本日より通常更新予定です。旅行記はそのうち(2023/03/28)

ウォルトも在籍? 偉人たちの秘密結社「Plus Ultra」を糾弾する「Stop Plus Ultra」が始動(注:これは映画のプロモーションであり現実の組織ではありません)

スタジオ/カンパニー(〜2020年5月)

2015年9月23日追記:この記事はディズニーが公開した、ブラッド・バード監督による映画「Tomorrowland」のプロモーションとしてのPlus Ultraの動きを解説した記事です。テレビ「やりすぎコージー」および関暁夫氏がたびたび取り上げる、映画のプロモーションと明確に言及しないほうのプルス・ウルトラとは異なるものだと思います。このような無粋な注意書きを頭に書くことは残念ですが…。


さっきから震えが止まりませんね……。

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謎のサイトが登場しています。このサイトは「STOP PLUS ULTRA」と称し、過去の偉人たちが作ったと言われる秘密結社「Plus Ultra」(プルス・ウルトラ。ラテン語で「もっと先へ」)の存在を明らかにするとともに、彼らが成し遂げたことを糾弾し、未来をわれらに取り戻せとしています。

聞き覚えのないこの「Plus Ultra」ですが、このサイトによるとメンバーは下記の通り。

創設者

・ニコラ・テスラ(発明家。創設者の一人。Plus Ultraの「父」)
・トーマス・エジソン(発明家。Plus Ultra創設メンバー)
・アレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェル(エンジニア、設計士でPlus Ultra創設メンバー)
・ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ(小説家、未来学者)
・ハーバート・ジョージ・ウェルズ(小説家、未来学者)

初期メンバー

・アメリア・イアハート(女性として初めて大西洋単独横断飛行に成功した飛行士。Plus Ultraの1930年代における重要メンバー)
・レオ・シラード(原子爆弾開発に関わった物理学者。Plus Ultraにおいては原子力をエネルギー源として研究したといわれる)
・アルバート・アインシュタイン(発明家。Plus Ultra内では平和主義者として)
・Werner Rotwang(第2次世界大戦前にPlus Ultraを脱退し第三帝国へ?)
・サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(マーク・トウェイン。作家)
・オーソン・ウェルズ(1939 Chicago World’s FairのナレーターとしてPlus Ultraに参加)

後期メンバー

・レイ・ブラッドベリ(作家。“ウォルト時代”の最後のメンバー)
・ウォルト・ディズニー(テーマパーク界の大物で楽観的未来学者。1964年に開催されたニューヨーク世界博にて、Plus Ultraの秘密通路と噂されているイッツ・ア・スモールワールドなど、多くのPlus Ultra関連施設を秘密裏に制作)

近代のメンバー

・“Wallace”(Disney Cartographerと呼ばれ、2013年に開催されたPlus Ultraのリクルーティングイベント“The Optimist”に関係する)

関係が噂されるメンバー

・Carlos Moreau(アメリア・モローの祖父。1964年ニューヨーク世界博にてPlus Ultraの秘密の展示に関わる)
・メアリー・ブレア(Plus Ultraのデザイナーとしてイッツ・ア・スモールワールドを含む装飾を手掛ける。イッツ・ア・スモールワールドの秘密の出口があることを言及している)
・ボブ・ガー(イマジニア。ニューヨーク世界博でPlus Ultraに関連する設計を行ったとしている)
・ジョン・ヘンチ(イマジニア。ウォルト・ディズニー社にて未来研究の監督を行ったとしている)
・リチャード&ロバート・シャーマン(音楽家。Plus Ultraの関連施設向けに曲を作成した)

・ブラッド・バード(Pro-Plus-Ultraのプロバガンダ映画を監督)
・デイモン・リンデロフ(Pro-Plus-Ultraのプロバガンダ映画をプロデュース)
・ジェフ・ジェンセン(Pro-Plus-Ultraのプロバガンダ映画の脚本家)

上記に書かれた、イッツ・ア・スモールワールドの噂については、Stop Plus Ultraにより、このようなインタビューがとられています。これによると、イッツ・ア・スモールワールドに乗った子どもが、途中で光が差し込んだと思ったらボートが下に落ち、消えていったということが語られています。

そしてそのPlus Ultraにはこんな紋章があります。ここに描かれている文字は彼らのモットー“Cras es Noster” 。このラテン語は英語で言うと“Tomorrow is Ours.”。彼らはそれぞれの能力を元に、彼らだけの理想郷へ「逃げ」、私たちを「見捨てる」としています。

Cras Es Noster

Cras Es Noster

では、彼らPlus Ultraはどこに向かうのでしょう。それはこのサイトによると「Tomorrowland」。そこは私たちの世界を超えた秘密の場所にあり、Plus Ultraにとって全てが実現可能な場所だとのことです。

で、いったいこれは?

もうお分かりですね。これは映画「トゥモローランド」のプロモーションの一環で、本日開催されたWonderConにて、このStop Plus UltraのURLを含む配布物が登場したようです。

上記メンバー紹介のところで登場した“The Optimist”イベントは、D23 Expo 2013の開催前に展開していたもので、CLUB 33や専用客車リリー・ベルなどを舞台に謎解きをしていたもの。実はこれがPlus Ultraのリクルーティングイベントで、D23 Expo 2013にも上記のWallace氏が登場していました。

Webやパーク、D23 Expoを使ったリアリティゲーム「The Optimist」がスタート
まだ全ぼうがよく見えていませんが…。LINK:Explore Walt’s Vision of Tomorrow: Join the Optimist! | D23.com  
「D23 Expo 2013 Guide Book」PDF版が配布開始
開催まであと1週間にせまった、D23 Expo 2013のガイドブックが配布開始です。LINK:Download the D23 Expo 2013 Guide Book | D23.com  

Tomorrowland、ニコラ・テスラの名前もあって、担当役職が恐ろしいものだった。何をしようとしてるんだ…
Tomorrowland、ニコラ・テスラの名前もあって、担当役職が恐ろしいものだった。何をしようとしてるんだ… Photo by mtakeshidpostjp

謎のストア。
謎のストア。 Photo by mtakeshidpostjp

なんと!先ほどの謎のストア、Cartography of Disneyに…!
なんと!先ほどの謎のストア、Cartography of Disneyに…! Photo by mtakeshidpostjp

Cartography of Disneyにいる方にこっそりもらった。本当はThe Optimistをクリアしないともらえないんだと思う…
Cartography of Disneyにいる方にこっそりもらった。本当はThe Optimistをクリアしないともらえないんだと思う… Photo by mtakeshidpostjp

ということで、これを踏まえて最新の日本版予告をどうぞ。

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実はD23 Expo Japan 2013においてもこの「トゥモローランド」は取り上げられており、そのときは有名なイマジニアが過去を振り返るというインタビューの中に、ディズニースタジオ地下の「モルグ」から謎のスーツケースが発見され、その内容が誰も知らないものだった、という数分の映像が公開されていました。その後ほとんどこのあたりの関連性が聞こえてこなかったものが、上記日本版予告と今回のStop Plus Ultraで完全に伏線回収したかんじ。特にStop Plus Ultraの下記動画&ページは(おそらく)The Optimistの解答編になっており、こんなことしてたのかと驚くことしきりです。

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まさかこの映画のプロモーションというか裏のストーリーに、「S.E.A.」も真っ青の秘密結社が登場するとは思いませんでした。要するにこれは、都市伝説を真っ向から肯定した、本家が仕掛ける虚実のストーリー(この映画すらもPro-Plus-Ultraのプロバガンダ扱い!!)。本家がやるとエスケイプ・フロム・トゥモローもこうなると。映画は日本では6月6日公開。すっごくたのしみです。

続きはこちらで。

いまもゲームは続く? 「Stop Plus Ultra」に隠された謎を追う #TakeBackTomorrow
長くなりそうなので、こちらでまとめて更新するようにします。
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