ソフトバンク、DreamWorks Animationを34億ドルで買収か(update)

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The Hollywood Reporterの特報。

The Hollywood Reporterによると、状況をよく知るソースからの情報で、日本のソフトバンクがドリームワークス・アニメーションを34億ドルで買収する方向で話し合いをしているとのこと。

情報ソースによるとドリームワークス・アニメーションの取締役は9月24日からこの件について緊急会議を行っており、ソフトバンクは1株につき32ドルを支払うとしています(9月25日時点でのドリームワークス株価は22ドル)。

ドリームワークスはこの件について、噂に対してのコメントはしない、としています。


これは驚きの話。日本のキャリアはコンテンツを欲しているのは間違いないですが、まさかドリームワークス・アニメーションに手を出すとは。ドリームワークスはこれまでシュレックやカンフー・パンダなどのヒット作を手掛けていますが、ここ最近は「ヒックとドラゴン」(How to Train Your Dragon)続編などを公開していながら、日本ではなぜか未公開となるパターンが増えています。現時点においては資金難が続きやや元気がない状況で、アメリカにおける実写映画の配給はディズニーが手掛けているところ。

ソフトバンクはアリババの上場で大変な含み益を得たとはいえ、まさかこの分野にがっつり入り込んでくるとは。引き続き続報をウォッチしたいと思います。どうなるのソフトバンクモバイルのMVNOであるディズニーモバイルオンソフトバンク(あんまり関係ないと思います)。

ドリームワークスとディズニーの関係について

そもそもドリームワークスとはディズニーと切っても切れない関係にあります。ディズニー社前CEOであるマイケル・アイズナー(正確にはその片腕、フランク・ウェルズ)が招聘したジェフリー・カッツエンバーグという人は、当時低迷していたディズニー・アニメーション部門を立て直した、第2期ディズニー・ルネッサンスの立役者であり、リトル・マーメイド、美女と野獣、アラジン、ライオン・キングなどはこの方の功績といえます。ライオン・キング公開前に起きたフランク・ウェルズの事故死から、ディズニーとの仲にひびが入り、最終的にはギャランティに関しての訴訟を起こしてディズニーを離脱。そして作られた企業こそが、このドリームワークスです(詳しくはマイケル・アイズナー著「ディズニー・ドリームの発想」をお勧めします)。

そのような出自であるため(?)、ドリームワークスの創設当初の映画はどれもこれも反ディズニー/反ピクサーのイメージが強かったです。ピクサーがバグズ・ライフを作っているタイミングで「アンツ」をぶつけてきたり、美女と野獣のテーマに真っ向勝負を挑んだ「シュレック」を公開したり。そのほかにもストップモーションアニメの「チキン・ラン」「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」なども手掛けています。特に大ヒットしたのは「シュレック」「カンフー・パンダ」「ヒックとドラゴン」でしょうか。ただシュレックの大ヒットのあとは、とにかく続編や外伝で何とかする的な動きがあったのは否めません。

そして日本においては、「マダガスカル3」を最後に劇場公開されていないこともファンの間では不満が上がっています(主に映画配給会社に対して)。「Rise of the Guardians」や「The Croods」などは評価も高かったんですけどね。そして「How to Train Your Dragon 2」…。

今回の買収交渉がどうなるかは分かりませんが、あのソフトバンクが認めたっていうのは面白いところだと思います。ドリームワークスはディズニーの良きライバルであるべきだと思いますので、ぜひいい方向にまとまることを期待します。

追記:

日本語の記事も出始めましたので参考までに。

追記:2014年10月3日

ソフトバンクは2014年10月3日、レジェンダリーとの戦略的提携を発表しました。この流れを考えると、ドリームワークスの買収はレジェンダリーに対するブラフだった可能性があります。