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「ファンタジーランド再開発」と「新ファンタジーランド」は兄弟プロジェクトだった? #DIS勉 (update3)

東京ディズニーリゾート

2014年11月2日に急きょ開催された #DIS勉 プロジェクトに向け、前のに続いて、妄想エントリー第2弾。ただしこれはNi-gata Traders?でおなじみ@ni_gataさんの発見で、私はそれをメモしただけにすぎません。


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そろそろ自分の中では落ち着きはじめたお話になってますが(←言ったもん勝ち)、例の「ファンタジーランド再開発」のアート。上記Twitterにも埋め込まれたそのアートに、少々面白い発見がありました。

まず、下記のページ、記事に付いている画像をクリックすると、ある程度の高解像度版が表示できます。

すでに多くのTwitterアカウントやサイトで左のピンクはなんだとか、右の建物はなんだとか、すでに言い尽くされてる感がありますよね。ということで一巡して、私が注目したポイントはここです。

コンセプトアートにサインが書かれている?

アート右下を拡大

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プレスリリース画像では絶対に分からないだけでなく、この高解像度版でもうっすらとしか出ていないですが、これ、おそらくこのアートを描いた方のサインです。

これをとあるクローズドな場に投げてみたところ、数分で@ni_gataさんからある画像をいただきました。同じ画像が置かれているInside the Magicにリンクを張ります。

これは、ウォルト・ディズニー・ワールドに2012年にオープンした、新ファンタジーランドのアートです。この「2009」の画像右下をご覧ください。まさに同じサインがあるではありませんか。

このサインは、@ni_gataさんによると「Greg Pro」によるものとのこと。確かに、マジック・キングダム版新ファンタジーランドのアートがポートフォリオに掲載されています(さらにアイアンマン・エクスペリエンスや50周年キャッスルなど見覚えのあるものが多い)。

これにより、少なくとも初期のアートはおなじGreg Proによるもので、プロジェクトに何らかの関係があったのでは、というところまでは疑いの余地はありません。

サインには「年号」が

そして、より高解像度の新ファンタジーランド画像を見ると分かるのですが、サインには「G.Pro ’09」と、描かれたと思われる年号が含まれているのです。新ファンタジーランドはつまり2009年にアートが作成され、2009年9月のD23 Expoで発表→2012年12月オープンという流れでした。Greg Proのポートフォリオを見ても、ほとんどの作品にサインと年号が記入されています。

そこで、再度東京ディズニーランドのファンタジーランド再開発アートを見ると…

アート右下を拡大

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これ、多分ですが、「G.Pro ’10」と描かれているような気がするんですね。

以下、論拠はすべてここ、このサインが「10」、つまり2010年製である前提としまして、新ファンタジーランドのコンセプトを固めていたころとほぼ同時にこのアートが作られているのでは、という予測が付きます(update注:記事後半の追記:2015年3月18日部分を参照のこと)。

本来、ファンタジーランドの再開発はもっと早いタイミングで行われるべきだった?

2010年というと、日本においては東日本大震災が起きる直前です。オリエンタルランドにとっては、50周年を迎えた年。このアートをもとに、もしかしたらもう少し早いタイミングで、それこそ、東京ディズニーリゾートが30周年を迎えた2013年には本来ならば何らかの施設がオープンするくらいの内容だったのかもしれません。

それを裏付けるような資料ないかなー、と思って見つけたのは、2010年5月6日に発表された2010〜2013年の中期経営計画「Build Up OLC 2013」について。これを見ると、東京ディズニーランドの計画だけ2012年度からぽっかり空いてるんですよねえ。本来はここにて発表が計画されていたのかも、と思いました。

中期経営計画「Build Up OLC 2013」より

中期経営計画「Build Up OLC 2013」より

そう考えると、いろいろとつながるものはあります。2010年にアートが描かれ、もし震災がなかったとしたら、2011年中に決断、2013年ごろには部分的にオープンする可能性もあったのだと思います(前の妄想を引き継げば野獣の城トレストランが最初に来るはず)。そして日本通運が2013年9月からイッツ・ア・スモールワールドのスポンサードを行っているのは、もしかしたら本来の移設タイミングがこの時期だったのかも、とも考えられます(移設するかどうかも分からないけれども)。

#未確認情報ですが、ni-gataさんからは「そういえばグランドサーキットレースウェイ、2011/5/31〜7/1まで、わりと長期のリハブが予定されてたんですよね。中止になったけど」とのこと。そのほか今回終了が発表されたハンガーステージのスポンサーもグランドサーキットレースウェイと同じくブリジストン。ひょっとしたらミスティックリズム終了の2015年4月5日にグランドサーキットレースウェイに動きがあるかもしれません。

このアートが4年前の作品だとすると、妄想の前提が変わる

ともあれ、このサインに描かれた年数が「’10」であるという前提であれば、ウォルト・ディズニー・ワールドのマジック・キングダムにできた新ファンタジーランドと、今回新たに発表された「ファンタジーランドの再開発」はほぼ同時期に考えられた兄弟プロジェクトであることは間違いないこと、そしてこのアートは2010年以降に公開の映画である「塔の上のラプンツェル」および「アナと雪の女王」の要素が入っていなくて当たり前、ということになります。

さらにいうと、当然これよりもアップデートされた構想があるはずなので、今回オリエンタルランドとディズニーはあえて「古い」アートを出した可能性も高いです。そうなると、この1枚だけで論じるのは結構危険、ということになりますね(ここまで書いておいてこのオチか)。

#おまけ:この前提で、再度オリエンタルランドのプレスリリース、今回の題材とは別のアートをよーく見ると面白いはずですよ。もちろん、こちらについても現在掘り続けてます(@maihamakyoさんが)。

追記:2014年12月5日

自分もそこを真っ先にチェックしたけど気がつけなかった。

追記:2015年1月22日

面白い発見がありました。

ウォルト・ディズニー・ワールドで2012年にオープンした新ファンタジーランドのオープニングセレモニーにて、2014年5月に東京ディズニーランドでスタートした「ワンス・アポン・ア・タイム」のテーマ曲が使われていました。これはよく気がついたなあ…。

これをみるに、やはり新ファンタジーランド、東京のファンタジーランド再開発、そして ワンス・アポン・ア・タイムが密接な関係がある、という一つの裏付けが出てきたといえるのではないでしょうか。 ワンス・アポン・ア・タイムと再開発アートの親和性については上記で触れていませんが、あのアートをショー化したといっても過言がないですからね。面白い!

追記:2015年3月18日

とある筋から、このコンセプトアートの高解像度画像を見せていただいたところ、なんとこのサイン、原版では「G.Pro ‘14」であることが分かりました。となると完全にこの仮説もひっくり返るわけで…。

上記にもあるように、2014年12月の株主通信公開時に新たなアートが使われたという可能性がゼロではないですが、楽しい妄想ができました…(が、そうなるとワンス・アポン・ア・タイムのテーマ曲が2012年時点でできていたことなどをどうとらえるべきかは何ともいえません)。

追記:2015年4月30日

その後、個別エリアのアートが発表されました。オリエンタルランドが公開したアートと、ディズニー本家が公開したアートが異なっており、オリエンタルランド版が「トリミング」され、サイン部分が見えなくなっていました。

で、その美女と野獣のアートには、サインとともに「2013」の文字が…。全体アートよりも先に個別アートが作られていた?う、うーん…。

東京ディズニーランド ファンタジーランド 『美女と野獣』をテーマとしたエリア (c)Disney

東京ディズニーランド ファンタジーランド 『美女と野獣』をテーマとしたエリア (c)Disney

Disney Postで公開されたアート (c)Disney

Disney Postで公開されたアート (c)Disney

「美女と野獣」「ふしぎの国のアリス」「アナと雪の女王」のエリアを考察したメモ
ファクト部分はこちらの記事を。この記事を信じるか信じないかはおまかせします。

これも別のところで@ni_gataさんが指摘してましたが、このサインはまさに上の方で示した、東京ディズニーランド新レストラン施設のサインと一致してますね。

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