【2014年旅行記】進化したファストパス「FastPass+」はどれだけ旅行者に優しいのか?

結論から言うともう少し時間が必要。

MagicBand

MagicBand

ウォルト・ディズニー・ワールドにて、私自身ははじめてウェアラブルデバイス「MagicBand」を利用し、次世代ファストパスである「FastPass+」(ファストパスプラス)を体験してきました。既にウォルト・ディズニー・ワールドの4パークでは紙のファストパスは廃止されており、全てのゲストはFastPass+を利用する必要があります。マジックバンドやそれを取りまく「My Disney Experience」などさまざまな施策が同時進行していますが、この記事では主にFastPass+を取りあげます。

ファストパスを事前予約、オンラインで取得できるFastPass+

まずこのFastPass+。簡単に言うと「事前発行ができるデジタルなファストパス」です。取得や確認はPCやスマートフォンアプリで、利用は腕にまいたMagicBand、もしくはプラスチックの入園チケットで行います。

実際のところ、これまでのカード型チケットでも同じことが可能。

実際のところ、これまでのカード型チケットでも同じことが可能。

では取得の方法を。直営ホテルに宿泊する人は60日前から、対象のテーマパークを指定し最大3つまでのFastPass+を取得できます。パークによってはアトラクションのカテゴリが分けられており、人気のアトラクション群は1つのみ選択可能です。この取得はWebから、もしくはスマートフォンアプリから行うことができます。なお、年間パスポートの人は別ルールで、30日前から取得が可能。ただし、取得できるのは30日間のうち7日間のみです。

事前にDisneyアカウントを持っている前提です。たとえばWebからはこんな感じ。

まずは日付と、指定のパークを選びます。今回はEpcotを。

まずは日付と、指定のパークを選びます。今回はEpcotを。

Epcotでは、カテゴリー1から1つのみ選択可能。なんとなくキャラクターグリーティングを選んでみます。

Epcotでは、カテゴリー1から1つのみ選択可能。なんとなくキャラクターグリーティングを選んでみます。

すると、他の2つはベストチョイスを選んでくれます。これでよければnextボタンを押して取得完了。

すると、他の2つはベストチョイスを選んでくれます。これでよければnextボタンを押して取得完了。

画面で見るとすごく簡単に見えますが、ここにはいくつか、おさえておく必要があるポイントがあります。

・1日に選べるパークは1つのみ(パークホッピングにも対応中)

まず最初のステップでパークを選んでいることから分かるように、その日に行くパークを1つ決める必要があります。最近になってパークホッピングにも対応したのですが、これが条件として「既に3つのファストパスを使っている」ことがあること、後述するアプリの使い勝手が悪くリスクが大きいことから、今回利用はしませんでした。

・時間は指定できない

これも厳密には正しくないのですが、最初に選ぶ段階では、各ファストパスの時間までは指定できません。いったんファストパスを取得してしまえば、そのアトラクションの利用時間を個別に変更は可能ではありますが、空いている時間のみしか表示されず、人気アトラクションにおいては当日の変更はほとんど不可能でした(そもそも当日だと取得も不可能なのですが)。

時間の指定は、基本的にパーク側に任せることになります。これにより、空き時間に追加の募集が発生するようで、何度も何度もアクセスしているとたまーに人気アトラクションの掘り出し物が出てきます。私はこのおかげで、当日のアナ&エルサグリーティングをたまたま取ることができましたが、常にウォッチできるほど操作性もよくないというのが……。うれしかったけれども。

・アプリの操作性があんまりよくない

問題はこれ。今回もいくつもトラブルがありましたが、例えば同行している人のアカウントにチケットのひもづけができず、FastPass+が同時に取得できないということや、既に取得している権利が数回の動作でわりと簡単に上書きされてしまう、ということがありました。

今回同行した4人のうち、年間パスポートを既に持っていた2名はあらかじめファストパスを持っていたのですが、残りの2人がキャストのいるキオスクでキャスト操作の上でファストパスをまとめて取得し、上書きしてしまったということがありました。キャストもまだ操作に慣れていないという状況だなあと(その後、元通りにしてもらいました)。

また、パークホッピングについても同様で、3枚の内2枚は利用済み、残り1つの状態で他のパークのファストパスが取れるのかどうかがいまいち分からず、消えるリスクを負うよりは並ぶ、ということが多かったです。操作のひとつひとつに緊張が走るというのはまだ微妙な仕組みですね……。

FastPass+キオスクは目立つところにあるので、アプリがなくてもここで取得/変更が可能。ちなみにここはかつてインフォメーションボードがあった場所。

FastPass+キオスクは目立つところにあるので、アプリがなくてもここで取得/変更が可能。ちなみにここはかつてインフォメーションボードがあった場所。

・チケット番号/ホテルの予約番号がないと事前に取得ができない

今回は自前でホテルを手配してはいましたが、既に年間パスポート引換券を持っており同時手配できなかったため、事前にFastPass+の予約が不可能な状況でした(これは単に自分の問題)。普通の旅行者ならばホテル/チケットを同時購入すると思うので、事前に予約は可能でしょう。

ただ……これツアー旅行者はどうなってるんでしょうかね?リゾートの予約番号さえ手に入れれば同じことが60日前から可能ですが、そうでないと一切利用できないような気がします。このあたりは、ウォルト・ディズニー・ワールドに強い旅行会社(IACEトラベルやミッキーネット)ならば大丈夫なのかしら。ちょっと気になる点です。


今回分かったことは、FastPass+が事前に予約できることから、朝一番にパークに行っても人気アトラクション/グリーティングのファストパスはほぼ取得不可能、もしくは夜遅い時間にしか取れないということ。特にマジック・キングダムにできた「Seven Dwarfs Mine Train」や、アナ&エルサのグリーティングは難関。残念ながら、この仕組みを知っている人と知らない人の間にかなりのギャップがあるため、「事前に調べた人だけが楽しめるパーク」になってしまったなあ、というのが感想です。

一応日本語ガイドも配布中。ただし、現時点ではiOS版は日本のストアからダウンロード不可能。

一応日本語ガイドも配布中。ただし、現時点ではiOS版は日本のストアからダウンロード不可能。

とはいえ、これも過渡期のことだと信じています。FastPass+の現時点でのデメリットをカバー出来るほどのメリットも感じられたこともあり、この仕組みにはものすごい可能性を感じています。世界展開は相当先になる(これから作る上海は別)と思いますので、もしウォルト・ディズニー・ワールドに行くという方で、ツアーを申し込む方、年間パスポートを買う/持っているなどイレギュラーな旅行者においては、まずこのFastPass+はどうなっているのかという点を確認してみてください。ファストパスのないパークは想像以上にストレスフルでした。

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