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米ディズニー、クラウドベースの映画配信「Disney Movies Anywhere」をスタート

スタジオ/カンパニー(〜2020年5月)

日本における「MovieNEX」と同様のサービスが登場しました。日本からの利用はできません。

米ディズニーは2月25日、「Frozen」(アナと雪の女王)のデジタル版配信に合わせ、クラウドベースの映画配信サービス「Disney Movies Anywhere」をスタートさせました。映画を見る権利を管理するという、いわゆる「ライツロッカー」の実装で、iOS版のアプリケーションをインストールすることで、これまでiTunes Storeで購入したものを含むディズニー、ピクサー、マーベルの映画をストリーミングで鑑賞することができます。現在はキャンペーン中でサインアップした方には無料で「The Incredibles」(Mr.インクレディブル)が見られるとのこと。

映画の購入自体はiTunesで行い、その権利がDisney Movies Anywhereで有効になるようです。残念ながら日本からはIPアドレスレンジなどの判定を行っており、アプリのダウンロードは可能ですがサインインができません。どうやらFrozenのメイキング動画がDisney Movies Anywhere限定で配信されているようで、大変残念な状況に。

これまでもアメリカに有効な住所があればUSのiTunesアカウントを作成し、US版の動画を購入することはできなくはない状態でした。今後Disney Movies AnywhereのみがiTunesから独立すると、このようなことができなくなるかも…と思います(規約上は真っ黒)。


さてこのサービス、アメリカにおいてはディズニー以外の映画会社はすでに「UltraViolet」(参考:“ポストBD”の本命? UltraVioletの理想と現実)という仕組みが存在しており、運用を開始しています。むしろディズニー(およびアップルのiTunes)だけが取り残されている状況でした。そのなか、日本では独自に「MovieNEX」という形式のパッケージを販売しております。MovieNEXについてはこちらを。

このMovieNEXについても現時点ではiTunesおよびiOSは蚊帳の外で、いろいろな大人の事情があるようですが、とうとう米ディズニーがKeyChest/Disney Studio All Accessを完成させ、iTunes&アップルと手を組み、映画を見る権利を売る仕組みという包囲網をやっとスタートした、という印象です。正確には包囲網というより、包囲されてる中をいかに逃げるかという状況だと思いますが……。

問題は、このDisney Movies AnywhereとMovieNEXが折り合いを付け統合するのか、それとも日本は日本で独自の路線を突き進むのか……。MovieNEXはAndroid版もきっちり展開しており、ストリーミングで見られるというものなので、もし一本化するとなると切り捨てユーザーが1人も出ない方法を考えないといけないかと思います。MovieNEXはこれまでの価格帯よりも「高い」ので、ユーザーとしてはそのあたりの安心感にお金を払っていたと思ってます。正直、個人的には(ディズニージャパンの展開が)すごく不安になる発表でした。

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