シンガポールを母港に、ディズニー・クルーズラインがアジアに来る!(2023/03/30)

米ウォルト・ディズニー・カンパニー、ユーロディズニーSCAへ10億ユーロの資金援助を決定

海外パーク(〜2020年5月)

ユーロディズニーSCA、財政危機に対する緊急協議を早朝に開催、思った以上に危機的でした。

AFPが伝えたところによると、ディズニーランド・リゾート・パリを運営するユーロディズニーSCAが、2014年10月6日早朝に緊急会議を招集する、と伝えていました。この会議において、米ディズニーが10億ユーロの支援を行うことが決まったようです。

今回の話し合いにて決まった合意では、米ディズニーの出資とともに、株式売却や債務再編を含む契約となっているようです。米ディズニーが4.2億ユーロの株主割当増資を行い、これによりユーロディズニーSCAは約2.5億ユーロのキャッシュポジションが改善されるとのこと。米ディズニー社への債務のうち約6億ユーロは株式に変換されるとのこと。下記英語記事が参考になります(間違いがあれば是非ご指摘を)。

ディズニーランド・リゾート・パリはこれまでも経営的にいばらの道を歩んでいました。古くは経営難に陥った際にアラブのアル・ワリード王子にホワイトナイトとして出資してもらったことや、2006年には敵対的買収の標的になったこともあります。その後も経営難が続き、2012年には米ディズニー本体から13億ユーロ(約1346億円)の融資をうけています。ところが2013年には今後の投資計画のほとんどがストップしたという報が飛び出しています。

最新の状況としては、2013年5月にサウジアラビアのファハド・アル=サウード王子が3日間で約2000万ドル(1500万ユーロ/約20億円)ものプライベートパーティーを開催し、実質的な資金援助が行われています。

そしてここ最近、Disney and Moreも目に見えるような「危機的状況」をレポートしていました。

今回の合意で、米ディズニーとのつながりが強くなるというより、これまで持っていた40%の株式比率がさらに上昇するということで、徐々に直営に近くなっていくことがわかります(現時点でアル・ワリード王子の持ち分は10%)。続報を待ちたいと思います。

追記:2014年10月6日

AFPの日本語記事が出ました。

 ユーロ・ディズニーの声明によれば、計画は親会社からの4億2000万ユーロ(約575億円)の資金注入と、同社に対する債務6億ユーロ(約820億円)分の株式化からなっている。

 これを受け、週開けパリ(Paris)市場での同社株価は12%近い急落となった。ユーロ・ディズニーのトム・ウォルバー(Tom Wolber)社長は、業績不振の理由として欧州の経済環境の悪さを挙げている。

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