“It Takes People”――2015年「真夏のキャスティングフェスティバル」に参加してきた

2015年7月29~30日、東京ディズニーリゾート内にある東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾートにて、大きめのキャスティングイベント「真夏のキャスティングフェスティバル」が開催されています。今回、その様子を少しだけ見せていただくことができました。早速レポートを。

2015年7月29~30日に開催の「真夏のキャスティングフェスティバル」

2015年7月29~30日に開催の「真夏のキャスティングフェスティバル」

東京ディズニーリゾートは多くの、本当に多くのキャストに支えられています。ではそのキャストはどうやって「キャスト」となるのでしょうか。今回、キャストをリクルーティングするイベントに初めて参加することができました。社会人になってしまうと、キャストになることはほぼあり得ませんので、こういったイベントにはなかなか参加することはできません。そのためか、個人的にはいろんな発見のあったイベントでした。

意外なことだらけ?

イベントの内容を紹介する前に、ちょっと意外だったことを、あまり私の主観の入らないように数字で列挙します。

  • 本イベントは2日間で、「1400人」のキャスト募集を行う
  • 取り扱う職種は「約30種類」
  • 本イベントに予約登録をしたのは既に「約3500人」
  • これに加え、事前予約していない方も面接可能(履歴書写真不要)
  • 早ければ「8月中旬」からトレーニングを開始する

一番驚いたのは、既に「約3500人」の事前登録があることと、会場がびっくりするくらい本気の人で賑わっていること。今回に限らずですが、オリエンタルランドが主催するキャストイベントは履歴書不要で、見学のみも可能という柔らかいイベントです。が、ほとんどの人は面接まで行い、面接会場が広くてとても驚きました。3500人の登録でキャスト募集が1400人だと競争率2倍強なのか、というとそんなことはなく、面接で適する部署、職種を適切に回すということですので、第一希望が通らない可能性はあるものの、熱意があれば東京ディズニーリゾートで働くということはかなうかも、と思いました。

正直、株主総会の質問含め「東京ディズニーリゾートはアルバイトが足りていない」「アルバイトがすぐやめる、魅力的な職場ではない」的な印象がネット上を占めており、あまりキャストが集まっていないのだろうと考えがちでしたが、こういうデータを見ると、人手不足な環境はないとは言いませんが、やっぱり他の業種よりも注目の集まるお仕事なのかも、と思いました。上記のデータをどう見るかは皆さまにおまかせするとして。自分の目で見るのは大事だなあと…。

キャストになるためのプロセスは?

さて、今回のキャスティングフェスティバルの会場内を紹介していきましょう。会場にあるこのパネルを見ると、だいたいのイメージがつくのではないかと思います。

キャスティングフェスティバルの流れ。「採寸」があるのがとても東京ディズニーリゾートらしい

キャスティングフェスティバルの流れ。「採寸」があるのがとても東京ディズニーリゾートらしい

写真撮影前の説明を行うキャスト

写真撮影前の説明を行うキャスト

最初に受付を済ませると、すぐに「写真撮影」さらには「採寸」があります。このステップは見学のみの方は行う必要がありません。採寸までするのか!と驚きましたが、言われてみるとキャストが私服でいるわけがないので、東京ディズニーリゾートらしいなあと思いました。

その次は、展示スペースです。今回初めての試みとして、簡単な職種チャートを作ったそうです。「ダンスや音楽などを表現することが好きだ」「絵を描くのが好きだ」といった質問に答え、丸をつけた“フルーツ”の数であなたにあった職種が分かるというもの。これは実際に面接でも利用するとのこと。そしてフルーツなのはもちろん、現在東京ディズニーシーで行われているスペシャルイベント「ディズニー・サマーフェスティバル」にあわせたもの。

職種を選ぶためのチャート

職種を選ぶためのチャート

展示コーナーでは、実際に東京ディズニーリゾートで働くキャストたちがそれぞれの職種の魅力を伝えるオリエンテーションや、OB・OGキャストが登場。社会人となったOB・OGによる、キャスト経験がどう生きているのかという生の声も聞けました(中には、そのままオリエンタルランドに就職された方もいるとのこと)。さらに、多数のパネル展示もあり、キャストたちの心得、手書きのQ&Aなども。

現役キャストによる、職種オリエンテーションも開催されています

現役キャストによる、職種オリエンテーションも開催されています

現役キャストの他、OB・OGキャストも登場します。

現役キャストの他、OB・OGキャストも登場します。

キャストの役割と、先輩の声

キャストの役割と、先輩の声

最近よく登場する「SCSE」も。

最近よく登場する「SCSE」も。

今回募集するキャストの職種は約30種類。広報の方にお話をお伺いしましたが、やはり人気なのはオンステージから見える「アトラクションキャスト」や「ゲストコントロールキャスト」など。個人的に印象深い「カストーディアルキャスト」も、最近ではカストーディアルアートが認知されたことでとても人気が高いとのことでした。しかし、表に出てこない仕事もあります。防災防火のための施設点検を行う「ファイアーキャスト」など、オンステージからはなかなか想像できません。講談社からはキャストをテーマにしたムック「キャストの仕事」という特化した本も出るほど。

講談社「キャストの仕事」も置かれていました

講談社「キャストの仕事」も置かれていました

今回は多くの職種の募集がかけられているので、その点の多彩なお仕事の紹介に工夫がされていました。それが、ここ最近の大型キャスティングイベントで開催されるミニショーです。さすがは東京ディズニーリゾート。とても工夫されたステージで、映像に出ていた本人がそのまま出てきたりして。とても面白かったです。

ステージと映像を使ってキャストのお仕事を紹介するミニショーが開催されています

ステージと映像を使ってキャストのお仕事を紹介するミニショーが開催されています

こちらはマーチャンダイズキャスト。エンターテイメントとマーチャンダイズで「マーチャンテイメント」!

こちらはマーチャンダイズキャスト。エンターテイメントとマーチャンダイズで「マーチャンテイメント」!

こちらはショー出演者のコスチューム管理を行う「ショーイシューキャスト」

こちらはショー出演者のコスチューム管理を行う「ショーイシューキャスト」

あこがれです。「カストーディアルキャスト」

あこがれです。「カストーディアルキャスト」

最後には全員登場。「東京ディズニーリゾートを訪れる全てのゲストにハピネスを提供すること!」

最後には全員登場。「私たちの役割は、東京ディズニーリゾートを訪れる全てのゲストにハピネスを提供すること!」

仕事を知ったら、すぐに面接を受けられる

これらの展示やオリエンテーション、ショーを通じて東京ディズニーリゾートの「キャスト」を知ると、すぐに面接が受けられるのがこのイベントの特徴です。すぐ隣には大きな面接会場があり、社員が1対1で面接を行います。雰囲気としては面接と言うより、相談というイメージでしょうか。

面接会場全景。広い!会場には映像が流され、音楽もかかっていますので雰囲気は開放的です

面接会場全景。広い!会場には映像が流され、音楽もかかっていますので雰囲気は開放的です

今回、面接を行った方がキャストとしてデビューするのは意外と早く、8月中旬から“入社”、その後トレーニングを経て、キャストとして働くことになります。トレーニング期間は職種によって大きく異なるようです。

東京ディズニーリゾートで働くことに魅力を感じますか?

さて、全体を通してみると、行く前の想像が間違っていたことが多く、想像以上に「若い世代」が多くやってきていること、想像以上に冷やかしが少なく「本気」だったこと、何より「事前登録に3400人」ということに驚きました。ここ最近のパークでは幅広い年齢層の方が働いていますが、やはり学生の方々のフレッシュな力が重要でもあります。ここで働くことに魅力を感じているのだろうなあと思いました(そういう意味でOB/OGが体験談を話すコーナーはすごくよかったと思います。個人的にも聞きたかった)。

キャストの手書きQ&A

キャストの手書きQ&A

キャストの手書きQ&A

キャストの手書きQ&A

で、一つすごく印象的だったのは、ショーをやっていないときに流れていた映像と音楽。映像はこのYouTube動画と同じもので、すごく印象的なCMです。

【公式】ディズニーキャスト紹介CM「キャストにデビューしよう」編

このCM動画は何度も見ていたのですが、きっちり歌詞を追っていませんでした。これ、メインテーマは「It takes People」。ウォルト・ディズニーの下記の言葉が元になっていると思われます。

You can design and create, and build the most wonderful place in the world. But it takes people to make the dream a reality. –Walt Disney.

これと同じ言葉が、キャスティングセンターのWebサイトに掲載されています。「世界中でもっともすばらしい場所を夢見て、創造することはできる。設計し、建設することもできるだろう。しかし、その夢を実現するには人々の力が必要だ」――つまり、東京ディズニーリゾートというハードウェアがあったとしても、人、つまり「キャスト」がいなければ始まらない、ということを表した言葉です。D23 Expo Japan 2013でも、東京ディズニーリゾートのプレゼンテーションのタイトルとして「Happiness takes people」という言葉が使われていたのを思いだした方もいるかもしれません。

ウォルトの言葉が飾られていたのがとても印象的でした

ウォルトの言葉が飾られていたのがとても印象的でした

私も学生時代はいろんなことをしましたが、唯一「東京ディズニーランドのキャストとして働くこと」ができませんでした。これは今も心残り。私自身はキャストになれないからこそ、キャストの方々の働きには最大限の感謝と注目をしています。なので、ちょっとでも興味のある方はこういうイベントに参加してみてください。そうすると、普段とは違う見方で、東京ディズニーリゾートを感じることができるのではないかと思います。

今回のキャスティングフェスティバルの事前予約は終了しているようですが、また季節ごとに大きめのイベントが開催されるだけでなく、小規模のイベントも多数開催予定です。

東京ディズニーリゾート キャスティングセンター

東京ディズニーリゾート キャスティングセンター