「アナ雪フィーバー」の反動はまだ来ていない様子。
ウォルト・ディズニー・カンパニーのFY2015、第二四半期の決算発表があり、全体としては増収増益であることが分かりました。これがアナリストの予想を超えた結果になったことで大きな話題になっています。
まずは日本語の記事を。
今回のポイントを各セクターごとに見ると、テーマパーク部門は「売上高6%増、利益24%増」、映画部門は「売上高6%減、利益10%減」、メディアネットワークス部門(テレビやESPN)が「売上高13%増、利益2%減」、そしてコンシューマー・プロダクツ部門は「売上高10%増、利益32%増」。特に注目すべきはやはりグッズ販売などを行うコンシューマー・プロダクツ部門で、映画部門で一段落した(というか前年度のアナ雪が強すぎた)売り上げが一段落したと思ったら、主にアナ雪のグッズ販売が引き続き好調であったということ。これはつまり、映画公開直後よりも今のほうがグッズ販売が10%も増えているということで、もう「一時のブーム」とは言えない現象であると言うことが分かります。もちろんそこには、Frozen Feverでブーストさせたという事実があるわけで、これだけでもディズニーがいかにこのコンテンツを大事にしているかが見えますね。
アナと雪の女王はいまだにディズニーにとって「ドル箱」であるとともに、映画コンテンツを複数の部門で展開するウォルト・ディズニー社の強みがきれいに発揮されたことが分かります。
アナと雪の女王の公開から一年以上経っているにもかかわらず、経営的に多大な影響があるというのはやはりものすごいこと。美女と野獣の時でもここまでではなかったような気がします。