「Muppets Most Wanted」初週末興行成績は1650万ドルで2位スタート

　前作超えはさすがにできなかったようです。

　アメリカにてカーミットやミス・ピギーなどマペッツたちが登場する「Muppets Most Wanted」が公開されました。初週末興行成績は1650万ドルで、2011年に公開された前作「The Muppets」の2920万ドルを下回る結果に。とはいえ前作は11月でブラック・フライデーに絡む公開日だったので、直接比較することはできません。

　ただ、この展開はマペッツたちにとってはある意味予想通りなのかもしれません。今回の映画は前作の感動のクライマックス直後からスタートするようで、1曲目のナンバーはそのものズバリ「We’re doing a Sequel」（ボクたち続編やるよ！）

　これが本当にひどい（苦笑）。前作ラストでハリウッドに大集合したファンたちを、ロルフがひと言「まあ、実際のところあれ全部エキストラだしね」。そしてこの歌では「ハリウッドではよくあること」「みんな知ってると思うけど続編はそんなに出来がよくない」とカーミットが歌い上げます。何このメタ構造！詳しくはPAMI-rohさんのところをどうぞ。

　以前の記事で、マペッツたちの構造について上手い表現が見つからないと書いたことがあります。

　このあとハッと気が付いたんですが、マペッツたちの場合、映画にせよTVシリーズにせよ、彼らは「俳優」として演じているということが一貫しているんですよね。ですので、ショーなどでインタビューされるときには、素のカーミット、ミス・ピギーとして登場しており、オンタイムとオフタイムが人間の俳優たちと同じで完全に分離しているのがスゴイのです。逆に言うと、ミッキーマウスなどのキャラクターはどれが「演じている姿」なのかははっきりしません。例えばGet a Horse！に出演したときの様子を「あーあれは苦労したよね」とインタビューを受けることがある、って言うのがマペットたちの世界。伝わりづらいですが。

　残念ながら日本での公開は絶望的ですので、あとはアメリカでのBlu-ray発売と同時期に日本版が出てくれることを祈ります。

　初週末興行成績一覧は下記に。