしまっているのが、われらが東京ディズニーリゾートにおける大規模なエリア刷新です。その後、2015年10月にはこんな報道が出ます。

2016年3月期第2四半期の発表に合わせ、資料内に「大規模開発構想の内容について、現在一部見直しを進めている」という文言があり騒然とします。2015年12月には「宜野湾市からの要請を検討開始」するという報道もあり、ひょっとしたらこれらは全部つながっているんじゃないかなー、とも邪推するわけです。まあこれも、すべて2016年末には明らかになっているはず。
2017年には、
- スター・ウォーズ/エピソード8公開
- Pirates of the Caribbean 5が公開
- Guardians of the Galaxy 2が公開
- その他いろいろ公開
- ディズニー・アニマルキングダムにアバターエリアがオープン
- 香港ディズニーランドの新ホテル「Disney Explorers Lodge」がオープン
- Disney’s Descendants続編が公開
- TangledのTVシリーズが公開
- 東京ディズニーシーに「ファインディング・ニモ」テーマの新アトラクションがオープン
- ディズニーランド・パリが25周年でさまざまなアップデートが
などなど、これまた楽しいことが計画されています。われらがボブ・アイガーCEOの任期はまだまだ残っているので、今後もCOO、俺たちのトム・スタッグスとともにこの帝国を良い方向に導いてくれることを期待したいと思います。
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