サービスとしてのディズニーコンテンツ提供が公式にソフトバンクモバイルに登場。
ソフトバンクモバイルは、2015年2月より新たに「ディズニースタイル」をスタートすることを発表しました。これは月額500円でディズニーに関連するサービスを特定のAndroid端末に提供するというもので、時計やカレンダーを含むライブ壁紙「ディズニースタイル セレクト」や着うたなどがダウンロードできるようになります。
そして他の同様サービスにはないものとしては、メールアドレスに「@disney.ne.jp」「@softbank.ne.jp」のいずれかを選択できるという点が挙げられます。契約者にはオリジナルケースをプレゼントするキャンペーンもスタートします。
また、同時に「ディズニーマーケット・オン・ソフトバンク」をスタートし、Android4.0以上の端末だけでなくiPhoneにもアプリを提供。こちらも月額500円のサービスで、「ディズニースタイル」を契約していればあわせて利用が可能です。
提供されるアプリの中には、Dlifeをオンデマンドで試聴可能なもの、ディズニーボイスメッセージやスタンプメーカーなどがあります。
ディズニースタイルについては、当初の対応端末はAQUOS CRYSTAL、AQUOS CRYSTAL Xの2機種で順次拡大予定。
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ざっとディズニー・モバイルの歴史を追う
さて、ここで課題となるのは、これまで「@disney.ne.jp」のメールアドレスを提供してきたディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク。ディズニー・モバイル(オン・ソフトバンク)は、日本では珍しい形態のMVNO&コンテンツサービスとして、2008年3月にスタートしました。
このサービスでは趣向の凝らされた独自の端末が提供されたものの、同一ネットワークを利用するソフトバンクモバイルの利用者ですらキャリアをまたぐ(MNP)ことが必要で、利用のためのハードルはかなり高いというのが印象でした。
その後、2012年にはNTTドコモが特別な端末を出すことにより、機種限定で同様のサービスを提供する「ディズニー・モバイル・オン・ドコモ」をスタートします。こちらはドコモユーザーであれば機種変更だけでコンテンツが楽しめ、さらに東京ディズニーリゾートのスポンサーであることからパーク連動コンテンツもありました。
さらにその後、2014年7月にはauも「ディズニーパス」をスタートさせます。これはさらにハードルが低くなり、AndroidだけでなくiPhoneでもコンテンツが楽しめるもので、特定の機種の購入が不要なため、サービスだけを購入することができました。
そこにこの「ディズニースタイル」。今度はソフトバンクモバイルで上記ディズニーパス的なサービスを打ち出してきました。そうなると本家「ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク」の立場がほとんどなくなってしまうことが分かるでしょう(特に、唯一といってよかった利点の、disney.ne.jpドメインメールアドレスが取れるとなると……)。
おそらくですが、キャリアとしてのディズニー・モバイル(オン・ソフトバンク)の「巻き取り」を視野に入れたものではないかと想像します。となると逆にNTTドコモだけがサービスとしてのディズニー・モバイルを用意しておらず、この辺の反撃も楽しみになってまいりました。最近私も個人的にNTTドコモに移ってまして、それでもディズニーチャンネルとかDlifeとか見たいんですよねえ。サービスの発表お待ちしてます。
ちなみにSH-02Gも買いました。家族が使っていますがコンテンツサービスがすっごくいいです。
追記:2015年2月16日
ソフトバンクモバイルから2月19日にサービス開始というアナウンスがでました。
「ディズニースタイル」対応機種を新規に購入した方には、2年間無料などのキャンペーンも開催されます。詳しくは上記リリースを。