米コムキャスト、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」運営会社の発行済み株式51%を取得(update)

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株式会社ユー・エス・ジェイの発行済み株式の51%取得、買収額は1800億円余りという大きめの買収となりました。

各社プレスリリースを。米コムキャストグループのNBCユニバーサルが、株式会社ユー・エス・ジェイの発行済み株式の過半数にあたる50.1%をゴールドマン・サックス証券から取得、これにより、NBCユニバーサルの事業部門「ユニバーサル・パークス&リゾーツ」の一員として活動することになります。あわせて計画されていたユー・エス・ジェイのIPOは延期となること、現CEOのグレン・ガンペル氏は取引完了(2015年11月中)を持って退任することも発表されています。新CEOは、ユニバーサル・パークス&リゾーツのCFOとして財務・会計部門を指揮してきたジャン・ルイ・ボニエ氏が就任する予定です。

日本語記事はこちら。

LINK:米「コムキャスト」 USJ買収合意を発表 NHKニュース
コムキャストのブライアン・ロバーツ会長兼CEOは記者会見で、「今後も投資を続けることで、家族が楽しめる新しいアトラクションを提供したい。すばらしい価値を提供すれば、さらに成長できる」と述べました。
一方、ユー・エス・ジェイのグレン・ガンペルCEOは、東京証券取引所に株式を再上場する方針を撤回するとともに、ことし11月末をめどにCEOを退任する意向を明らかにしました。

LINK:米コムキャストがUSJを買収、IPOは取り下げ | Reuters
コムキャストはUSJの企業価値を7500億円(62億ドル)と算出した。内訳は負債4000億円と株主価値3500億円。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはご存じのように最近は大躍進を遂げており、2014年度のTEAレポートでも、入園者数が前年9位から
5位まで上昇していました。これはEpcotを超える成績で、ハリー・ポッターエリアだけでなく、日本独自のコンテンツをうまく活用した(裏を返すと当初の「パワー・オブ・ハリウッド」を捨てた)ことが成功の要因になっているかと思います。

そこに来て、これまでライセンスを受ける立場だった運営会社が、そのライセンス発行元に買収されるというのはすごいこと。ここからは完全に個人の感想ですが、今回の買収により以前報じられたこのニュースが海外だけの話ではなくなりそう、というのがとてもうれしいです。

このニュースが流れたときにあまり言及されていませんでしたが、この任天堂との契約はあくまでユニバーサルのパークス&リゾーツ部門とで結ばれたものであり、ライセンス先であるユニバーサル・スタジオ・ジャパンにできるとはひと言もいっていませんでした。が、今回の買収でユニバーサル・スタジオ・ジャパンも晴れてパークス&リゾーツ部門の仲間入りをしたので、大阪にも任天堂コンテンツが登場する確率が格段に上がったと思っています。

おそらく、これまでのユニバーサル・スタジオ・ジャパンの大躍進は、ここ最近のエヴァンゲリオン/バイオハザード/ワンピース/妖怪ウォッチといったコラボレーションなしには語れないのでこれは継続しつつも、昔のパワー・オブ・ハリウッド的なものも残していただけるとうれしいなーと思います。あと何度見てもこの絵面はずるいです。

#まだ米ディズニーとオリエンタルランド社の関係をこれと結びつけて語るには早いと思ってますのでそこは書かない。

追記:2016年2月3日

この発表に伴い、とうとう任天堂がコメントを出したようです。

共同通信によると、

任天堂は、大阪市のUSJに、自社キャラクターを使うアトラクションを展開する方針を公表。詳細は未定

というコメントを出したようです。これはおそらく2016年2月2日に開催された、任天堂の2016年3月期 第3四半期決算説明会でのコメントのようです。が、同社のIR資料上は触れられていないので、おそらく記者の囲み取材でのコメントを取ったようです。

ただし、もう1つの「沖縄進出」についてはトーンダウンしているという記事が出ています。

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-215039.html

昨年11月の経営体制の変更に伴い、米国に拠点を置く新たな親会社が採算面などから沖縄進出の投資に難色が強いという。関係者によると、昨年末にユー・エス・ジェイの担当者から県に「事業計画の提出が遅れる」と伝えられ、USJ誘致の交渉は事実上中断した状況となっている。