【噂】東京ディズニーランドに新ファンタジーランド計画?残る課題はやはり「用地」

ディズニー(2013年以前の記事)

噂もいいところではありますが、Disney and moreの記事なので無視できないのだよなあ。

さまざまな情報を取り扱うDisney and moreが、東京ディズニーランドの噂を取りあげています。きっかけは2012年11月に突如登場した、Micechatの著名コラムニスト、Al Lutzによる「東京ディズニーランドのアメリカ河をつぶして、カーズランドを作る」というもの。

Disney and moreがつかんだネタは、このカーズランド案がキャンセルされたというもの。このアイデアについてはオリエンタルランドCEOを含むプロジェクトチームにより検討されたものの、さまざまな理由により実現が難しいと判断されたようです(そもそものカーズランド案自体も噂であり、正式に発表されたものではありません)。

その代わりとして浮上しているのが、ウォルト・ディズニー・ワールドのマジック・キングダムに作られた「新ファンタジーランド」の要素をコピーするというもの。Disney and moreは「リトル・マーメイドのライドや七人のこびとのコースター」などの名前を挙げていますが、具体的にどの要素を東京に持ってくるのかまでは言及していません。

新ファンタジーランドの計画を難しくしているのが「用地問題」。東京ディズニーランドのファンタジーランド近辺は裏手にバックステージが広がるものの、これを簡単に使うことはできません。そうなると、バックステージの施設を別の場所に移動する、隣接するウェスタンランドを利用する、またはグランドサーキット・レースウェイ/トゥーンタウンをクローズし、その用地を使うという必要があります(余談ですが本家新ファンタジーランドの場合、WDW版トゥーンタウンであるMickey’s Toontown Fairのエリアがまるまる廃止され、一部アトラクションがテーマ変更の上、転用されています)。

ウェスタンランドを縮小するのは先のカーズランド案と同じ理由で却下になりますし、グランドサーキット・レースウェイに至ってはトゥモローランドとトゥーンタウンの位置関係から飛び地になってしまうこと、またさらには裏手に広がる駐車場エリアを活用することを考えると、将来的な「スター・ウォーズテーマのエリア」および「マーベルテーマのエリア」構想のために確保しておきたい、という意図もあり、どのように実現するのかが難しい、としています。


以下、個人的な感想です。

やはり問題は用地、ということですね。新ファンタジーランドの要素コピーは非常にありえる(というか、ほぼ確実に既定路線)と思っていて、個人的には「ビー・アワ・ゲスト・レストラン」もしくは「ラプンツェルエリア」ではないかと思っています。特に後者、ラプンツェルエリアはかかるコストに比べて話題を呼びやすい施設であり、すごく注目しています。

いまだにリライトできていない「株式会社オリエンタルランド第53期定時株主総会」記事で書こうと思っていたのですが、オリエンタルランド社佐藤執行役員からすごく気になった発言がありました。

佐藤氏は、米ディズニー社と打ち合わせをしていてまもなく発表できるだろう、と述べた質問が2つありまして、1つは「設備投資について」。こちらはユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリー・ポッターエリアに対するコメントとして、「7月以降、関係役員とともに、USのディズニーに行き体験価値を上げるかを打ち合わせしている。時期を見て紹介できるようになる」と述べます。これは意外でもなんでもないのですが、もう1つ、同じく米ディズニーと研究中で、今後報告できるとしていた質問が、「パークの休憩所が少ないのではないか」に対するものだったのです。

「パークの休憩所が少ないのではないか」→「米ディズニーと協同で研究開発の中の1つとして進めている」というものは一見つながらないように見えるのですが、上記ラプンツェルの休憩所を導入すると考えると……と、個人的にピンときました。実は株主総会で一番の重要発言はこれだったんじゃないかと思っています。

なので、個人的にはアトラクションよりもこのラプンツェル休憩エリアがくるのか、というのが注目ポイント。これならそこまで大きな用地はいらないですしね。

FBページ投稿では、この計画がWDW版新ファンタジーランドと同程度の巨大プロジェクト(4億2500万ドル規模=425億円とするとタワー・オブ・テラーの倍)となると指摘しています。そうなると、オリエンタルランド社の次の中期計画(2014年春までに発表予定)にて内外に対し、正式にゴーサインが発表されるのでしょう。

追記:

こちらもあわせてどうぞ。さて、どちらがくるのか…。