ウォルト・ディズニー社、2014年1-3月期は「Frozen」のおかげで大躍進

スタジオ/カンパニー(〜2020年5月)

前年同期比で純利益27%増、映画部門、テーマパーク部門、メディアネットワーク部門、コンシューマー・プロダクト部門がすべて増益、そしてインタラクティブ部門も黒字になりました。

ウォルト・ディズニー・カンパニーが大好調です。映画「Frozen」(アナと雪の女王)や「Thor:The Dark World」(マイティ・ソー/ダーク・ワールド)が好調で、スタジオ部門は特に利益が4倍に増加。そして大きなニュースとしては、Disney Infinityのおかげでインタラクティブ部門がとうとう黒字になったこと。

LINK:米ディズニー、予想上回る1─3月期実質利益 「アナと雪の女王」の貢献続く | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters
映画部門の営業利益が引き続き「アナと雪の女王(原題:Frozen)」の大ヒットで押し上げられ、前年同期の1億1800万ドルから約4倍増の4億7500万ドルに膨らんだ。アナと雪の女王の世界全体の興行収入は12億ドルに達している。

LINK:ディズニー1-3月期は27%増益、「アナと雪の女王」好調 – WSJ.com
1-3月期の純利益は19億2000万ドル(約1950億円)(前年同期は15億1000万ドル)、1株利益は1.08ドル(同0.83ドル)。リストラ費や資産の評価損など特別項目計上前の1株利益は1.11ドル(同0.79ドル)。売上高は前年同期比10%増の116億5000万ドルとなった。

LINK:ディズニー:1-3月は27%増益-「アナ雪」関連商品が好調 – Bloomberg
ディズニーの4大部門はいずれも15%以上の増益となり、そのうち映画部門では利益が4倍に拡大した。

ディズニーのビジネスモデルはご存じのようにコンテンツありき。そのコンテンツの起点はほとんどの場合「映画」です。アナと雪の女王は日本においても異常な盛り上がりを見せており、国内興行成績は2014年5月6日時点で159億円を突破。もはやこの映画に対して素直な感想を言えないレベルでのムーブメントになりました(個人的には伊集院光の2週にわたっての発言は実に的を射た内容だと思ってる)。

すでにアメリカでは映画の興行成績以上の波及が進んでおり、例えば関連グッズは世界的に品薄になり米ディズニーストアではFrozen関連グッズの購入制限が実施されています。テーマパークでの展開もすでに2013年11月15日よりスタートの「World of Color Winter Dreams」や、新パレード「Disney Festival of Fantasy」にてキャラクターが登場しており、グリーティングはいまも3時間以上のスタンバイ列ができるほど。

1つの映画のヒットは、ディズニー社において3年〜5年スパンで効いてくるので、しばらくはこの波に乗って好調が続くのではないかと思います。さて、この映画のヒットがその後の作品にも続いていくのか、楽しみです。