ディズニーパークスの「Made with Magic」戦略を垣間見た……。
もう上記の動画をみて一目瞭然かと思いますが、2014年10月にスタートした香港ディズニーランド「Disney Paint the Night」で、ダンサーの電飾をインタラクティブに操作可能な「Mickey Magic Paint Brush」を使い、ディズニーランド・リゾートやウォルト・ディズニー・ワールドで販売されている、ショーの一部になれる「Glow with the Show」のイヤーハットを操作することができました。
これまでもGlow with the Show Earsは赤外線を使ってエリア一帯に信号を送り、それを受信することでシンクロし発光を操作することが知られていました。かたや香港のMickey Magic Paint Brushも赤外線信号を送信するもので、そういえば…と思いやってみたらビンゴでした。
東京を除くパークではこれらの商品に「Made with Magic」というブランドが付けられており、ディズニーランド・リゾート、ウォルト・ディズニー・ワールドにおいては「Sorcerer Mickey wand」という商品が販売されています。これがまさに「他のMade with Magic商品をコントロール」できるもので、おそらく信号の仕様が香港と一致しているのではないかと思います。
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なるほど! Photo by mtakeshidpostjp
これは素敵なパレードだ。 Photo by mtakeshidpostjp
Mickey Magic Paint Brushはパレード内において光をコントロールすることができるのですが、射程距離が短い&狭いこともあり、即時的なフィードバック感はあんまりありませんでした。ところがそれがこのパレードの味になっており、ダンサーがMickey Magic Paint Brushを持っている人を見つけると、自分から操作を教えて、色を変えさせるという、いわば「コミュニケーションの道具」になっていたのがとても興味深かったです。(このへん、ひそかに連載している「Geekroid」、まもなく公開の次の連載で取り上げています)。
Glow with the Showは日本においても、D23 Expo Japan(2013年10月)の特別講演にて参加者全員に配布され、舞浜アンフィシアター内でのプレゼンテーションにて実演されました。そのほかにも航空会社の発表会で同じシステムを使うなど、一時的な設置も可能な可搬性があったりします。
香港のDisney Paint the Nightでは受信機をダンサーに装着するというミニマムな構成ながら高い効果を出していたので、東京もMade with Magicの輪の中に入ってくれるといいんですけどねえ。東京ならもっと魔改造したグッズ出せそうですし。